REPORTTurok: Evolution
GAME CUBE [海外]
2002年8月28日発売発売:Acclaim  開発:Acclaim Studios Austin  

  国内でも発売された1作目『時空戦士テュロック』(海外名『Turok: Dinosaur Hunter』)、 2作目『バイオレンスキラー』(海外名『Turok 2: Seeds of Evil』)、国内未発売の3作目『Turok 3: Shadow of Oblivion』、 外伝的な『Turok: Rage Wars』と、意外と長いFPSシリーズとなったTurokシリーズの最新作。 主にN64で展開されてきたシリーズなんだけど、本作はPS2&GC&Xboxと本格的なマルチ展開となった。
  ちなみに、開発のAcclaim Studios Austinは、かつてのIguana Entertainmentが名前を変えたトコらしい。


  ストーリーの大筋としては、N64『時空戦士デュロック』の主人公「Tal'Set」の過去のお話らしく、簡単に説明すると、 恐竜、竜人、人間が混在する異世界「Lost Land」に召喚されたTal'Setが、人類の為に竜人と戦うというもの。 ・・・んまぁ、その大筋さえ分かれば十分な感じだし、字幕がないデモシーンの英語音声の理解は難しいものの、それで困ることもない。

  その内容は、良いところも悪いところも、N64『バイオレンスキラー』を継承している。 つまり、弓矢による狙撃重視、多彩な武器、少ないセーブ機会などなど。 ちなみに、初代から敵のやられかたの多彩さもウリになってたゲームで、確かにそこらへんも継承してるんだろうけど、 最近は他のゲームでも凝ってる部分なので、特にこのゲームならではという印象はないな。
  操作に関しては、最近のFPSとしてはオーソドックスな形で、 左スティックの前進後退&左右平行移動と右スティックの視点操作(旋回込み)を基本に、Rトリガでショット、Aボタンでジャンプ、Lトリガでしゃがむというもの。 さらに、BとYで武器セレクト、Xは例えば弓なら矢じりの種類を変えるとか武器のタイプセレクト、Zは弓とスコープ付きハンドガンの時だけ発動するスナイパーモードへの移行となる。
  武器は数・内容共に豊富で、ギミックが凝ってて、それぞれに特色があって使い場所があるというのも、シリーズで継承されている美点だろう。
  グラフィックはそれなりかな。敵のグラフィックは悪くないし、建築物も結構描き込まれている。 その反面、自然系の描画が粗く、その色合いもオモチャっぽい。 ジャングルっぽいステージを草をかき分けながら進んでいくところは確かに新鮮なんだけど、その草が実に雑。 さらに、今回は舞台となる文明レベルが明らかに高く、これまでのシリーズにあった、独特の雰囲気は失われてしまった感じがする。 遺跡っぽい場面は安っぽいし、SF的な描写も割とフツー。エフェクト等でハッとさせられるシーンも、これといって無かった。
  ステージの数はかなりのもの。 全15章で、各章(ムラはあるんだけど)5ステージ前後からなってる。 なんせ、途中で「ココで終わりか?」と思わせといて、そこから延々と続いたりするだもんなぁ・・・。 狙撃重視ということで(特に初回の)プレイ時間が長めになりがちなのも、ボリューム感を感じられる原因だろう。 ただ、各ステージはそこそこ広いにも関わらず、なんかステージ毎にブツ切れの感じもあって、恐る恐る進んでいく初回はまだしも、 2回目以降は割とアッサリで、意外に狭いという印象が残るステージも多い。
  どうやら敵の出現する数には限りがあるようなんだけど、 何らかのフラグをキッカケに出現するような敵もあって、「どっから湧いてきたんだ?」なんてことも多い。 んで、その敵AIはそれなり。 一応、自律的に動いてる感じはするし、物陰に隠れたりもするんだけど、逆に言えばその程度。 基本的にはワラワラ群がってくる感じで、こちらへの気付き方もウソくさい。 全体的には、ある程度のダメージは避けられず、その代わりに大量の回復アイテムが出るという、大味なバランス調整ながらも、 なかなかシチュエーションが多彩でメリハリがあって、飽きずに楽しめる工夫はされている。 前述の通りの武器の使い勝手の多彩さもそうだし、後半になると『HALO』のように味方兵士と共に戦うシーンもでてきたり。
  このシリーズの特徴でもあるジャンプアクションは、出番が少なめ。 ジャンプできる距離・高さ共に控えめで、割と低いとこから落ちてもダメージを受けるので、 移動の自由度は低めだし、飛び石を飛ばせるような場面も少ない。地面の作りが雑なこともあって、地面との判定がウソ臭く感じられることもしばしば。
  難易度はボチボチ。 特に、オプションのAuto Aimをオンにして、ある程度自動的に狙ってくれるようにすれば、 そんなに激辛でもないし、理不尽な場面も少ないはず。 むしろ、総合的な難易度よりも、全体を通した時の難易度のバランスが問題で、 割と序盤からキビしい感じもするし、逆に、中盤以降は流れのままにスンナリ進んでしまえるとこもある。 途中に数回、シビアでアドレナリンが溢れるようなバトルシーンがあるにも関わらず、最終ステージのラスボス戦は超アッサリで肩透かし。
  何より痛恨だったのが、「マジで?」っていうくらい長いローディング時間。これは酷い。 フリーローダーでプレイしてるゆえなのか?とも思ったんだけど、海外の感想でもそんなんを見かけたので、これが本来の形っぽいんだよなぁ・・・。 セーブはステージクリア時に自動的に行われる仕様なので、 ステージ終盤で憤死→長〜いロード時間を経てまたステージの頭から、なんてことがどうしても起きてくる。
  本作の特色のひとつであるあずのプテラノドンの背中に乗って進む3Dシューティングシーンステージは、いかにも海外ゲームな大味さ。 特に進行方向が決められてるシーンでは、動ける範囲がよくわからないことがあり、透明の壁に阻まれ、地形に激突(=即死)なんてことが多い。 「オマケと割り切れば、独特の浮遊感は結構楽しいよ」なんて言うには、ちとその分量も多すぎたか。 絵的にも華が無く、意外と迫力もないし・・・。 地面に激突死することが多く、ここのリトライにもウンザリさせられるんだけど、こちらはFPSステージに比べると若干ローディング時間が短いのが救い。


  まぁ、ほぼ期待通りというか予想通りなレベルでは楽しめた。 雑で大味ながらも、それなりに面白い。
  せめて、もうちょっとローディング時間が短ければねぇ・・・。

2003年3月23日記載