『WHITE WOLF』より ![]() 2008年7月5日 プレイ
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大志を抱いた蛮族の若者はいかだに乗ってアル川を下り、ドズ・カムを経て、気がついたら大洋で<新王国>で言うところの漂流状態に陥っていました。前回の外伝「巨大な影」からの帰りの途上でハンスヘルトらがそれを発見し、救助した勢いで新しく仲間に加えたのが、ユー人の部族的戦士ユーグノーです。
世界的に(その奇矯な成り立ちと編成から)名を轟かせ始めた亡者の船の傭兵団に、アルギミリアはカドサンドリアの混沌の教団から依頼が舞い込みます。その依頼がChaosium社オフィシャル・サプリメント収録の信じられないような内容のシナリオである事など、キャラクターはおろかプレイヤーも知る由がありませんでした。
ランダム・エンカウントを積み上げていくという前時代的なシナリオです(実際古いシナリオですが)。 天候、移動距離、デーモンの狩りの周期などを多重管理してイベントに当たらなければならないので、ちょっと手間取りました。パーティが通ったのはほぼ全ての主要イベントを消化できるルートだったので、ゲームマスターとしては満足できました。 しかし初手でキャラクターからデーモンを取り上げるというギミックは、あまりにも凶悪です。しかも登場するのは多段攻撃を持つ強力なデーモンばかりなので、デザイナーの製作意図に関しては理解に苦しみます。 「死者やむなし」としてマスタリングしましたが(いつもそう思っていますけど)、思いのほかデーモンが手元に残ったので、強力なデーモンで武装した一行が敵を蹂躙していく展開になりました(いきなりブロードソードを失ったティスマンはかなり苦戦しましたが)。デーモンもクリティカル率の高いものが多く、実際何度も致命的なクリティカルがキャラクターを襲いましたが、幸いにも受けを成功させたために犠牲は破壊された武器だけで済みました。 ゲームマスター的には新参のユーコニアスが「ゆーこりん」の愛称をもらって可愛がられていた(?)のが微笑ましく、嬉しくもありました。 今回の外伝は「悲しき死者」。きっと痛ましい事件だったのでしょう。 パーティ内の派閥争いは激しさを増しています。 デーモン・ソードを失ったティスマンはフィオリアにデーモンを召喚してもらっていよいよフィオリア派に加入かと思われましたが、亡きピオカーナへの友情を優先してサラマンダー・ソード(シャゼ作)を選択し、ハンスヘルト派に留まります。また、シャゼはカードセムから譲与されたデーモン・バトル・アックスを主武器に使う事に決め、フィオリア派の勧誘を完全に拒否した模様です。 新加入のユーグノーは鎧や盾をフィオリアに作ってもらった経緯もあってフィオリア派に入りました。しかし武器として力天使スピアを選択したり、ティスマンとの超党派コンビ「バーバリアンズ」を結成したりと、態度は流動的です。コウモリ野郎と呼ばれています。
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