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モルガン氏の思い出

 

 4月にリコーダー製作家のフレデリック・モルガン氏が亡くなりました。事故ということですが、まだ現役で活躍されていたのに、残念でなりません。

 モルガン氏は日本を訪れ、竹山と共に新しいリコーダーの設計、開発を行なっています。
 13年前の2月、長身のモルガンは竹山木管楽器製作所に腰をかがめて入ってきました。それから1週間、共に新しいリコーダーの開発に従事したのですが、朝9時頃から夕方、時には夜にかけて、食事もそこそこに精力的に仕事をしていました。息抜きのために京都に連れ出し、古寺や庭園を散策したのですが、古都の風情を楽しみながらも、すぐにリコーダーの方に頭が戻ってしまうほど熱が入っていました。
 モルガンは身長が190cm以上あり、宿泊先のホテルではベッドに体が入りきらず、斜めになって寝ていました。その大男がナイフを器用に扱って仕事をしている姿は、何となくユーモラスで、親しみが持てました。
 竹山工房では、竹山幸晴(宏之の父)の手作りの機械を使ってリコーダーを製作しているのですが、これらの機械を見て、"genius!"を連発していたのが印象に残っています。

 それから3年後、今度は私がモルガンを訪ねてメルボルンの近く(といっても車で2時間ぐらいの大平原)の工房へ赴きました。工房の近くの(500mくらい離れた)自宅の庭にはモルガン氏お手製のバスケットゴールやブランコがあり、幼い2人の男の子が遊んでいました。今は中学生くらいでしょうか、、、、

 先日参加したBostonの古楽祭の会場でも、Von Huene氏はじめ多くの製作家が早すぎる死を惜しんでいました。
 ご冥福をお祈り申し上げます。

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竹山工房で作業中のモルガン氏 竹山幸晴が開発した機械に見入るモルガン氏(左)右は幸晴

 

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最終更新日: 2005/10/07