REPORTSPIDER-MAN 2 ENTER:ELECTRO
PlayStation
2002年10月31日発売発売:サクセス  海外販売:Activision  開発:Vicarious Visions  

  アクションゲームとしてもなかなかの快作で、 ノリのよい日本語音声もポイントが高かったPS『スパイダーマン』に続編が登場。
  ちなみに、前作からは開発メーカーが変更になり、本作を開発したVicarious VisionsはGBCやGBAのスパイダーマンゲームを作ったトコで、 他にもGBA版『Tony Hawk's PRO SKATER』シリーズも手がけてたりと、どちらかっていうと携帯用機での実績が多いメーカーだったりする。


  ゲームの概要は変わらず。というか、変わらなすぎ
  ウェブスイングや壁に張り付いたりという、いかにもスパイダーマンなアクションの楽しさもそのままな一方で、 小回りが利かない(ゆっくり歩くことができず、左右に細かく向きを変えることもできない)アナログへの対応が中途半端な基本操作感も全く改善されず。 ゲームそのものの作りもそうだし、セーブ&ロード、お楽しみ要素であるコミックアイコン、コスチューム、キャラクタービューなどの作りもまんま。 リトライ時にはステージ前のデモからとなってしまう仕様も相変わらずだったりする。
  唯一削られたのが敵を掴むアクションで、このお陰でザコ戦はより大味になってしまったな。
  ただ、ザコ戦は元から大味なところがあったんでまだ良かったんだけど、それ以外の部分が雑になってしまってるのが厳しいところ。
  特にイタかったのがボス戦、あるいはそれに相当するイベント戦。 前作では、良く考えられてたしバランスも悪くなかったしと、むしろ好材料だったのに、それが一変、 ダメージの与え方が分かり辛い視点の調整は最悪と、本作では最も致命的な部分となってしまっている。
  通常のアクション部分にしても、本作ならではってところはないし、前作に比べると若干バリエーションが減った感じも受ける。 PSでできる範囲内では、前作でやり尽くしちゃったと言えるのかも。
  ストーリー面での面白みも減少。 前作は敵、味方共に多彩なメンツで嬉しかったんだけど、本作では、タイトルにある通りメインの敵となるのはエレクトロで、 それにハンマーヘッド、サンドマンが絡んでくる程度。かなりパンチ不足。 さらに、そこに絡んでくる味方キャラも今回はほとんど登場しないし、スパイダーマンの素顔ピーター・パーカー、その妻メリー・ジェーンの出番もなし。 非常に寂しい。 その埋め合わせのつもりなのか、トレーニングではX-MENのプロフェッサーXとローグ、 最初のステージのチュートリアル役でビーストが登場したりするんだけども。
  ムービーは微妙に向上。 キャラがゲーム中のまんまで手がグーで固定されていた前作に比べると、ちゃんと手が動くようになったし、必要以上のショボさは感じられなくなった。
  ただし、相変わらずの日本語版海外アニメを意識したテンション高めの日本語音声は、前作に比べると、心なしかセリフの洗練度がイマイチな印象。 まぁこれはシナリオ的な見せ場が少ないからってのもあるんだろうけどなぁ。


  当然、前作から引き継いている部分で面白いところはあるんだけど、 向上した、あるいは本作ならではという部分は何一つ見つけられなかった。 その上、若干作りが雑になり、悪い意味での洋ゲーっぽさが表に出てきてしまっていた
  この『スパイダーマン2』の発売を機に、前作『スパイダーマン』が\1500という低価格で再発売されたので、断然そっちのプレイを薦める。 んで、前作を気に入った人が、ある程度の覚悟を持ってプレイすべきなのが本作だと思う。 まぁ、ハードがPS2以上になる次の『スパイダーマン・ザ・ムービー』に期待ということで。

2002年11月9日記載