REPORTスペースチャンネル5 Part2
Dreamcast
2002年2月14日発売発売:セガ  開発:UGA  

  1999年末に発売され、ヘンにシビアな上にボリューム感に欠ける内容にも関わらず、 その特異なノリで、非常に好評だった『スペースチャンネル5』の続編。


  ゲームの基本は変わらず。 まず上下左右&ボタンの指示が示され、その内容とリズムを覚えて入力し返すというもの。 リズムの追加された「サイモン」(意外に認知度があるっぽい)と考えると分かり易い。
  新しい要素としては、Aボタンが「チュー!」でBボタンが「ヘイ!」となったのが一番分かり易い。 Aボタンで攻撃、Bボタンで救出という基本は変わらないんだけど、「チュー!」と「ヘイ!」としたことによって、救出要素がないシーンでも2つのボタンを使えるようになった。 地味ながらも、これによって生まれたメリハリは随分と大きいように思う。 それ以外には、方向キーを1つしか使わない楽器演奏シーンや、溜め入力が追加されたりなど。
  一方、改善点として一番大きいのは、入力タイミングがかなり甘くなったことだろう。 前作のように早めの入力はオールNGなんてことはなくなり、リズムと組み合わせを理解してるのに入力をミス、なんてことはほとんど無くなった。 また、前作ではシーンごとに体力が設定されていたんだけど、今回は、その場に来た時のシチョーリツによって増減するようになった。 やはり地味ながらも、ゲームらしさを増すナイスな改良点だろう。
  本編以外の部分では、100問連続問題が出題される「ウララダンス」や、うららのコスチュームを変更することができる「イショウベヤ」が追加。 一応、2Pモードも用意されているんだけど、片方が十字キー、片方がボタンを担当するだけなので、まぁオマケといったところか。
  今作では本編やウララダンスをプレイすることでコスチュームがゲットできたりするし、本編も前作よりかはボリューム感があるので、 これらも改善点と言えるかもしれない。
  演出面での最大の変化は、前作がCGムービーを背景にその上にポリゴンキャラを乗っけた形式だったのに対し、 今作では、背景・キャラ共にポリゴンになったこと。 かなり地味になっちゃうんじゃないかと心配してたものの、「劣化したなぁ」という印象はほとんど受けない。 PS2でいきなりプレイした人にはわからないと思うけど、 映像的にはかなり工夫されているし、「DCでここまで?」的な驚きさえ感じられる。 前作よりもカメラワークの演出が向上したのも、このフルポリゴン化が一因に違いないし、 前作のように処理が重くなって音のテンポがズレるなんてこともなくなった。
  作風の変化という点では、今回、若干ミュージカルを意識したところがあって、自称のジャンルも「ミュージカルアクションアドベンチャー」となった。 ただ、この点は期待していたほどは生かせてなかったな。 掛け合いが上手くいってないところもあるし、その歌声も意外にフツー。 もうちょっとミュージカルっぽい歌声でも良かったと思う。

  といっても、その根底にあるノリは正常かつ大幅にパワーアップ。 特に中盤の盛り上がり方は異常。大笑い。
  相変わらず、主人公「うらら」はセクシーなんだけどエッチくないというナイスキャラ。 新キャラもことごとくイイ。若干敵キャラがパンチに欠ける感じもあるけど、前作のモロ星人が強力すぎたわけだし、今作のも今作ので良い感じ。
  そして忘れてならないのが、 銀河を揺るがす我らのスーパースターにして時空を越えるスーパーダンサー(説明書より引用)スペースマイケル。 今回は、前作のあとにスペースチャンネル5の局長になったという設定で、中盤以降は一緒に戦うことになり、大幅に露出が増えた。 自分の場合、なんせマイケル・ジャクソン自体が好きなもんで、完全KO状態。 マイケルをフィーチャーしたとあるステージは、マイケル風のダンス、マイケル風の曲、共にサイコー。

  BGMはもちろん良いんだけど、曲と操作のシンクロ感は、正直、前作ほどではなくなってしまったかも。 絵的な指示のウェイトが大きくなった上に入力が甘めになったこともあって、曲に乗って操作って感覚は若干薄れてしまった。
  ロボ系の敵が多いってこともあって、指示の音声が聞き取り難いことも。 そのためか、あるいはこのためにそれOKとしたのか、絵的な指示の比重が大きくなったという印象もある。 まぁ、その分、リズム感重視の楽器演奏シーンがあるわけだけども。
  字幕はフォントの線が細く、場面によってはかなり見辛い。ここは要改善。
  クリア後の2周目も、ビミョーな変化が多々あって問題なく楽しめる。 一応、1周目よりは若干難易度が上がってるんだけど、もうちょっとハッキリと難易度を上げても良かったんじゃないかという気も。
  あ、無敵モードは不要だった。ユーザーに対してハードルを設けることに及び腰になっちゃイカンよ。 クリアするだけならそんなに高いハードルじゃないんだし、 おそらく、シチョーリツ100%クリアでゲットできるコスチュームが誰にでも取れるように、って計らいなんだろうけど、 そんな計らいなんぞするんだったら、そもそもそんな条件を設けるべきではなかった(あるいは、複数の条件を設けるとかのフォローをするべきだった)。 せめて、無敵モード時のプレイデータは残らないような、鑑賞モード的なものにするべきだったろう。
  さらに結構不満なのが、イショウベヤで装備できるアイテムについて。 マイクの代わりに手に持つことができるんだけど、数が少ない(計12個)上にイロモノすぎ。長ネギとか提灯とか・・・。 そこまで変わらなくてもいいから、どうせならマイクのバリエーションが欲しかったところ。


  シンプルなゲームだけに、バリエーションを付けるのは難しいんじゃないかと思ってたんだけど、 地味ながらも上手に新しいファクターを組み込んで、曲にバラエティを持たせることで、 正常に進化した非常にナイスな続編になっていると思う。細かいツッコミどころはあるものの、概ね、最強。 改善されたとはいえ、そこまで格段にボリューム感が増したわけじゃないし、このノリがダメって人もいるだろうけど、割と無責任にオススメしたい。

2002年2月20日記載