読み週記 11

 

第1週(11/1〜11/7)

 しばらく読んでなかった反動のように今週はよく本を読んだ。そしてまた寝不足気味に。充実した読書生活と寝不足がセットになってるという事実に久しぶりに気がついたり。

 浅田次郎『蒼穹の昴』(講談社文庫)の2、3、4巻を一気読み。いやはや面白い。1巻に登場した主人公達は、やがて西太后と徳宗光緒帝との、本人達の意志とは違うところで行われる権力争いの渦中に身を投じていく。春雲の運命を決め、節々に登場する白太太やら謎の美女ミセス・チャンやら、色物キャラの活躍具合なんかは楽しいが、白太太はちょっと都合良く使われすぎかな。運命と指命、そしてそれに逆らう人々の物語は歴史の流れの中でそれぞれの人生を結んでいく。つぎつぎ読ませる面白さと清朝末期の展開がスケールを広げながら描かれていく様は見事。でもどうも個人的には主人公春雲に今ひとつ魅力を感じないんだけどなぁ。主人公は文秀の方なのかしらん。

 久しぶりに読書の寝不足を経験すると、自分の生活スタイルに今更思いを致す。なるほど、こうして夜更かし&日曜遅寝→休みの日活用できず生活が作られていたんだなぁ。