最近の進展に照らした上で、私は予言者カリンダと会うことにした。
ロード・リクルースの足元に集った他の者たちについて、彼女の考えが聞きたかったからだ。だが、私は不安を心をかき乱されたまま、予言者のもとを去ることになった。それは彼女が我が主の使用人についてだけでなく、私の運命についても話したからなのだ。
彼女の話は、マコ・ザ・シャーク(Mako
the
Shark アオザメ)で始まった。彼は最近しばしば、キャプテンと名乗っている。
だがその丁寧さも見かけだけだ。奴も他の名前をもらった者と同様、完璧な殺人マシーンなのだ。カリンダによれば、キャプテン・マコ・ザ・シャークは何らかの隠された力を探しているらしい。「何かを彼は利用するか、あるいは支配しようしとしているわ」と彼女は言った。
私は彼の野蛮さ以上のものなど何もないだろうに、と思うのだが。
次に彼女が話したのは砂漠の風シロッコ(Scirocco
the Desert Wind)のことだった。
彼は破壊の権化とも言える人物だが、奇妙な何かがあるのも確かだ。彼は親切とも言える態度で私を扱うのだ。
彼の姿勢は、アラクノスの中で、日々対立と争いの真っただ中にある感覚としては決して日常のものではない。だが、カリンダはそれが過去彼の身に起こった何かに起因しているというのだ。彼女によると、シロッコは何らかの個人的なクエスト(もしかしたらそれは私を巻き込むものなのかも知れないらしい)の渦中にあるという。
だが予言者の彼女でも断片的にしかそれは分からないようだ。
その後、彼女は私にブラック・スコーピオン(Black
Scorpion)について話し始めた。
彼の一貫した関心は我が主の専門家たちを日々未踏の高みへと追い込んでいる。幸運にも、私は他のアラクノスの連中のすることはほとんど関わりがないので、スコーピオンはかろうじて私の存在を許容しているのだが、なぜか分からないが、予言者は彼が私の最後に何らかの関係があるというのだ。
カリンダにブラック・スコーピオンについて話させることは、どうやら私自身の運命について話しをさせることのようだった。
私は、すぐに席を立つことにしたが、最後に彼女が私に話した台詞は、ぞっとするものだった。
「あんた探しているものについての知らせは、あんたが最も疑っているところから来るだろうよ。」
私はその言葉の意味を深く考えないことにした。 私は予言の類は好きではないのだ。
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