パリの西側に広がる、これも巨大な森。車がないとなかなか行きづらいのですが、広い池や点在する小公園などもあります
●ロケーション:16区
●アクセス:メトロ2線 Porte Dauphine
/ 1号線 Les Sablons/ RER・CAvenue Foch/ AV Henri Martin
●家族でボートに乗ってくつろぐ。気持ちよさそうー! そう、ここは週末はファミリーな雰囲気に満たされます。

 パリの西端に位置するブーローニュの森。狩猟用の森だったり、貴族の豪華な屋敷が建った場所だったり、いかがわしい場所になったりと、歴史の中では色々と変遷してきたようですが、この森はヴァンセンヌの森同様、ナポレオン三世によって改修、一般に開放されました。ロンドンのハイド・パークをまねて作られたようです。暗くなってからはいかがわしい噂の絶えないところですが、昼間は割と散歩やピクニックにもってこいの場所だったりします。この森もとても広大で、敷地内に湖、動物園、有名なロンシャン競馬場、オートイユ競馬場、いくつかの公園などが点在しています。楽しそうだから歩いて色々廻ろう、なんて思わぬ方が良し(思って痛い目にあった)。それぞれを結ぶ道には歩道はなく、ひたすら車だけが行き交い、それ故人気もなく(だって一応林の中…)、そしてひたすら広い。車、又は自転車ですいすい廻るのがよろしいのかと思われます。乗馬も出来るようですね。それでも怖い目にあいながら集めたのがこの情報なのです。
 まずは下池・上池。森の東に位置するふたつに分かれた大きな湖です。特に下池には中の島があり、天気のいい日にはボートが出されて気持ちよさそう。中の島にはボートでしか渡れないようですね(テラス付きレストランあり)。芝地が気持ちよさそうなのですが、行けずじまい。ここはひたすら池の周りの遊歩道が気持ちよく、時々おいてあるベンチで一休みするぐらいしか(ボートに乗らなければ)ないんですがねえ。歩いていくなら、メトロのポルト・ドーフィン、アヴェニュー・H.マーティンから林を抜けるとたどり着けます。実はこの道がちょっと危なかったりする。夜はその手の商売のお姉さん、お兄さんがたくさんいるので、堅気の人は近寄りません。昼間は歩く人が少なく、そんな場所でもあるからして何となく不安を抱きつつ歩いています(一人は怖っ…)。

●下池中の島の水辺の芝地は、日光浴に最適! ちょっとリゾート気分ですよねえ。
●島の中にあるレストラン。ちょっと田舎風の建物ですね。テラスは気持ちいいぞ、きっと。
●ボート乗り場です。レストランに行きたい人も、ここからモーターボートで渡れるようです。
●南北に長細い下池。水辺が狭い散歩道になっています。上池は小さめですが、こっちはほんとに広い。

 森の中にある公園のうち、プレ・カトランという公園はなかなか素晴らしいところです。家族連れ、幼稚園の遠足など、ファミリーな雰囲気。カトランとは、美貌王・フィリップ時代の吟遊詩人の名前だそうです。ここの見どころは巨大な、樹齢およそ200年という紫楡の木です。ほんとにデカい! 園内にはシェイクスピア庭園というところもあり、野外劇場もある。また、超デラックスなレストランもありますよ。公園内のトイレは田舎風の建物でかわいい。
 ブーローニュの森の北東には、順化動物園という、子供向けの小さな動物園があります。確かに来ているのは子供ばかりで、一人で入った私は恥ずかしかったわい。ライオンとかの猛獣系はいなかったと思うんですが、小動物、鳥なんかは充実してました。ここまで行ったのに、なぜか写真を撮ってない私でした(多分あんまり場違いで恥ずかしかった…)。
 他にもこの森には日本庭園もあるバガテル公園、オートイユ温室庭園など面白そうなところがあるんですが、まだ行ったことがありません。次回挑戦してみたいと思っています。あしからず。

●これがその紫楡の木です。お見事! ヘビー級の重量感です。
Les parks et jardins de paris