FIRST IMPRESSIONもじぴったんアドバンス
GAME BOY ADVANCE
2003年1月10日発売発売:ナムコ  

  海外では非常に有名な古典的ボードゲーム「スクランブル」から発想を得ているようなパズルゲーム。 アーケードからの移植で、PS2版との同時発売になっている。
  とりあえず、データ上のプレイ時間が8時間弱という段階でのレビューなんだけど、 全300問のパズルモードの1/4もクリアしてない状態ということで、一応、ファーストインプレッションということにしてみた。


  基本ルールは、「あ」「い」「う」「え」等のコマを、 クロスワードのように左から右、上から下の方向で言葉になるようにフィールドのマスに並べていくというもの。 常に言葉になるように置いていかなくてはならないので、 例えば、「あ」の横に「き」を置くと「あき(秋)」その次に「る」を置くと「あきる(飽きる)」となる一方で、 「あたる(当たる)」を作ろうとして「あ」の次に「た」を置こうとしても、「あた」という単語がないので置けないということになるわけだ。 で、単語で使った文字数と、一度に出来た単語の数が得点となる。 例えば、「あき」の次に「る」を置いたときには、「あきる(飽きる)」と「きる(切る)」で得点が入り、3文字と2文字の2コンボという点数になる。 もうひとつ例を挙げると、「れん」と「い」の間のマスに「さ」を入れると、 「れんさ(連鎖)」「れんさい(連載)」「さい(サイ)」で、3文字、4文字、2文字の3コンボという具合。
  フィールドには通常マス以外の特殊マスとして、 コマを置くとそのマスと繋がった上下左右のマスが回転する「回転マス」、コマを置くとそのマスのある列が横にズレる「移動マス」、 通常マス4つ分(以上)の大きさで上下左右8つ(以上)のマスと接している「ジャンボマス」があり、 それらや最初から置かれてる文字の配列も含めたフィールドの形と、置けるコマのラインナップ、制限時間の長さ、 そして、「単語を規定数作る」「全てのマスを埋める」「特定のマスを埋める」 「決められた単語を規定数作る」「規定の長さ以上の単語を規定数作る」といった目的によってバリエーションが付けられている。
  ゲームモードは主に「あーけーど」と「じっくりぱずる」の2つ。
  「あーけーど」はさらに全5ステージの「かんたん」、全6ステージの「ふつう」、 好きなステージを選べる「おこのみ」という3つのモードに分かれ、全部で324ステージ用意されている。 「じっくりぱずる」は100種類のテーマがあって、それぞれ難易度によって3段階、つまり、全300問の単発パズルモード。

  このゲーム、元がアーケードゲームということもあって、意外に忙しない。 時間制限はキビしめだし、難しいステージになればなるほど、 置けるコマのラインナップを知ることが重要になってくる(行き当たりばったりでは行き詰まる)し・・・。 考えるヒマがあるのは序盤くらいのもんで、あとはポンポンとコマを置いていかないと制限時間内に終わらせることは極めて難しい。
  何より残念だったのが、「あーけーど」はまだしも、 「じっくりぱずる」までも、全くもってジックリと楽しめる内容ではなかったこと。 なんせ、そのステージの作り自体は「あーけーど」と全く変わらずで、ステージをクリアすると「もじくんめだる」がもらえるというだけの違いしかない。
  そもそも、決められた単語を規定数作るというステージは、本来の言葉遊び的な楽しさが欠けてて、イマイチ面白くない。 全てのマスを埋めるステージも、何度もリトライをして試行錯誤を繰り返し、 手持ちのコマを把握し、組み合わせを試して・・・ということになり、そこにアクションパズルらしい面白さは感じられない。
  要するに、ステージ数は多いのに、実際プレイして楽しいステージは極々限られてるんだよなぁ。
  グラフィックや音楽はソツなくまとまってるし、ゲーム中にセレクトボタンを押すことで、 ゲームプレイ中はサッと流れていってしまう作った言葉の意味を参照できたり、 「あーけーど」をノーマル以上の難易度でクリアすると性格診断をしてくれたりというお楽しみ要素には、 言葉をネタにしたパズルらしい楽しさがあってグッドだった。 ネコの形をしたフィールドではBGMが『マッピー』になったりとかの小ネタも楽しい。
  肝心の言葉は、6500語以上の語彙を集録してるということで、「こんな言葉まで入ってるのか」と感心することもある一方、 「この言葉は入ってないのね・・・」ってなことも、やはり結構あったりして。


  結局、最初に「面白そうだ!」と強く思ってしまった分、かなりの期待ハズレとなってしまった。 元がアーケードゲーム(つまり、短い時間で遊ばせなきゃならない)という制限があったのはわかるんだけど、 直感だけではどうにもならないところがあるゲーム内容なだけに、もうちょっとジックリと遊べるモードが欲しかった。
  ちなみに、ボードゲームの「スクランブル」ってのは、これを英単語にして対戦形式にしたものと考えていいと思う。 取ると得点が倍増するマスがあったりと陣取り的な要素もあって、なかなか面白かった記憶がある。

2003年2月27日記載