#2b 英 東児
リアクション3:
【召集終了】
一瞬の静寂の後、フロアは悲鳴に満たされた。人間の死を目撃したことよりも、より根深い場所で恐怖する魂が上げた警鐘。本能の軋みが咽喉から迸った。
目の前で起きた慄然たる事実の隠匿は、日下部矢尋の携帯電話によって行われた。矢尋に呼ばれたと思しき男が数名、車に乗って駆けつけ、床一面に散らばった破片―――赤室翔彦の死骸―――を回収していく。途中、指示を出していた矢尋に巳堂英一が近づき、何やら了承を得た後、破片を一個拾い上げてポケットにしまう。
矢尋の指示で男たちは立ち去り、召集参加者も足取り重く散っていく。
眠れない夜になりそうだと、誰もが思っていた。
(ロールに1回成功しています)