誰も教えてくれなかったこと
みんなは違うと言うけれど
君の笑顔は忘れてしまった
機知に富んだ物語
はにかんだその声
テーブルをさまよう細い指
それがどんなに細かったかすら
実は覚えていないくらいに
どんなにはずんだ会話でも
交差する視線や
気詰まりな間も
しらけたようなインターバル
ゆっくりと過ぎる時間
しゃれたアクセサリーも
さりげない別れの言葉も
何も浮かばない
何も思い出せない
残っているのは
ただ柔らかな君のぬくもりだけ