作業内容 LEDテールランプ作成
使用パーツ  φ5:赤色LED 東芝製 1.9V / 20mA 5,000mcd 30ヶ
15mA:定電流ダイオード 石塚電子製 15mA 300mW 10ヶ
φ5:白色LED 日亜製 3.2V 3ヶ
ブリッジダイオード:ゼネラル(W02) 200V /1.5A 2ヶ
立型電解コンデンサー 470μF(買い足し) 1ヶ
立型電解コンデンサー 35V/2200μF 2ヶ
作業日時 2002年 12月05日(木)より
作業理由 夜、ブレーキ掛けるとヘッドライトが暗くなるのを何とかしたい。


・LED採用によるメリット
 消費電力が少ない。
 フィラメントを使わないので振動で切れることがない。
 寿命が数万時間とフィラメントに比べると切れないと言ってよいほど長持ちする。
 
・LEDのデメリット
 ダイオードであるから極性がある。+−を逆に付けると光らないだけではなく壊れてしまう。
 口金以外360度照らすフィラメントと違い指向性が高く一方向以外からは光が見えづらい。
 価格が高い。
 
WR-Fに装着する際の問題点
 電装が交流の為に直流に変換してあげないといけない。
 現在UFO製のテールランプにしているがランプ室が狭いのでコンパクトに作らなければならない。


製作方針
 ブレーキをかけたときにヘッドライトの電力を奪わないくらいの消費電力を目指す。
 ブレーキランプ室に納まるくらいのコンパクト仕様。


具体的な仕様
 ・赤色LEDを5ヶ1セットにしてCRD(定電流ダイオード)を1セット毎に繋ぐ。
 ・上記の様に繋いだLED4セットを並列で繋ぐ。これをブレーキランプとして使用。
 ・同じく2セットをポジションランプとして使う。
 ・ナンバー灯は白色LED3ヶを使用する。これもCRDに繋ぐ。
 ・AC-DC回路はポジション・ブレーキ回路両方に一つずつ付ける。
 ・このAC-DC回路はブリッジダイオードを用い、整流した後の平滑用にコンデンサーも咬ます。

こんな風に繋いだ物を1セットにしてブレーキとポジションの2セット製作する。
赤は1列5ヶを光らすことが出来るが、白は3ヶくらいが限界であろう。(実際には2ヶにした。)

なお定電流ダイオード(CRD)は抵抗と違い一定以上の電流を流さないので回転数で電圧の変わるオートバイには最適です。
今回のLEDだと赤は1列4〜5、白は2〜3を光らすことが出来ます。

12/05
とりあえずパーツの注文をする。
オーディオQなるところで部品の手配をする。
会社の帰りに秋葉原に行った際に価格の比較をしたがなぜかここの方が安かった。(--;)


12/06
車体からテールランプを取り外し、ランプ室の容量を見る。
案の定狭くて現物あわせでLEDを何個入れるか決めることにする。
30ヶも入らないかも知れない。


12/10
部品も揃ったので組み立てます。
30ヶのLEDはブリッジコンデンサーの後に5ヶずつCRDを介して繋ぎました。
ブリッジコンデンサーには平滑用にコンデンサーを繋ぎます。

このAC-DC回路を当初は2系統にする予定だったのですが、ちょっとランプ室が狭すぎたので1回路にしてポジションは抵抗を噛ませて減光することにしました。
作るのに時間がかかりすぎたので試走は明日以降にします。
ちょっと不安・・・。
 
 LEDとCRD(定電流ダイオード)
あとは基盤とブリッジダイオードにコンデンサーがあります。
 組み込むとこんな感じです。
 半田付けに慣れていないので凄い時間がかかりました。(T.T)
下の3列は白色LEDでその他は赤色です。
 テールレンズに付けるとこんな感じです。  裏はこんな感じでホットグルーで固めています。


12/11
取り付けてエンジンを掛けてみました。
ブレーキランプはOKで、昼間でも大丈夫だと思います。
でもポジションランプが上手くつきません。
抵抗が大きすぎてLEDを光らせ切れないようです。ふう・・・。
でもナンバー灯は3ヶ→2ヶにして点けることが出来たのでこれで良いことにしました。(^_^;)

それよりもコンデンサーがでかすぎたのか(当初は両方とも2200μFでした。)減光時にゆっくり消えていきます。
これはコンデンサーの中に残っている電気によるものでしょう。

気が向いたら改良することにします。がっくし。


12/12
抵抗を小さな物に替えてみました。
結果は変わらずです・・・。しくしく。
 
フラッシュ焚いた状態です。
ブレーキ掛けているのがわかります?
フラッシュ焚かずにブレーキランプを点けた状態です。
夜なら何の問題も無さそうです。

気になっていた指向性の問題もレンズで反射して問題ない感じです。
明るいところで見てみないとわかりませんが・・・。


12/14
ツーリング中にチェックしました。
 カメラが補正しちゃうのかよくわかりませんが、実際には充分な明るさでした。
 ブレーキランプとしては大成功です。

昼間林道を走っていても全然問題無いと仲間からもお墨付きをいただきました。
暗くなってライトを点けた状態でブレーキをかけてもヘッドライトは減光しません。
成功ですね♪


12/17
ぼわ〜っと減光するブレーキランプの改良をするためにコンデンサーの容量を1/5程度まで下げてみました。(470μF)
そしてコンデンサーの容量が減った分コンパクトになったので、当初の予定通り2系統でポジションとブレーキを別々にコントロールする事にしました。
ブリッジダイオードも新たにポジション用を組み込みこちらのコンデンサーは2200μFを使用しました。
整流した後はコンデンサーで平滑化してあげないとLEDの発光が安定せずにちらついてしまいます。
これを防ぐために常時点灯のポジションは大きめを入れました。

※と書くと簡単そうですが、実はホットボンドで固めているので容易には変更できませんでした。
 ドライヤーでボンドを柔らかくして基盤を割らないようにゆっくり剥がし、一部はハンダコテで溶かして接続部分を露出してから配線し直しました。

これはライトを消してブレーキをかけた状態。

見た感じとしては充分なんですが、10ヶ分をポジションに取られちゃったから昼間の視認性を再度確認します。
マウスを上に置くとブレーキON!!

相変わらず実際の感じが出ないけどナンバー灯の白色LEDが結構目立ちます。
ブレーキかけると明らかに光量が変わるので夜でも安心。(^_^;)

とりあえずこれで一段落です。
あとは最低でも半年は様子を見てから改良版の製作を行おうと考えています。(ハスクバーナ用として)


今後の課題
ぎちぎちに入っているので耐久性に不安を抱えています。
現在はAC-DC回路がランプを取り付けている基盤と独立していますが、ブリッジダイオード自体はランプの基盤に取り付けても良さそうです。
なぜなら基盤の下側はテールレンズからはみ出ていてLEDを取り付けても意味がないし、基盤の前後に空間が有るのでコンデンサーのように大きい物は無理でもブリッジダイオードくらいは楽に入るからです。
あとはコンデンサーを空中配線して余った隙間に押し込めるようにすれば良いわけです。


SPECIAL THANKS :Mr.CHIIYAMA