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H.I.Dの装着

2005.10.1 新規

HIDとは、High Intensity Dischargeの略で、一般的にディスチャージヘッドランプと言われます。
一般的なハロゲンランプと異なり、インバーターとイグナイターユニットという部品で車両の電力(12V)を高電圧(約2万V)に昇圧、バルブ内の電子と金属原子を衝突させ(アーク放電)発光させます。
通常のハロゲンランプと比較してとても明るく、また消費電力が低いというメリット尽くしのパーツです。

HIDは元々大型トラックから採用が始まり、最近では低価格帯の乗用車でも採用されています。又ハロゲンランプからHIDに変更するためのキットも各社から発売されています。
無論バイク用のHIDキットも発売されていますが、ミニバイクはバルブ形状はPH7,PH8といった小さいタイプなので、一般的なH4タイプと比べるとHIDキットの選択範囲は殆どありません。
そこで唯一ミニバイク用HIDキットを発売しているサンヨーテクニカ社のHIDキットを購入,取り付けてみました。


バッテリーレス車でも付く?

当方のNSRはバッテリーを積んでいません。その為バッテリーレス車にHIDキットは取り付けられるのか?という不安があると思います。

結論から言いますと「付きました」です。

但しウインカーを作動させたり、信号待ちなどでエンジンの回転数が落ちた時電圧が不安定になる事から、ライトが消えたり付いたりしてしまいます。その為、アイドリングを若干高めにするなどの対処が必要です。
また、メーカーにおいてはバッテリーレス車への搭載は動作保証していないので、それで故障しても保証対象外となりますのでご注意下さい。あくまで自己責任でお願いします。

HIDキットの外箱 画像をクリックすると拡大図が表示されます。

HIDキットです。
ヘッドライドのHi/Lo切り替え機とイグナイター,インバーター,ヘッドバルブで1セットになります。
HIDキット中身1HIDキット中身2
画像をクリックすると拡大図が表示されます。

HIDキットの内容物です。左がHi/Lo切り替え機とバルブキット,右がインバーター及びイグナイターのキットです。
購入時は個々の購入しないと使えないので注意。
取扱説明書 画像をクリックすると拡大図が表示されます。

キットに添付してくる取扱説明書です。
非常に判りやすい内容になっています。


HIDの取り付け

取り付けに関しては、取扱説明書に準じて取り付けを行います。
ケーブルには低圧部,高圧部が分かれている為、接続間違いの無いようにしましょう。
高圧ラインの黄色い中継コネクタの接触が悪い話を聞きますので、ホットメルト等で固めてしまうのも一つの方法です。

取り付け比較1 画像をクリックすると拡大図が表示されます。

実際にHIDを取り付け光らせた時の写真です。
右が当方所有のNSR,左が友人のKDX250で他社HIDキットを付けています。
排気量こそ違いますがほぼ同じ明るさを保ちます。
取り付け比較2 画像をクリックすると拡大図が表示されます。

撮影の角度を変えての写真です。
この時かなり眩しかったです・・。
当方のHIDは9000ケルビン,友人のKDXは6000ケルビンなので、NSRの方が若干青く見えます。


メーカーに対しての苦言

おそらく皆さんはご存知かと思われますが、サンヨーテクニカ社のHIDキットは非常に故障率が高く、評判が悪いのが現状です。
販売店においてはあまりの故障率の高さからか、販売を一時休止している所もあるようです。

先にも述べたように、125cc以上でよく採用されるH4バルブであれば数社からHIDキットが発売されていますが、ミニバイクで使用しているPH7,8型バルブのHIDキットは、当方が知る限りサンヨーテクニカ一社です。
メーカーは故障した際の対応は早いものと聞いております。ですが一番大事なのは故障しないことではないでしょうか。
HIDの取り付けは決して簡単なことではありません。その手間も考えて欲しいものです。

あえて苦言を申したのは、決してサンヨーテクニカ社のHIDが駄目だとは思っていません。
ミニバイク用のバルブは非常に小さく、決して明るいものとは言えません。HIDにする事で走行中の認識率の向上など、メリットは非常に高いものと思います。
メーカーとして、信頼性の向上を是非ともお願いしたいと思い、あえて記載させて頂きました。



当ページ内の記事を参考に改造を行い、機器の故障等が発生した場合の責任は一切致しません。
改造を行う際は、すべて自己責任の範疇でお願いします。
又、改造に関する質問等は、掲示板までお願いします。

 
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