#ex. 長内 香織
アクション1:
どうもです。
幻の1アクションですが。
崩落事故の現場へ行きます。
@帯刀くんが向かった。
A世羅さんがいる。
以上2つの情報を得たからです。
世羅さん(杏里)に直接会って、真意を問い質す事。
帯刀くんを助ける事。
これが目的になります。
リアクション1:
【万座殿・B13区画】
白凰駅前で帯刀祐二と落ち合って、夜の万座殿へと向かう。目指すはB13区画崩落現場。そこに陵世羅がいるという。
世羅は本当にそこにいるのか?
いるのならば何故生きているのか?
そこで何をしているのか?
何をしたいのか?
質問は尽きない。今はただ、自分の目と耳で確認するだけだ。
地下街に入った所で、見知った顔を見つける。背広姿の壮年男性と赤いセーラー服の少女の二人連れ。兄妹とも親子とも思えない微妙な年齢差のその二人は、英東児と苑原柚織だ。
(ロールに1回成功しています)
【出題】
東児はあなたに気付いています。二人に対してどのようなアクションを取るか申請してください。
アクション2:
どうもです。
香織は、2人に声を掛けます。
先ず柚織と英氏の間に入って、柚織をガードする態勢を取りましょう。
そして英氏に、柚織をこの場所へ連れて来た訳を問い質します。
清虎氏が去った後に、何を見たのかも。
ちなみに帯刀くんとは、ここに来るまでは別々でした。
しかし、ここで合流するかと思いますので、一緒に英氏を弾劾する予定です。
取りあえず、柚織を守る事を最優先に考えます。
以上、よろしくお願いします。
リアクション2:
【英東児と苑原柚織に声をかける】
あなたと帯刀祐二は東児と柚織の二人に声をかける。足を止めた二人に近付いて、あなたはさり気ない風を装って柚織の脇に立つ。いつでも柚織を背にかばえる位置だ。
何処へ行くつもりかという問いには東児が答えた。
「この先、B13区画に陵杏里がいる。先日会った時、彼女はまるで姉の世羅であるかのように振舞っていた。その真意が何処にあるのか、それを確かめに行くつもりだ」
東児の言葉を受けて、柚織はコックリと頷く。
「何がどうなっているのか分からないけど、確認したいんです。世羅さんが本当に生きているのかどうか」
【出題】
東児と柚織の言葉を受けてのあなたの行動を申請してください。
アクション3:
どうもです。
さて、香織は2人と共に杏里に会いに行く事にしましょう。事実を、知る為に。
柚織をカバーして、いつでも庇えるよう意識します。基本的に英氏の事は警戒していますので、常に柚織との間を遮るようなポジション取りで。杏里(世羅?)についても、同様です。柚織が飛び出さないよう、注意します。
杏里(世羅?)が、何をしているのか。
何故、そんな事をしているのか。
その真意を、問い質すつもりです。
以上、よろしくお願いします。
リアクション3:
【長内香織・成否判定結果】
ロールに1回失敗しています。
「幸運のお守り」を使って1回の失敗を成功に変える事が出来ます。
「幸運のお守り」を使うかを決めて申請してください。
アクション4:
幸運のお守り、使います(汗)。
よろしくお願いします。
リアクション4:
【B13区画崩落事故現場】
英東児は信用できない。苑原柚織にも危害を及ぼすかもしれないのだ。だからあなたは二人に同行することにした。それはあなたの願望、事実を知る事にも通じるであろうから。東児、柚織、祐二にあなたを加えた4人で崩落事故現場を目指す。
万座殿のきらびやかな店舗街を抜けて行くと、まるで忘れ去られたかのように薄暗い空間がそこにある。
未だ店舗誘致されていない一角。その更に奥、非常口を示す緑色のランプの下に、暗闇へと続く地下道が口を開けている。黄と黒のストッパーによって立ち入り禁止を主張するその地下道の先には、一ヶ月前に4名の命を奪い、世羅を行方不明となさしめた、あの崩落事故現場がある。まるで行方不明となった送り主の名を呼ぶかのように、携えてきたお守りに付けられた水晶が数度明滅した。
事故現場は非常灯の光によって赤く照らし出されていた。十分でない灯りのもとで見て取れるのは、崩れた天井部分の重みで無惨に砕け、落ち窪んだ、真新しい大理石タイルの敷かれた床だった。崩落した天井部分の瓦礫は救助作業の過程でほとんど取り払われおり、床には小石や砂が残されているに過ぎない。
非常灯で赤薄暗く照らされたB13区画の奥にボゥっと仄白く浮かび上がる区画が見えてくる。まるで光力の弱いスポットライトで天井から照らされているようなその一角。そこには建設途中に放置された物か、はたまた崩落後に積み上げられた物か、資材や瓦礫が折り重なって積み上げられた小さな山が出来ていた。その天辺、あなたから見て少し見上げるような高さの位置に、人が座っていた。足を組んであなたたちを見下ろしているのは山吹色のカーディガンと茶色のフレアスカート姿の女だ。ソバージュのかかったロングの髪をかき上げて艶然と微笑んで見せたのは、いつもと雰囲気が違っているとはいえ、間違いなく陵杏里だった。
「ようこそ、光なき闇の世界へ。久しぶり、と言えばお気に召す?」
そういって杏里は笑った。
右手の甲を口元に当ててクスクスと笑った―――!
「世羅さん―――なの?」
あなたの横で少し震えた声音でそう言ったのは柚織だった。幸い飛び出して行って杏里―――世羅?―――に抱きつくという無邪気な行動には及ばなかった。瓦礫の上で笑う女に“何か”を感じているのかもしれない。それは杏里に対する違和感なのか? それとも世羅に対する違和感なのか?
「嬉しいわ、柚織ちゃん。数秘学では占断できなかったあなたに、私がプレゼントしたラッキーナンバーを覚えていてくれて」
杏里の言葉を聴くと、柚織はビクッと大きく身体を震わせた。そしてその顔には驚愕、続いて歓喜が滲み出した。
「世羅さん! 本当に世羅さんだ!」
駆け出しそうになる柚織を背にかばう形で止めた。しかし、驚愕があなたを襲っていた。目の前にいる女―――杏里。あなたさえ知らなかった柚織のラッキーナンバーの由来を知る者。数秘学が9進法を用いることを知っている者! 9進法で占断できなかった柚織に10というラッキーナンバーを贈った者!!
(ロールに1回成功しています)
【出題】
杏里に対して聞きたい事があれば質問出来ます。ただし、質問は一つに限ります。質問を吟味した方が良いでしょう。特に質問がなければ何も質問しなくても構いません。
出題に関するアクションを返信してください。
アクション5:
どうもです。
さて、私からの質問は。
「この娘(柚織)を、どうするつもりなんですか?」
これで行きます。
無論、柚織を庇うことを忘れずに。
よろしくお願いします。
リアクション5:
【対峙】
瓦礫の山の頂に座る杏里はあなたの言葉を聞いて少し意外そうな顔をした後、ふっと表情を緩めた。
「優しいのね、香織」
香織。その気安い呼び方。フランクな「世羅」が、それでも本当に気心の知れた仲の知人にしか用いない「呼び捨て」という愛情表現。あなたと世羅の絆の証。
「ここでその子に手出しをしようなんて事は考えていないわ。だって明日は柚織ちゃんにとって大事な大事なコンクールの当日でしょ? その邪魔をしようなんて考えてもいないわ」
光が、逆流した。
見上げる形のあなたからは、頭上からの光で杏里の顔は逆光に沈んでいた。しかし、突如として湧き上がった足元からの青白い幽光に照らされて、杏里の顔が浮かび上がる。瓦礫の山を中心として半径5メートルを埋め尽くした這いうねる半透明のコード―――いや、蔓状の触手。その表面に魚のヒレ状に生える極薄の水晶板が放つ仄白い光が足元からあなたたちを、そしてあなたたちを見下ろす女の顔を照らし出す。
触手の放つ光は、瓦礫の上に座る女、「陵世羅」を凄艶と浮かび上がらせた。
「香織、こっちにおいで。以前みたいに楽しくやろう? もちろん後ろの柚織ちゃんも一緒に」
瓦礫の上からふわりと飛び降りて、世羅はあなたに向かって右手を伸ばし、触手で手招きした。
【出題】
世羅の誘惑に対するあなたの反応を決めて申請してください。
「走って逃げ出す」「世羅の誘いを受ける」等、明確な行動指針を具体的に申請願います。
(尚、この【出題】に関する質問は受け付けません。上記に記した状況が、混乱したあなたの頭で理解できた事の全てです。世羅と問答する事も禁止とします)
アクション6:
どうもですー。
香織は、逃げます。柚織の手を引いて。柚織が何をしようが何を言おうが、引っ叩いてでも連れて逃げます。帯刀くんにも、逃げるよう叫びます。
そんな訳で、逃げの一手で。
よろしくお願いします。
リアクション6:
【拒絶】
それは到底許容できる類のモノではなかった。
目の前で起こった事が夢なのか現実なのかさえ、ハッキリと区別できない。そんな状態のあなたに、世羅の誘いを受けることなど、到底出来るわけがなかった。
思考より本能が身体を動かした。背に庇う柚織の手首を掴むと、暗闇からの脱出口に向かって脱兎のごとく駆け出す。柚織は弱々しくも抵抗したが、一発頬を張ってやると、まるで芯の無いゴム人形のようにあなたに引きずられるままになった。祐二に声をかけたが、彼がどうしたかは分からない。
未知なるモノへの恐怖。根源的なその本能があなたを全速力で走らせる。より早く、より速く、より遠く。暗闇に包まれた地下道を何度もつまずき転びながら、あなたは目の前の恐怖から逃げ出した。
ついに闇を抜け、B13区画の崩落現場から脱出する。白い蛍光灯の灯りが「現実世界」に戻ってきた事をあなたに実感させてくれる。
いったいあれは何だったのか? 本当に陵杏里だったのか? 本当に陵世羅だったのか? 本当に―――それ以外のナニかだったのか・・・?
既に確かめる術とてない。あの暗闇で薄明かりを放つ怪物と、再び見えることなど出来はしない。
柚織を引き連れて、あなたは再び走り出す。より早く、より速く、より遠く。耳の奥でこだまする、あの怪物のクスクス笑いから逃れるために。
(ロールに1回成功しています)
(#ex.に情報開示はありません。#4へ進みます)