AMANO'S
超・究極のBH
愛  用  盤
最適化への羅針盤です
超・究極のBHの製作 超・究極への最適化
B B S M E N U
チューニングを進めるとき、再生音の変化をチェックするのに愛用しているソフトを紹介します。
松居直美
SRCR 9896 (SONY)
(1) 松居直美の世界〜トッカータとフーガ (BWV565)
超有名なバッハの代表作。バールタの 「オルガン・リサイタル」(1995)や松居さんの「愛」(1997)などの優秀録音盤がありますが、このCDのオルガンはスケールが違います。
周波数帯域とダイナミックレンジの広さは申し分なく、8分間強のプレイで再生システムをチェックします。
トッカータは低音部の調整、フーガはトィーターのセッティングとコンデンサーの吟味に適してると思います。
松居さんのサイトを訪問しましょう。きっと、オルガンを大好きになります。
内田光子
412 617-2 (PHILIPS)
(2) 内田光子のモーツアルト・シリーズ (KV 475)
内田光子のモーツアルト・シリーズは何れも演奏・録音共に評価が高い。その中でも、テストソースとしてお気に入りは、幻想曲KV475です。
テンポがあまり早くないこの曲は、アタックの力強さから瞬発力、弦の位置と残響から音像のしまりと広がり、などをジックリとチェックするのに最適です。
BH特有の立ち上がりの早さだけでなく、芯のある低音は、チューニングにより磨き上げられていきます。
超究極III世の解像度の高い低音は、低音感で支えられているスワンのそれと、容易に峻別できます。
Check CD (Victor)
VDR-5277 (VICTOR)
(3) ザ・オーディオチェックCD
「チェックディスク」マニアが凝りに凝って監修したCD。
弓ヶ浜(鬼太鼓座)の、冒頭の笛に続く、耳の奥をくすぐるような重低音を、ノーカット、デジタルでローカット(30、40、50、80Hz)と処理したトラック[23]が出色です。カットがわからないところはそのシステムが再生していない周波数です。ノーカットから始めて、50Hzカットで初めてカットがわかったら、40Hzは出ていないということです。その他にも、役立つことがてんこ盛りで、本当に頼りになる一枚です。
このCDの推薦者が斉藤宏嗣、高島 誠などで、長岡先生でないのが良い。詳しくはライナー・ノーツをどうぞ。
Check CD (Sony)
42DG 31 (CBS/SONY)
(4) SUPER AUDIO CHECH CD 2
普通のオーディオ機器や耳で充分に有効なチェックができるように、と企画されたCD。トラック[10]の「伝送特性チェック」をスペアナの代わりにしています。
これによると、超究極III世は、31.5Hzまでは、聴感上、フラットに再生していますが、100Hzと200Hzは、25Hzと同レベルまで、落ち込んでいます( ディップは、その後の、コルクシートによる曲面化処理などで軽減しました)。
なお、D−58ESの製作記事の測定成績をみると、100Hzの落ち込みが認められます。
このCDは、チューニングの過程では使用していません。最後に、念のために聴いておくか、といった気持ちです。
上記(1)で使用されたオルガン(松居さんの背景)は、拙宅から自転車で10分の所沢市民文化センター(MUSE)にあります。年に4,5回はそのオルガンの演奏を鑑賞していて、マイクを通さない音を記憶していることも、(1)をチェックディスクとして愛用している理由の一つです。
ところで、このページの趣旨とは外れますが、最近入手した飛び切りの優秀録音盤を紹介しましょう。
12月17日、バールタのクリスマス・オルガン・コンサートが新宿文化センターでありました。彼の演奏を約5mの至近距離で聴いたのです。その後のサイン会で購入したのが、下のディスクです。この音がスゴイ、同センターのケルン社(フランス)のオルガン(その繊細さが有名)を奏でたコンサートの、まさに、再現です(オイオイ、オマエノ再生システムを自慢しているのか)。
1995年度ステレオ誌最優秀録音盤とされたバールタの「オルガン・リサイタル」(PCCL-00295)と聴き比べて戴きたい。その後6年を経た、彼の曲への解釈・演奏技法の成長、ドヴォルザーク・ホールの特性を、すっかり、掌中にされた江崎さんのエンジニヤリング・録音技術の進歩に気付かれるでしょう。
バールタ
OVCL-00056 (OCTAVIA)
バールタのサイン(ライナー) バールタのサイン(CD)