Hydra

Paragon Cityの中心部に位置し、Rikti戦争前は美しい自然公園であったペレパーク(Prez Park)。
かつては都会の喧噪を離れた自然豊かな場所として、休日には多くの家族づれがピクニックに訪れ、又エベレット湖(Lake Evelett)の周囲に整備された木漏れ日の差し込む遊歩道は、カップルたちがロマンチックな愛の言葉をささやく場所でもあった。しかし今ではこの広大 な公園は、あらゆる犯罪の温床となり、かつての穏やかな日々からは信じられないような見る影もない危険地帯として、侵入制限地域ハザードゾーンに指定されている。

そしてこのかつての美しい公園を恐ろしい暗黒地帯に変えている大きな要因の一つが、リクティ戦争後このエベレット湖に住み着いた異形のクリーチャー、ヒドラ(hydra)の存在だ。
多くの研究者やヒーローの調査によるとこの水棲のクリーチャーはエベレット湖の他シティの地下下水道の奥深くに生息していることが確認されている。
そしてその種別としては現在普遍的なスポーン(Spawn)、プロテアン(Protean)、マン・オ・ウォー(Man o’War)と下水道のみに生息すると思われるテンタクル(Tentacle)、そして何らかの突然変異によって巨大化したヒドラ、クラーケン (Kraken)の存在が知られているようだ。

この地球上にかつて存在しなかったクリーチャーの起源を探るため、さまざまな試みがなされた。その結果、まもなく驚くべき事実が明らかになったのだ。
まずヒーローが倒したヒドラを解剖したところ、この生き物には、すべての動物にあってしかるべき”脳”が全く存在しないことが明らかになった。つまり一見 動物のように見えるこの生物は動物ではないというのだ。

更に研究者はヒーローが倒したマン・オ・ウォー(Man o’War)の遺伝子を解析したところ、その多くは今まで地球に存在しなかった遺伝物質によって構成されていることを発見した。しかし驚きはそれだけではなかった。研究者は未知の遺伝物質の中に、地球上ではありふれた植物に似た遺伝子が含まれていることを突き止めたのだ。
以上のことから推測されるのは、リクティによって地球以外から持ち込まれた植物が、ヒドラの正体だというものだ。
では、リクティは何のためにこのような異形の生物を地球に持ち込んだというのだろうか。

ある日、Paragon Cityの地下深くに作られたリクティの秘密基地を急襲したヒーロー達は、そこで信じられない光景を目撃した。
そこには通常のヒドラを遙かに上回る超巨大なヒドラ(Hydra)が培養されており、Riktiの保護の元更に成長を続けていたのだ。このヒドラをかろうじて倒すことに成功したヒーローの証言によれば、この超巨大ヒドラには通常の武器やスーパーパワーによる攻撃はほとんど通用しなかったという。
つまりヒドラこそリクティがヒーロー達に対抗して自らの秘密基地を防衛する為の番兵たる恐怖の生物兵器だったのだ。

今こうしている間にもRikitは地下深くの秘密基地で新たなヒドラの培養を続けている。ヒドラが完全体となる前にこの恐るべき生物兵器を倒さなければ、Paragon Cityにとって重大な脅威となるに違いない。

Official Background Story