書架:28



目録271:クトゥルー VS 悪役令嬢 クトゥルー VS 悪役令嬢
刊行年:2025年 出版社:青心社 定価:770円 著者:新熊 昇、他
収録作品:「アルゴスの姉妹」、「グレイス・カーバンクル嬢の冒険」、「イクチの記憶」、他

スミス: あら、貸し出し中ですわ。
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目録272:シャーロック・ホームズとハイゲイトの恐怖 上・下  シャーロック・ホームズとハイゲイトの恐怖
刊行年:2026年 出版社:早川書房 定価:各1,500円 著者:ジェイムズ・ラヴグローヴ
収録作品:-

スミス: 「クトゥルー・ケースブック」シリーズの最終作ということですの。
有味: ある神話種族をめぐる年月をまたいだキャンペーン・シナリオという感じで、すごく面白かった。前にも書いたと思うけど、この作者の神話観がオレの神話観とかなり近いので、すんなりと受け入れられるのが大きいと思う。
スミス: シリーズの掉尾を飾るには黒幕がパワー不足かと思いましたが、普段と違う面白い扱い方をされていますので、納得できましたわね。
有味: クトゥルーやハスターが変に人間臭い陰謀を巡らせていると違和感を覚えるので、トライ&エラーを繰り返す陰謀を進めるには強力過ぎない知的生命体の方が納得できるよな。どこかがライセンス取って、『ガスライト』でシナリオ化すれば面白いと思う。まあ、オレはプレイしないだろうけども。
スミス: 『シャドウェルの影』から本作まで、とても楽しめましたわね。
有味: 終始楽しめると手放しでオススメできるシリーズ。現状、続編はないようだが、待ち遠しい気もするし、このままでも良いような気もする。



目録273:ベルリン警察怪異課 ~邪神帝国零~ ベルリン警察怪異課 ~邪神帝国零~
刊行年:2026年 出版社:新紀元社 定価:1,500円 著者:朝松 健
収録作品:-

有味: 著者氏の過去作『邪神帝国』(目録:41)の前夜の物語という位置づけ。ヨハン・ヴィント刑事とシュテファン・マスカード神父がドイツを舞台に黒魔術カルトと戦うバディもの。神話色はやや薄めだが、『ディー断章』という魔道書の存在によって担保されている感じ。
スミス: 第二次世界大戦の嵐前ですので、展開は控えめですわね。
有味: グランド・キャンペーンというよりは、連作シナリオ。ネタバレすると、結局巨悪との対決には至らないので薄味気味かも。
スミス: 「巨悪との対決は著者氏のほかの作品をどうぞ」と言ったところでしょうか?
有味: 本邦クトゥルー神話作家の第一人者らしく、相変わらずの筆力で安定した作品。今後もこのペースでオナシャス。



目録274:未知なるカダスを夢に求めて 未知なるカダスを夢に求めて
刊行年:2026年 出版社:新潮社 定価:710円 著者:H・P・ラヴクラフト
収録作品:「眠りの壁の向こう」、「冷気」、「忘却より」他

有味: 「カダス」って長いうえに、個人的には退屈な話だと思っているので、何度読んでも目が滑ってあらすじを追いきれないんだよね。ということで今回は毎日10ページずつ読み進めて、ランドルフ・カーターの現状を見失わないように頑張ってみた。
スミス: それで、うまくいきましたの?
有味: どうにか目的自体は見失わずに読了できた、と思う。「ヘイ! アア=シャンタ、ニグ!」とか大見得切ったくせに、結局姑息にカーターを騙すニャルラトホテプにはがっかりさせられた。これを踏まえると、小狡く大したことない陰謀を巡らせて回るニャルラトホテプ像も、あながち間違っていないのかもしれない。
スミス: 本書のイチオシは分量の半分以上を占める表題作ということでよろしいですの?
有味: イチオシは「サルナスに訪れし破滅」だよ。水蜥蜴神の激怒が人類のサイクルにとらわれていない様が、小気味よい。



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