「控訴審」で退学処分をひっくり返そう!−1

  

 東京都の斉藤彩人さんとは彼が中学生の時に参加した八郷の小山さんの栗ひろいで初めて会いました。それから都立高校への挑戦をし、高校には合格したのですが、校長の排除攻撃の中で学校生活を奪われるという事態に、両親と彩人さんは東京地裁に提訴しました。しかし、東京地裁は9月29日に彩人さん側敗訴の判決を出しました。判決の日に傍聴に行きましたが、その後、斉藤さんから手紙と一緒に控訴に向けての決意の連絡を頂きました。茨城でも其田さん、奥山さんが高校に挑戦してきました。共に生きたい、学びたいという思いの実現に向けて取り組んでいる人たちと出会いました。いろいろな出会いを大事にしていきたいと思います。裁判のお知らせが来ています。ご協力をお願いします。以下に彩人さんの母親である斉藤典子さんからいただいたお便りを掲載いたします。(「支える会」事務局)

   

 いつもお世話になりありがとうございます。判決後のご連絡が遅れて申し訳ありませんでした。
 水戸事件の赤須や県当局にそれぞれの責任をとらせる戦いも、大事です。当事者の反対の声を無視し、自立支援法も強行採決される等、障害当事者や、共にその生活や教育を支えていく私たちの戦いはますます必要になってきています。ともに連帯して戦え、支え合うことができたらと願っています。
今後ともよろしくお願い致します。 
 
 皆様には、たくさんの署名を集めていただき、また傍聴に来ていただき、あるいは励ましのお手紙、メール、カンパをお寄せいただき、ありがとうございました(提出署名 3701筆)。心よりお礼を申し上げます。しかし、本当に残念ながら、「棄却」という地方裁判所からの判決でした。
 
 私たちは、追い出されまいと、あらゆる物に「しがみついて」きました。あきらめて転校すれば、という声もありました。校長は私たちの子どもを入学させておきながら、そして息子は通い続けていたのに、校長は執拗に追い出してきました。それに対し、私たちは「不服従」で、「抵抗」を続けてきました。
 従来、控えめな斉藤父母にとっては異例のことです。彩人の「ありよう」、あるがままの姿のことごとくを「理由」のように主張し、追い出してくることには我慢ができませんでした。高木校長の「意図」を認めることはできませんでした。
 
 今回の地裁の判決は、学校内での彩人の真の姿を伝えてくれた職員の陳述や証言からは何も汲み取られずに作られた物でした。せっかくの「執行停止」確定判決を生かしてもいませんでした。校長側の「主張」を更に研ぎすましたような判決内容でした。それは、私たちの気持ちをザクザク切り刻んでくる判決文でした。
 
 大きな怒りとともに、でも冷静な判断で、「控訴」を決め、「控訴状」を提出しました。弁護団も一審に引き続いて担っていただきました(津田玄児弁護士、田中秀幸弁護士、野村完弁護士)。まだ「しがみついて」いこうと思います。
 
 家族の中には、親の毎日を見て、裁判の継続をしっかり「反対」してくれた者もおります。また、日ごろから、母親の体調を気遣ってくださる方もいらっしゃいます。心配してくれる気持ちは、本当にありがたいし、うれしいものです。
 
 追い出し―「退学処分」は彩人や学友のみならず、たくさんの彩人の「仲間たち」や家族からも多くものを奪っています。
 
 はげしい追い出し攻撃の中、「斉藤くん、やめちゃだめだよ。」と声をかけてくれる生徒がいました。 「彩人はいいな。回りでやってくれる人がいて。」という生徒もいました。 定時制には「進路指導」や自主退学、転校を迫られて他校から移ってきた子も多くいるのです。
 
 判決の日の夜も父親は生徒として登校しました。先生たちはどう思っているのだろう。せいせいした気持ちなのだろうか。校長一人の独断専行にまかせておいて良いわけがありません。給食を食べる記録表の10月分からは、彩人の名前がきえました。
 
 彩人は、昨年から「おにいさんになる」ために実家を離れ、アパートで介助者と生活を始め、今日まで頑張り続けています。新しい「仕事」もぼちぼち始めています。「判決」の後も、「学校行く」と電話してきます。
 
 みんなの力で、「退学処分」「判決」をひっくり返していきたい、そう強く思っています。また、皆さんにもご協力をお願いしようと思います。親として、めげず、あきらめず、やっていこうと思います。ぜひ、これからの「退学処分」「ひっくり返すぞ控訴審」へのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
  

    

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