赤いトラペゾヘドロン

英名:The Red Trapezohedron 外見:光を屈折させない完全透過性のピンポン球大の赤色の偏四角多面体
数値効果:この宝石を特別な赤い光の中に置くと、その場所は「真の赤い闇の領域」という異空間と繋がり、赤の女王の姿をしたニャルラトテップが出現する。
 中を覗き込むと内側から覗き返してくる目に気付く(正気度喪失:1/1D3)。
由来:
「赤衣マリア教団」の教祖:十字約瑟(むしもち・よせふ)が、“向こう側に空間のない扉”から出てきた「赤マリア」と名乗る女性からラクリマ・クリスティ(キリストの涙)の結晶であると言われて授けられたアーティファクト。
登場シナリオ:『赤いトラペゾヘドロン』 2012年8月13日プレイ(オリジナル・シナリオ)

葵: 久しぶりのオリジナル・アイテムが来院ね。
有味: アイテムから逆引き的にシナリオを構築したのも久しぶりです。
  1. 「トラペゾヘドロンが複数あっても不思議はないよな~」→
  2. 「じゃあ、バリエーションとして色を赤くしてみるか(いわゆるカラバリ)」→
  3. 「トラペゾヘドロンはニャルラトテップ召喚装置だから、やはり呼び出されるのはニャルラトテップだろう」→
  4. 「赤色のトラペゾヘドロンから召喚されるなら、ちょうど良い化身がいるな」
上記のとおりの多段論法で、ニャルラトテップの化身の中でも個人的には魅力に乏しいと考えていた「赤の女王」を登場させることに成功しました。
葵: シナリオ的には探索者6人中4人が赤の女王に異次元へ連れ去られたみたいだけど。
有味: 悪い癖が出て、当初の想定を超えて盛りだくさんなシナリオにしてしまいまして。自分でもアイデアが収拾できなくなったので、アイデアの整合性を図るために1198文字のキーパー用解説文を作成したくらいです。
葵: おかげでプレイヤーは6時間40分近く費やしてミッション半失敗の憂き目を見たわけね。
有味: 反省する部分はありました。いたずらに情報を絞りすぎたり、キャラクターの行動方針を読み誤ったり。シナリオの出来は個人的に満足していますが、セッションの運営に失敗したという最近良くあるパターンですね。
葵: 最近はキャラクターのロスト率も高いと聞いているわよ。
有味: まぁニャルラトテップ相手ならば生還率1/3は無茶とは言えんでしょう(しれっと)。私はどのゲームでもキャラクターのロストに対するタブー意識が薄いのです。選択誤った探索者に対してはどこまでも冷たくありたいと思っていますので。



赤く輝くトラペゾヘドロン

英名:The Red Shining Trapezohedron 外見:光を屈折させない完全透過性のピンポン球大の赤色の偏四角多面体
赤く輝くトラペゾヘドロン数値効果:この宝石を特別な赤い光の中に置き、その中でオペラ「扉、開かば」を上演すると、それら三要素が互いに何らかの影響を及ぼし合って、その場所を「真の赤い闇の領域」という異空間と繋げる。この一連の動作が《マーテル・ルブルムへの祈り(ニャルラトテップとの接触)》の魔術になっている。この異空間にはマーテル・ルブルム(=赤の女王)の姿をしたニャルラトテップが出現する。
 中を覗き込むと内側から覗き返してくる目に気付く(正気度喪失:1/1D3)。
由来:
「赤衣聖母教会」の教祖:杉田敏明が“向こう側に空間のない扉”から出てきた「赤衣聖母」からサングイス・クリスティ(キリストの血)の結晶であると言われて授けられたアーティファクト。
登場シナリオ:『赤い闇をさまようもの』 2017年8月14日プレイ(オリジナル・シナリオ)

葵: ええと、再発症の臨床例?
有味: 上記の「赤いトラペゾヘドロン」でも女々しく言い訳していますが、「シナリオの出来は個人的に満足」していましたので、アイデアをそのまま流用して「解決(クリア)できる」シナリオとしてリブートしてみたのです。
葵: シナリオ的にはアイテムの重要性は薄れた感じかしら。
有味: アイテムから捻り出したシナリオではなくなってしまいましたからね。まぁ、必要ならば最初の取っ掛かりを捨てる勇気は必要ですよ。結果的には目論見通りに改良できたと自己満足。
葵: 確かにシナリオのテーマは「アイテム」よりも「異次元」になってしまっているわね。


診察室へ戻る