REPORTスターウォーズ ジェダイ・スターファイター
PlayStation2
2002年8月29日発売発売:EAスクウェア  開発:Lucas Arts  

  映画「スターウォーズ エピソードI」の外伝的なストーリーが展開する3Dシューティングの佳作 『スターウォーズ スターファイター』の続編的なゲームで、 今回は映画「スターウォーズ エピソードII」の時代に合わせたものになっている。


  ゲームの基本は前作と変わらずなので、 基本操作については前作のレビューを参照のこと。 ズームイン、僚機への指示など、良かった部分はちゃんと継承されている。
  基本操作での変化としては、速度と旋回の関係が変わったことくらいだろう。 前作では加速直後が一番旋回力が得られるという変わった仕様だったんだけど、今作では減速すれば旋回力が上がるという一般的なものになった。 ドリフト的な「パワースライド」は継承されたんだけどあまり使う機会はなく、前作以上にクセの無い操作感は非常に良好。 また、今作では各機体に最大4種類のサブウェポンがあり、十字キーでそれを選択するようになったので、僚機への指示は、L1+十字キーで行うようになった。 ロックオン関係では、攻撃を受けた瞬間に△を押すと、自動的に攻撃してきた相手をロックするという操作が追加され、 地味ながらも、何に攻撃を受けてるのかワカランなんていう状況が減ったりと、嬉しい追加要素と言える。 操作面での変化はそんなもん。

  今回の主人公は、ジェダイの騎士「アディ・ガリア」と、 前作でも主人公のひとりだった「ニム」の2人で、ミッションごとに操作するキャラクター(機体)は決められている。
  ニムが操縦するのは前作に引き続き「ハボック」という爆撃戦闘機で、 サブウェポンは、前作から引き続きの時間が経つごとに補充されていく「エネルギー爆弾」、 速度が遅く、弾数も5発と少ないものの、中型艦をも一撃で破壊できる攻撃力を持つ「巡航ミサイル」、 シールドを無視してダメージを与えるミサイルを前方に無数発射するという、戦闘機が密集してるときに有効な「クラスターミサイル」、 そして自分は使う機会が無かった「機雷」の4種を使い分けることになる。
  一方、アディが操作するのはタイトルにもなっている「ジェダイ・スターファイター」という戦闘機で、 サブウェポンの代わりに4種類の「フォース」を使い分けるというのが、このゲームの特徴でもある。 フォースは、時間を追うごとに回復していく「フォースメーター」が満タンの時に発動することができるというもの。 ミッションを追うごとに使えるフォースが増えていき、最終的には、一定時間バリアを発生させる「フォースシールド」、 ターゲッティングした敵を破壊する「フォースライトニング」、自機の周囲に衝撃はを発生させる「フォースショックウェーブ」、 一定時間周囲の世界がスローモーションになる「フォースリフレックス」の4種を使い分けることになる。 例えば、フォースライトニングはロックオンできればどれだけ離れたところにある機体にもダメージが与えられたりと、 3Dシューティングとしては若干邪道な感じはするんだけど、アディのミッションは全体的にキビしめになっていて、 このフォースを上手に使い分けることが重要になってくるミッションが多く、戦略的な面白みという意味ではナイスだったと思う。 ただ、フォースリフレックスの使い勝手が良すぎるのが残念なところで、 発動中にもフォースメーターが溜まっていってしまい、結構連発が効いてしまうというのが何よりイタい。 せめて、発動中にはフォースメーターが溜まらないようにしてほしかったし、ゲージの消費量に差を付けるような形がよりベターだったと思うな。

  全15ステージということで、ステージ数は前作とほぼ変わらず。 その代わり、前作には登場しなかった大型艦が出現したり、逆に、アンドロイド、スピーダーといった小型兵器が現われたりと、 シチュエーションはより多彩になったし、 相変わらず、交信を交えながらミッション中にもシチュエーションが変化していくというのは楽しい部分。
  難易度は、序盤こそヌルい感じだったんだけど、中盤〜終盤には結構キツいミッションもあって、 気を抜くと一気にシールドが無くなってたりと程よい緊張感があった。 フォースの使い分けであるとか、敵撃破の優先順位であるとか戦略的な色が濃いめなのもグッドで、 プレイヤーの工夫が報われるゲーム内容になっている。 また、難易度Easyでプレイすると随分ラクになるというのも良い。
  メダル関係の変化は、ほぼ唯一といってもいい残念だったポイント。 各ステージには「ボーナス・オブジェクティブ」「シークレット・オブジェクティブ」という目標が設定されていて、 それぞれを達成してステージをクリアすると、それぞれゴールドメダルとグリーンメダルがゲットできるという仕様になった。 頂けないのは、シークレット・オブジェクティブがその名の通りシークレット、つまり達成するまでその内容がわからないようになっているということ。 前作のような形の方がわかり易いやり込み要素だったと思うし、最低限、クリアしたらシークレットの内容は教えてくれるような形にしてほしかったな。 結局、グリーンメダルを集める気にはなれず。
  また、各ステージで2人協力プレイ可(画面上下2分割)というのも、意外にこのテのゲームではなかった要素で、 それをクリアすることによってブルーメダルがゲットできる。
  で、そのメダルのゲット具合によって、オマケ要素がオープンになっていく。 1人用、2人用のボーナスミッションがそれぞれ5つずつと、隠し機体が(サブウェポンが全て使用可になったジェダイ・スターファイター、ハボックも含めて)10体。 ちなみに、X-WINGも用意されてたりするんだけど、残念ながらそのモデリングはイマイチ。 オマケムービーも、もはやベタなネタではあるんだけどCGキャラによるNGシーン的なムービーであるとか、ニヤリとさせられるものがあった。

  グラフィックは、個々の質感もやや向上した気がするし、背景の一枚絵もより綺麗になったしと、ひと回りくらい向上した感じを受けた。 光の軌跡が残るような武器もあって、派手さもやや向上。 前作に比べればだけどスターウォーズっぽさも感じられるようになったし、フレームレートも前作より向上したと思う (ちなみに、フレームレートは変動するものの、ゲームのテンポが変化するような処理落ちはしない)。 “驚きの”って程ではないにしろ、良く描けてる部類だろう。
  フルCGのイベントシーンの質は前作より格段に向上。 サミュエル・L・ジャクソン演ずる「メイス・ウインドゥ」が登場したりもするし、会話の中ではオビワンやヨーダの話題が出たりと、前作よりかは映画とリンクしてる。 とはいえ、前作同様、言葉足らずなので話の流れが掴み難いところがあるので、テキストでもいいから、もうちょっとフォローがほしかったところ。
  メディアがCD-ROMからDVD-ROMになったにも関わらず、ステージ開始前のローディングは前作並に長い。 リスタート時にそれなりにローディングがあるというのも前作同様。
  ミッション中の交信が多いゲームなだけに、音声が全て日本語化されてるというのは、やむを得ないというか当然の話だろう。 ただ、相変わらず、郷里大輔さん演ずるニムの声が聞き取り難かったりするので、やはり字幕は欲しかったな。


  相変わらず驚かされるような部分は少なく、パンチ不足なところはあるんだけど、 色んな面で間違いなく前作より向上した、SFフライトシューティングの良作。 期待に違わぬ一本だった。

2002年9月5日記載