REPORT風のクロノア 夢見る帝国
GAME BOY ADVANCE
2001年7月19発売発売:ナムコ  

  携帯用機版『風のクロノア』としてはWS版に続く第2弾で、 全体的な位置付けとしてはPS2版『風のクロノア2』の後に発売されたことになる、 一応、シリーズとしては4作目にあたるのが本作。


  その基本は初代から変わらずのサイドビューのジャンプアクションで、 射程の短いショットで敵を捕獲し、ジャンプ中にその捕獲した敵を下に放出することで行う2段ジャンプが最大の特徴となる。 敵を横に投げることで何かにダメージを与えたり、スイッチを入れたりというのも相変わらずだし、 敵を捕獲してない時にはジャンプ中にもう一度ジャンプボタンを押すことで、ホンのちょっとだけ浮くこともできる。
  当然のように背景も全て2Dになったわけで、そのお陰で、画面の奥・手前にショットを撃つ・敵を投げるという要素は排除。 背景も極めて単調になり、ステージ中の演出的な見せ場は皆無といっても過言ではなくなってしまった。
  その代わりに、パズル要素が強くなってるのが携帯用機版「クロノア」の特徴らしい。
  通常ステージも横スクロールの一本道というのではなく、ステージ内を探索し3つの星の欠片を見つけ、 ゴールに辿り着くという形になっており、ポーズメニュー内の「ここからやりなおす」を選ぶと、 残機を減らすことなくその部屋に入ってきたとこからやり直すことができるっていうのも、パズル性重視ゆえの使用といったところだろう。
  パズル的な要素も増加。 特に目立つのがブロックを使ったパズルで、ブロックで、吹き上げる風を遮ったり、スイッチを押したり、 置くことにより敵の動きを遮ったりと、多彩な使い道があってなかなか楽しげ。
  とはいえ、GBAでの第1弾ということでか、全体的に平易な内容ではある。 そもそもアクション的なシビアさはないシリーズな上に、膨らんだはずのパズル要素も膨らみきれず、その大部分は導入編的な難易度に留まっている。
  また、2Dゲームにも関わらず、視点に気になる部分が。 このゲーム、その性質上、上下に結構激しく動くことになるんだけど、 見上げる(視点を上に動かず)、見下ろす(視点を下に動かす)という操作が無く、下の正確な状況がわからず飛び降りるなんていう場面があったりする。 パズル性重視にするのであれば、それ以外にも先を見渡せる(あるいはステージ内を自由に見渡せる)とか、もうちょっと視点に関しては融通を利かせてほしかったな。 その視点の上下の動きは自動制御しようという意図らしく、場面によっては、視点が上がったり、下がったりするんだけど、これもイマイチ機能してるとは言い難いし、 制御されてない場面では、画面のスクロールのスピードよりキャラの移動スピードが優ってしまうことがあり、画面端までキャラが到達してしまう(先が見えなくなる)なんてことも。
  次々と5つのワールドをプレイしていくことになり、各ワールドは、通常ステージ5つ、 強制スクロールステージ、スケボーに乗る強制スクロールステージ、ボスステージが各1つずつの8ステージからなる。 クリア後には、エキストラステージが2つ出現するので、 計42ステージということになるものの、そのほとんどが平易な内容でステージも小ぶりなので、そのステージ数から感じられるほどのボリュームはない。
  ワールド間のイベントシーンは若干鬱陶しいものの、キャンセルしても何ら問題ないので、まぁOKといったところ。 ボス戦の淡白さは相変わらず。


  そもそも、シンプルさ・丁寧さ(≠面白さ)と演出がウリなシリーズなわけだけども、 その演出の部分がゴッソリと削れて、付加された肝心のパズル要素がいかんせん迫力不足なもんで、 ただでさえ佳作という雰囲気が漂うシリーズなのに、より一層小ぶりなゲームに感じられてしまった。 いよいよ丁寧に作られてるだけって感じで。
  ただ、続編のGBA『風のクロノアG2』は結構歯応えがあるという話も聞いたので、ヒマがあったらプレイしたいと思ってる。

2003年1月27日記載