REPORTNBA2K2
Dreamcast[海外]
2001年10月23日発売発売:SEGA  開発:Visual Concepts  

  良質なライバルゲームが多々ある「NFL2K」シリーズとは違い、NBAのゲームとしてはほとんど独壇場的な評価を受けている「NBA2K」シリーズの最新作。
  先日、『NFL2K2』の国内発売が、PS2版と同時に3月ということが発表され、 となると『NBA2K2』はさらにその先なわけで、「んなに待てんわ」とついに海外版を購入してしまった。 どうせソフトの日本語化はしないんだろうし、通信対戦要素も削っちゃっていいから、もうちょっと早く出してくれよ・・・。 ちなみに北米ではシーズン開幕とほぼ同時に発売されているはず。 ここらへんのスポーツゲームの発売タイミングは、国内のスポーツゲームも見習って欲しいところ。


  前作『NBA2K1』が出た頃は、「次作では大きく作り変えられる」みたいな話もあったと思うんだけど、 実際のところは、『2K』→『2K1』の変化よりも、『2K1』→『2K2』の変化の方が小さい気がする。 追加されたモードがあるわけじゃないし、グラフィックの質自体は前作とほぼ同じ。

  ただ、ゲームプレイに関しては、(ビミョーながらも)あらゆる面が改善・向上してるといっても過言ではない。
  ほぼ唯一の新要素と言えるのが、パスカットの追加だろう。 今までは、相手がボールを持っているときにしかスティールできなかったわけだけども、今作では、相手のパスをカットしてのスティールができるようになった。 ただ、使うボタンはスティールボタンではなく、ブロックボタンで、相手がパスした瞬間にその方向にレバーを入れてブロックボタンを押すと、短いサイドステップのように移動するというもの。 相手がパスを出してないと、ビョーンとその場でブロックに跳んでしまうので、結構リスキーな行為になっている。 相手のパスを読んでパシッ!とボールをスティールしたときの爽快感は上々で、単純なアクションながらも、このお陰でかなりディフェンスが熱くなった。
  前作ではリングの近くでシュートボタンを押すと自動的にダンクやレイアップをしてしまったんだけど、 今作ではレバーを入れながらシュートボタンを押さないとジャンプシュートをするようになった。 これは地味ながら嬉しい変更点で、この変更もあってか、今までほどはダンクの頻度が高く感じられない。
  前作では、プレイヤーがやるのは難しいのに、CPUにはガスガスとやられて腹立たしかったブロックも調整され、 いぜんとしてなかなか狙ってやるのは難しいんだけど、前作よりかはボールを叩けるようになったし、中、長距離のジャンプシュートをCPUにブロックされることもほとんどなくなった。
  リバウンドも、ビミョーに狙って取りやすくなったように感じる。
  頻繁に生まれるミスマッチがさほど気にならなくなったのは、ゲーム的な改良というよりも、今シーズンからゾーンディフェンスもできるようになったというNBAのルール変更の恩恵か。
  また、グラフィックの質自体はさほど変わらないんだけど、選手のモーションは結構向上したという印象を受けた。 ダンクのモーションの増加もさることながら、 一番良かったのは、バックダウンからのスピンムーブの動きがナチュラルになったことで、ゲーム的にも使えるアクションになってくれた。

  一方、バランスで気になったのは、ファウルが少なすぎるということ。 オプションで最もファウルを取ってくれるというmostに設定しても、かなり少ない。 逆に言えば、やはり前作同様、ファウル覚悟でシュートを止めるということはほぼ不可能ということでもある。 確かに、いちいちファウルにフリースローだとテンポが悪くなるってのはわかるんだけど、そういうゲームプレイも選べるような選択の幅がほしかったところ。
  そして最大の難点は、CPUの思考が甘いということ。 今回は、最高難易度の「ALL-STAR」に設定しても、 (特にそれなりに選手が揃ってるチームでプレイすると)結構スイスイ勝ててしまうんだよなぁ・・・ (さすがに、NBAの常識を超えるような点差は付かないけど)。 特に問題なのはオフェンスで、とにかく、CPUのオフェンスが機能してない。 その最大の原因は、“フリーになってもあまりシュートを打たない”ってとこにあるように思う。 よって、自分がガードで守備をしていて、相手のインサイドにボールがはいると、結構マークを甘くしてスティールを狙いに行けてしまう。 スティールの新システムと、今年からNBAで解禁されたゾーンディフェンスに、CPUが対応できてないという印象を受けた。 最高難易度であるなら、もっと隙は逃さないような思考してほしかったな。


  ファウルとスティールについてのバランスは、依然として初作が一番好みなんだけど、 アウトサイド重視の1作目、インサイド重視の2作目に比べて、アウトサイド・インサイドのバランスが良くなったし、 総合力で考えれば間違いなくこれまでの3作中ベストのデキ。非常に熱い。 NBAファンにとってはMUST-BUYの一本だろう。
  おそらく来シーズン版はDCでは出ないと思うし、それはそれで残念なことなんだけど、 これをキッカケにまたひとつ大きなバスケゲームになってくれればと、今から期待は募るばかりだったりもする。 日本でも発売してくれますよーに、と。

2002年1月26日記載