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「獣の聲(The Voice of the Animals)」はWorlds of Cthulhu誌の第4号に掲載されたChristopher Smith Adairによるシナリオです。現代イギリスのブリチェスターおよびその周辺地域を舞台としています。プレイヤーキャラクター(PC)は英国版デルタ・グリーンとでも言うべき「PISCES」という組織の一員となり、事件解決の任務につくよう設定されています。 本シナリオをプレイするに当たって、例によって若干手を加えています。 舞台 現代イギリス ブリチェスター周辺 → 現代日本 白凰市周辺 所属組織 PCは全員がPISCESのメンバー → PCはクサカベと何らかの関わりがある 正直言って「Super 8」の時ほどコンバートに気を使いませんでした。参加した皆、無茶言ってゴメン。 |
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アラーラは知性のある生きた音で構成された存在です。未知の異次元・スルグオ湾からやって来ます。可視形態の時には象ほどもある青緑色のほぼ球形をしたクリーチャーとして出現します。体の表面はいくつもの人外の顔で覆われており、魚の口のように顎をパクパクさせています。黄色の眼は絶えずキョロキョロしており、決して長い間一つ所を見ていません。球状の身体からはカップ状のベルのような肉趾がついたひょろ長い足が何百と突き出しており、これで歩いたり食事をしたりします。これらの手足は対にはなっていません。アラーラは気まぐれにそれを形成するのです。体の表面から、時折揺れる茎の先端に青い結晶のようなもののついた、触覚状のものを突き出します。これは何らかの感覚器です。その身体の表面は脈打って変化し、波打って煌いて、絶え間ない共鳴に包まれています。動く時、その唸りは百万の耳障りなチャイムが一斉に鳴り出したとしか言いようのない音になります。