REPORTカートンくん
PlayStation
2000年9月21日発売発売:アイレム  

  隠れた良作という噂のあった落ち物パズル。


  四角形のマスを×型に4分割し、1箇所が塗ってあるピース、 2箇所が塗ってあるピース2種(三角形2つが隣接する大きな三角形と三角形2つが向かい合う砂時計型)、 3箇所が塗ってあるピースがあり、それぞれを回転させ、水平垂直方向に辺が無い形で図形を閉じるとそれが消えるという作りになっている。 ・・・んまぁ、ここらへんは言葉にするとわかり難いと思うんだけど、一度プレイすれば直に理解できる程度に直感的なルールになってるので大丈夫。 さらに、おジャマ系の特殊ピースが2種類あって、ピース全面が塗ってある(つまり、上下左右の4方向を他のピースで繋げないと消えない)「カートンピース」は、 ひとつ消すと画面内全てのカートンピースが消えるというもので、無地の「ホワイトピース」は、となりのピースが消えると一緒に消えるというもの。 落ちてくるピースを操作するわけじゃなく、 フィールド上でターゲットを動かすタイプ(『パネルでポン』みたいな感じ)という違いはあるものの、その図形を繋げていく感覚は『グンペイ』なんかに近い。 そこからも分かるように、どちらかといえば1人プレイが面白いタイプのアクションパズルだと思ってもらって間違いないと思う。

  主なゲームモードは、「ポタポタ」「ギッシリ」「パズル」の3つ。
  「ポタポタ」は、一定間隔で上からピースが落ちてきて、ピースを消していくとLvが上がり、ピースが落ちてくる感覚が狭まるというもの。 一番ポピュラーなタイプだし、一応、このゲームのメインと言っても良いだろう。 変わったルールなだけにピースの消えるパターンを掴むまでは苦労させられるけど、 慣れてくれば、感覚的にプレイできてなかなか熱中度は高い。 ゲームの基本ルールのポテンシャルはかなり高いんじゃないだろうか。
  「ギッシリ」は、常にフィールド一杯にピースが詰まっていて、ピース消すと上から随時ピースが供給されていく、制限時間のあるタイムアタックモード。
  両モード共に、対CPU戦の「かちぬきぐらんぷり」が用意されてるんだけど、これがイマイチ面白くないというのは、まぁ難点というか、タイプ的な特徴だろう。 そもそもが、何かを仕込むというよりもその場の状況から最善手を探すというタイプだし、 戦略的に相手の攻撃に対応するというのが難しいだけに、あまり対戦として面白いもんではないんじゃないかな。
  だからこそ、特に「ポタポタ」の1人プレイモードは、もうちょっと工夫して欲しかったところ。 気になったのは、ピースの落ち方。 一定の間隔で落ちてくるというよりも、レベルアップした直後に割と連続で落ちてくる (一応、場にある程度ピースが溜まるとそのテンポは落ちてくれるんだけど)。 おジャマピースであるカートンピースは、固まると非常に消しにくいピースなだけに、レベルアップ直後に一気に窮地に陥ってそのまま終了なんてことも。 これは、全面ピースで埋まってしまうとほとんど間が無くゲームオーバーになってしまうという仕様と相まっての問題でもあって、 ピースの落ち方、おジャマピースの頻度などがこのままの形であれば、ピースで全部埋まった後に3カウントや5カウントを数えるような形の方がベターだったんじゃないかと思うんだけどな。 ゲーム開始時に、レベルを選べないというところにも不満アリ。
  「パズル」は、リアルタイム要素のない面クリア式のパズルモード。 自動的、作業的に行う部分と、消える行程を考える部分のバランスが良く、期待以上に楽しめた。 ただ、全120面といっても、前半は完成図重視で、ピースを繋げていけば自動的にできてしまうようなステージが多いこともあって、それほどボリューム感があるわけじゃない。 できれば、終盤くらいの難易度のステージをもうちょっと増やして欲しかったところではある。

  また、「カートンスクール」というシッカリとしたチュートリアルモードがあるのもポイント高い。
  デザイン関係はもっと頑張って欲しかったところ。 デフォルトでは「ぼく」「わたし」「ぱぱ」「まま」「たま」「ちゅーた」という6人のキャラがいて、それぞれ、正方形をモチーフにデザインされている。 にしても、「ぼく」に「わたし」って・・・。 ヘンにアニメ調のキャラとかを持ってこられても困るんだけど、もうちょっと見栄えのするデザインができるんじゃないかねぇ。
  また、BGMもなぜか自分には合わなかった。とはいえ、設定でBGMをオフにできるので全く問題ナシ。
  細かいところでは、各モードから出たときに、モード選択画面じゃなく、いちいちタイトル画面に戻されてしまうのが鬱陶しい。意味不明で要改善な仕様だろう。


  自分が最近プレイした家庭用機のアクションパズルの中ではピカイチだし、 その感覚的で熱中度の高いルールはナイスなんだけど、もうちょっとシングルプレイに特化しても良かったんじゃないかと思うし、 シングルプレイをもうちょっと詰めるだけで、もっと面白いゲームになったんじゃないかな。面白いんだけど、詰めが甘かった。惜しい。

2002年4月13日記載