ずいぶん長いこと
君が話す
僕が答える
僕が話す
君が聞いている
もうずいぶん長いこと
君と関係を持ってきた
いろんな記憶を共有したり
退屈な隙間を埋め合ったり
のんびりとぐうたらな時間を
分け合いながら戯れてきた
そっけない君の上顎も
なだらかな背中の線も
透き通った瞳の色も
甘ったるい香りさえも
僕たちの関係を邪魔したりしなかった
もうホントにずいぶん長いこと
君との関係は優しかった
満員電車や通りの雑踏だって
僕らの関係に入り込んだりしない
敵もいない
だから味方も必要ない
ただ僕を信じてくれればいい
僕が君にそうしているように
バチッ!
「はい、ここから先は有料です。」