後援組織、または強力な個人
〜Patrons〜



 クトゥルフを信奉する教団や協力的な個人です。

ダゴン秘密教団 −The Esoteric Order of Dagon−
 インスマスの秘密結社です。オーベッド・マーシュによって1840年に組織されました。クトゥルフ、ダゴン、ハイドラを信奉しています。
 協力者として最強の部類に入るこの団体は、特にイハ=ンスレイへのアクセスにおいて最適な場所にあります。また、強力な魔術師を数人擁しており、大掛かりな儀式を行うにも力となってくれるでしょう。ただし、見返りはそれ相応なものを要求してくるはずです。


銀の黄昏の支配者 −Masters of The Silver Twilight−
 1657年に創設された組織です。カール・スタンフォードやアン・シャトレーヌといった世界屈指の魔術師が何人も創設に携わり、そのうちの何人かは今も存命中であると言われています。クトゥルフの眠るルルイエを浮上させることが根源的な目標です。
 非常に危険な団体です。ダゴン秘密教団よりも世界的規模の活動をしています。団体に有益な活動にしか興味を示さないでしょうが、もし協力を取り付けられればこれ以上心強い後援団体はありません。


ギルマン文庫 −Gilmans Library−
 インスマスにある秘密の図書館です。インスマスの有力な家系であるギルマン家によって代々蒐集されてきた稀覯本が収められています。特別に許可された者にしか閲覧が許されないのはもちろん、その所在さえ一般には隠されています。
 水生の神性に関する魔道書の豊富さは世界でも1、2を争うほどでしょう。この図書館で調査を行ったとき、水界の出来事であれば50%、それ以外であれば30%の確率で何らかのヒントを得ることが出来ます。
 現在、スミス女史という人物がこの図書館の司書をしていますが、彼女がギルマン家ゆかりの人物であるかどうかは不明です。


マーシュ家、ウェイト家、ギルマン家、エリオット家 −Marshes,Waites,Gilmans,Eliots−
 インスマスの名家です。ダゴン秘密教団の司祭はマーシュ家の出身者であり、ギルマン文庫はギルマン家の出資によるものです。インスマス周辺の様々な陰謀に加担している一族たちであり、クトゥルフ神復活の日の準備に余念がありません。
 インスマスの名家は上記の団体より更にミクロな範囲で協力してくれる存在です。クトゥルフ神復活の活動であれば、大した見返りもなしに協力を申し出てくるかもしれません。


アセナス・ウェイト −Asenath Waite−
 インスマスの名家ウェイト家に列なる人物で、若くして大変強力な魔術師です。信仰というよりは魔術そのものに興味があるようで、魔術に関する知識の得られそうな場所に姿を現します。
 キングスポートのホール女学院の学生と名乗っていますが、定かなことはわかりません。 父である魔術師エフレイムに身体をのっとられたウェイト家の娘(エドワード・ダービィに嫁いだアセナス)であるかも謎です。ただ、このアセナスは、エフレイムの名を知らしめる原因となった<嵐を起こす/嵐を鎮める>の呪文を使うことが出来ます。
 彼女は事象そのものに関わることに興味があるため、法外な見返りを求めることはありません。ただ、魔術的な逸品や珍しい魔道書、稀覯本等には目がないため、PCを出し抜いてでもそれを手に入れようとするでしょう。
 また、彼女は肉体的には何ら不死身ではないため、自分の身に危険があると思われる依頼は躊躇なく断ります。


ヴィンセント・ロッセリ博士 −Dr.Vincent Rosseli−
 ミスカトニック大学医学部の教授であるロッセリ博士は、完全な狂人です。ディープワン研究の第一人者であり、いつかは偉大なるディープワンをダゴンの元へと導く案内人になると信じ込んでいます。
 協力者としてのロッセリ博士は、強力な魔術師というよりは社会的な面で色々と助力をしてくれるパトロンとなります。特にミスカトニック大学関係の事柄については力になってくれるでしょう。
 彼が協力の対価として要求するのは、「報告」です。実践に裏付けられた知識こそが彼の欲するところなのです。大学教授らしくレポートの提出を要求することがあるかもしれません。
 現在、ロッセリ博士はメアリー・ティルトンという名の患者に夢中です。ロッセリ博士は検診の結果、メアリーが偉大なるディープワンへの変貌を控えていることを知りました。メアリーをダゴンのもとへと送り届けることが自分の使命であるとロッセリ博士は信じています。
 ロッセリ博士は『ルルイエ異本』を所蔵しています。


ペシュ=トレン −Pesh-Tlen−
 ペシュ=トレンは北の深淵ゲル=ホーの魔術師です。オトゥームの従者であり、自らの主人のため、ひいてはクトゥルフのために暗躍しています。
 のたつく粘着質の触手と口を持つ黒い塊―――それがペシュ=トレンの正体ですが、地上に工作に出ている際は人間に精神憑依しています。よって、ペシュ=トレンの姿は一定ではありません。但し、必ず色の濃いサングラスをかけています。
 ペシュ=トレンは知識を得ることに対して労力を惜しみません。人間が調べ上げた事柄であろうと、貪欲に調査して、自らの知識に加えていきます。
 海底火山サーツィーが北の深淵より浮上した際にしか地上で活動できませんが、本来の「従者」としての姿であれば、いつでも海水を通じて助力に現れることは可能です。
 ペシュ=トレンは助力と引き換えに知識を求めてくるでしょう。つまり自分に有益なことにしか興味を示しません。もしくは、見返りとして何らかの探求の手助けを命じることがあるかもしれません。


モレラ・ゴドルフォ −Morella Godolfo−
 ディープワンと盟約を結んでいる、カリフォルニア州サン・ペドロを根城にする魔女です。<精神交換>による不死を手に入れており、肉体を次々に乗りかえて(時には人間以外の魔物の身体をも使って)齢を重ねています。精神交換の魔術がオトゥームの従者が用いるものとよく似ているので、彼らとも何らかのつながりがあるのかもしれません。また、<夢を送る>魔術にも長けています。
 モレラの究極的目標は大いなるクトゥルフの復活です。そのための儀式や陰謀への協力を拒むことは無いでしょう。その際には、得意とする<夢を送る>魔術を用います(クトゥルフも悪夢を送ることで有名です)。
 彼女は<精神交換>により定期的に新しい肉体を手に入れようとします。その手助けを要請されることがあるかもしれません。




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