ゴーストウィドウの日記 2005年6月8日


マコとシロッコは再び対立関係に陥った。
彼らはグランビルのマスター達を待っている間に喧嘩になったらしい。
だがどちらも戦いを始めることは認められてはおらず、問題は裁定者ディアス(Arbiter Diaz)の前にもたらされた。
たとえ彼らがサメと風、死と破壊の体現者であろうとも、彼らはアラクノスの裁定者を怒らさせてはならないのだ。

裁定者たち・・私はこのローグアイランドにおいては彼らなしにはいかなる生命であろうとも、存在し得ないだろうと思う。私は彼らが紛争を裁断するための完全な権限を与えら得る前のことを思い出した。我が主ロード・リクルースはあらゆる争いを解決しなければならなかったが、それには多くの血と死を必要とし、往々にして逆効果になることも多かった。
裁定者たちに、汚点がないことを証明するには相応の時間を有したが、幾人かがその家族ごと皆殺しにあった後は、徐々にその制度にも慣れていったのであった。

ローグアイランドには常に対立が存在している。
我が主は最も強いものだけが繁栄に値し、あるいは生き残るのだと固く信じている
しかしながら、誰もが少なくともひとつの幾分中立的な判断をできるものをアラクノス内にもっている。そして裁定者たちは、ただロード・リクルースのみに答えるのだ。

彼らは自分たちの手が同じように汚れていることを発見されれば、ロード・リクルースからの彼らへの保護が終わることを知っている。彼らはこの島を鋼鉄の握りこぶしでなく、ビロードの手袋で(力ではなくうわべの優しさで、という意味)スムーズに運営されるのを手伝っているというわけだ。

こうして、渋々ではあるが、支配的な裁定者ディアスの宣言が彼らにも受け入れられることだろう。
もっともその効果が長続きするかは疑問が残る。様々な陰謀が交錯するなか、我々の落ち着かない平和は続いていくのだ。