彼らが一体どこから?そしてなぜこの地に現れたのか?今もってそれを知るものはいない。ただ確実なのはParagon Cityのヒーローの目に始めて彼らが留まったのは明らかにHollowsが誕生したときからだ、ということだけだ。
かつてイーストゲートと呼ばれたこの地は、トロールによる爆破事件に端を発した著しい地盤昇降で廃墟となり、以来Hollowsと呼ばれる無法者どもの勢力争いの舞台と成り果てたのは去年の夏のことだった。
だがこの地に姿を現したのは、その支配を目論む無法者の集団ばかりでは無かった。この地の紛争鎮圧のためHollowsを訪れたヒーロー達を驚愕させたの
は、一見溶岩の塊かのように擬態していながら、不用意に近づくと一瞬にして起き上がり恐るべき身のこなしでヒーローに襲い掛かってくる溶岩人間
(Igneous)の群れだったのだ!
他の地域には全く見られない溶岩人間がなぜHollowsだけに現れたのか?そもそも彼らは地球上の生命体なのだろうか?その謎を解く鍵はあまりにも少ない。
だがヒントはある。それは溶岩人間と同時期にこの地に出現したCircle of
Thornsの動きだ。一説によればこのくぼ地の支配などになんらの興味も示さない彼らが、大挙してHollowsに押し寄せたのは、この地に眠ると噂さ
れる伝説の「超越の洞窟(Cavern of Transcendence)」を探すためだというのだ。
伝説が語るところによれば超越の洞窟とは、通常は8つのオベリスクに封印されている扉で、その封印をといたものの意思次第でどこへでも(たとえそれが地獄であったとしても)自由に出口をつなぐことができるゲートなのだと伝えられている。
この魔法のゲートを作ったものの正体はつまびらかではないが、アメリカの一都市に超越の洞窟があるとの噂は、既に1920年代から一部では知られていたのだという。
もし、超越の洞窟がHollowsに存在すると仮定するなら、突如現れた溶岩人間達こそ、この洞窟を守る守護者なのではないかとも考えられるのだ。
この溶岩人間だが、人間の言葉は通じないものの、ある特定の血筋の人間(それはもしかしたら超越の洞窟を作った太古の魔術師の血筋かもしれない)にはその言葉が理解できるとも噂されている。
それによると彼らの種族は本当は”Galapo"といい、そのリーダーを”Koago"というらしい。また彼らがよく口にする”oog”は
"Destroy"、"Aga”は"Our”、”logo"は”home”をそれぞれ意味しているのだというが、真偽のほどは定かではない。
なおこれは余談だが、現在溶岩人間には"Pumisite"、"Elder Pumisite"、"Magmite Lord”の3種が確認されており、溶岩の温度が高く表面が赤く燃え上がっているほど強いという関係にあるようだ。
ヒーロー達はHollowsのミッションの中で、この伝説のCavern of Transcendenceに過去足を踏み入れた人物と、これから踏み入れようとする人物の足跡を追うことになるだろう。
だが確実に言えることは、最終的に2人の運命を知ることができるのは、この伝説の洞窟の扉にたどり着き、その主人となったヒーローだけだと言うことだ。