北海道フリーきっぷの旅 (1)


使用前の北海道フリーきっぷ。 普通車用23750円、グリーン車用で34860円だ。

 北海道フリーきっぷの旅を2月14日〜20日に敢行した。
 いままで20年間ほど生きてきたが、未だに「長期のひとり旅」というものをしたことが無かったので今回の旅は1週間、一人でお気楽で自分にワガママな旅で行こうと考え、後期試験中に時刻表とるるぶ等のガイドブックを眺めつつプランニングをした。

 北海道フリーきっぷはJR北海道の全鉄道路線とバスのほとんの路線が7日間乗り放題という、鉄道で北海道を旅行するには嬉しい切符で、目一杯使わないとしてもかなりお得なっぷだ。「普通車用」は特急などの普通車指定席、「グリーン車用」はグリーン車、道内深夜特急のB寝台車にも追加料金なしで乗ることが出来る。

 もちろん、僕はお金持ちではないので値段の安い普通車用を迷わず選んだ。北海道の自宅近くの駅でフリーきっぷを発券してらったついでに、乗る予定の特急列車の指定席券も発券してもらった。

 

■ 1日目2/14(木)
深川8:49(特急ライラック4号)10:00札幌10:08(特急とかち3号)13:04帯広16:34(普通列車)17:27新得19:35
(特急スーパーとかち12号)21:29札幌22:09(特急オホーツク9号)


帯広駅に到着した特急とかち3号。
帯広駅は高架化されている。


昼過ぎの帯広駅。やや閑散としていた。

◇深川から帯広へ
初日は滝川より根室線を使い、富良野・新得を経て帯広に出て帯広周辺を巡る事にしていた。が、しかし!初日の朝から寝坊してしまい、本来乗る筈だった7時38分発の列車の発車時刻に起きるという失態を犯してしまった。急遽、予定を変更して札幌経由で帯広に向かう事にした。

 ライラック4号で札幌駅へ。 昨年後半から新千歳空港駅に出入りする特急ライラックと快速エアポートは、指定席を「uシート」と言うシートのグレードアップと荷物置き場、LED文字放送装置を設置しサービス向上を図っている。 札幌寄りの4号車から車内に入ると、客室まん中辺りで簡単な仕切りが設置されていて、 運転室寄りの半分が指定席uシートで、残りの半分が自由席だ。 uシートは初めて座ったが、ん!かなり快適!座席の前後間隔が広く、肘掛も他の特急の座席と比べると大きくていい感じだ。札幌で、とかち3号に乗り換えて帯広へ。

 とかち3号は指定席を取る時間が無かったので自由席に乗り込んだが、がら空きで余裕で席を確保できた。定刻の10時8分に札幌駅を発車し、新札幌、南千歳と停車していくが千歳駅を通過ししばらく経つと、進行方向右側に航空自衛隊千歳基地が見えてくる。よーく見てみると、エプロンには多数のF-15Jがっ!航空ファンな俺殿は非常に南千歳で降りたい衝動に駆られるが、ここはグッと堪えて南千歳を通り過ぎた。列車は千歳線から石勝線に入りトマム山などを横切り、帯広へと到着した。


ぱんちょうの豚丼。 竹・ごはん大盛り!!


緑ヶ丘公園の400m白樺並木。

帯広百年記念館。入館料350円。

◇帯広の街を歩く
今回、帯広来た目的はなんと言っても六花亭。 そして目指すはその六花亭直営の喫茶室にある特製ピッツァ!帯広駅のコインロッカーに荷物を預け、六花亭本店へと向かう。しかし喫茶室の入り口には「本日休業日」の立て看板が・・・。念願のピッツァが食べたかったが、休業日では仕方が無い。初日から寝坊をし、さらには六花亭喫茶室が休業日で、初日からあまり運が良くない感じだ。
 仕方が無いので、元祖豚丼のお店『ぱんちょう』に行く。 お昼時の混んでる時間にしか行った事しか無いのだが、今回は14時ごろに入店。 お昼時真っ只中はご相席は確実、待ち客が店内どころか店の外まで溢れ出ている状態なのに、店内には7人ほどしかお客さんがいなく、とても静かで雰囲気の良かった。店の本来の雰囲気を味わえと、ちょっと得した気分になった。 豚丼は竹のご飯大盛り、それにワカメの味噌汁を注文。 相変わらずの美味さ。豚ロースのお肉の美味さもさることながら、 なんといっても甘辛いタレが美味しすぎます。

 おなかがいっぱいになり元気も出てきたので、帯広駅から1.2kmほど離れた所にある緑ヶ丘公園に行ってみることにした。

 緑ヶ丘公園はとても広く、雄大な広さの十勝地方らしい公園だ。園内を散策してる時には犬と散歩をしている人やフリスビーで犬と遊んでる人などを多数見かけたが、たしかにこんな広い公園がそばにあったら犬を飼いたいと思うだろう。

 園内には帯広百年記念館、道立帯広美術館など文化設備も整っている。先ずは帯広百年記念館に入ってみた。 1883年、開拓団体の晩成社が現在の帯広に入植してから100年目にあたる1983年に建てられた。展示室には、開拓当時の生活用品や、十勝の野生動植物の標本や岩石・土壌の標本、化石や石器・土器の出土品、十勝の農業・農作物に関する各種の資料が展示してあり、ゆっくり見て回ると1時間以上はかかる。
なかでも、十勝で栽培したことのある豆類を全て展示してあるのは圧巻だ。この世の中にこんなにもの大豆・小豆があったとは考えもしなかった。
隣の道立帯広美術館も見ようかと思ったが、そろそろ駅に戻らないといけない時間になってしまったので、見学を諦め帯広駅へと戻った。


新得駅前。2月14日だったのでこんなキレイに飾られていた・・・。


オホーツク9号車内。

◇新得から網走へ
帯広駅16時34分発、新得行きの普通列車に乗って一路、新得へと向かう。ちょうど帰宅時間帯らしく、地元の高校生などで席 は埋まっていていたが、端のロングシートに座る場所を確保する。

帯広を出発した直後から寝てしまった。途中で目が覚め、窓に目をやるとちょうど太陽が沈む途中で、白い平原と山をバックに赤と青の夕焼けのグラデーションがとても綺麗だった。そんなのをずっと眺めていると次第に暗くなり、新得駅に着いた時には真っ暗になっていた。

改札を通り、駅前に出ると氷の器の中にキャンドルが入れてあり、綺麗に飾られていた。なかなか幻想的な風景だったので何枚か写真を撮影。

駅前の右に毎日トムラウシ温泉から湯を運んでいると言う町営浴場があるので、早速入りに行く。入浴料は300円だ。内部は泡風呂と温泉風呂の二つの浴槽しかない小さ目の銭湯と行った所だ。少々、長湯をしてのぼせてしまったので休憩室で体を冷ましてから、駅舎に戻った。

新得と言えば蕎麦が有名だ。そこで、駅の立ち食い蕎麦を食べる。普通、立ち食い蕎麦屋といえば蕎麦かウドンが選べるが、さすがは蕎麦で有名な新得。蕎麦しかないのである。350円の天ぷら蕎麦を食べた。麺は蕎麦の風味が強く、駅の立ち食い蕎麦としてはかなりの美味しさ。天ぷらは貧相なものだったが、蕎麦に関してはかなり満足できるモノといえよう。

スーパーとかち12号の発車時刻まで駅の待合室で待ち、札幌駅へ。

札幌駅からはいよいよ今夜の『宿』となるオホーツク9号への乗車である。深夜特急で一夜を明かすのは初めてなので、少々緊張した面持ちで乗り込んだ。ほぼ満席の状態で札幌駅を定刻に出発した。

通路をはさんだ隣の席に座っていた方は深夜特急のプロの方らしく、マイ毛布を持参しており、早速座席で横になっていた。

地元の深川駅で停車した際には「降りようかな・・」っと思ったが、そのまま乗りつづけた。旭川では40分ほどの停車でほぼ半数の人が下車した。ホームの自販機でミネラルウォーターを調達しその後、車掌氏が車内の照明を暗くしたので、座席で窓側を頭にして横になり眠りについた。


はい!次っ!( ̄□ ̄;)!!