REPORTBroken Sword: The Shadow of the Templars
GAME BOY ADVANCE[海外]
2002年3月17日発売発売:bam! Entertainment  開発:Revolution Software  

  一枚絵背景+2Dキャラのサイドビューで実際にキャラを操作するというSierraの名作ADV「King's Quest」シリーズ形式 (比較的最近ではLucas Artsの「Monkey Island」シリーズの方が有名かも)のADVで、 1997年頃にPCとPSで発売されたものの移植版らしい。 その後、PS&PCで続編『Broken Sword 2: The Smoking Mirror』が発売されており、 3作目『Broken Sword: The Sleeping Dragon』もPC&PS2&Xboxでこの秋に発売が予定されている。 一時に比べると絶滅に近いような状態のジャンルなんだけど、特にヨーロッパでは根強い人気があるそうな。 このタイトルもUK版のもので、アメリカ版のタイトルは「Circle of Blood」とのこと。
  実は随分前に購入し、結構進めてたんだけど、ハマリポイントにハマって先に進めなくなってしまい放置していた (というか、最初からやり直す気になれず、放置せざるを得なくなった)。 んで、GBASPの購入を気に、またプレイしてみたというわけ。 ちなみに、ハマリポイントというのは、シリアに行く前にスペインにいっちゃダメというもので、ソフト的なバグな模様。 また、アイルランドでちゃんとplasterをゲットしておかないと、後々詰まっちゃうという不具合もあるらしい。 これからプレイしようとする人(が、どれだけいるかはとりあえず置いといて)は要注意だぞ、と。


  主人公のアメリカ人青年「George Stobbard」は、旅行中のパリのとあるカフェテラスでお茶を飲んでいた。 その店の中にピエロ姿の男が入っていき、店内に座っていた男の横にあった荷物を持ち去ったと思ったら、店が大爆発。 テラスにいたGeorgeは九死に一生を得るものの、そこに現れたパリ警察の心もとない説明に納得が行かず、自らその犯人を探ることにした・・・というのが話の導入。 その犯人の足取りを追っていくうちに、事件は中世ヨーロッパのテンプル騎士団が絡んでくるという意外な展開を見せ、 フランスからシリア、スペイン、イギリスなどを舞台に、歴史サスペンス的な様相を呈してくる。
  ちなみに、第2作目ではマヤ文明が話のネタになっているようだし、歴史を絡めたサスペンスADVというシリーズなんだろう。

  舞台は多彩。背景は描き込まれていて美しく(ただ、容量の関係か、JPEGっぽい劣化がちょっと目立つ)、 キャラクターはとにかく良く動くし、キャラクターやオブジェクト、そしてアイテムを使って何かが起きるという部分も、 ゲーム的にはどうあれ、展開的には面白い。 それでいて会話のウェートも大きく、特に主人公Georgeのウィットの聞いた会話&独白調のセリフは非常に楽しい。 さすがにSEは時折物足りなく感じられることもあったけど、それでも良くできてるし、BGMにも雰囲気があって良かった。

  ゲームの方は、十字キーでキャラを操作、反応があるオブジェクトまで近づくとカーソルが出現し、 その状態でBを押すとそのオブジェクトを見て、Aを押すとそのオブジェクトに対してアクションを起こす(人が相手だったら話す)というもの。 Rボタンを押すと画面上のオブジェクトを選択するモードになり、LRボタンで画面内のオブジェを次々とカーソルが移っていく。 遠くのものを見ることができるのも嬉しいんだけど、何より、反応するオブジェクトがよくわからなくて詰まるなんてことが無いのが一番嬉しいな。 また、Lボタンでアイテムウィンドウを開き、オブジェクトに対してアイテムを使用したり、アイテムの合成ができたりする。
  とりあえず、ゲームオーバーになる場面はほとんどないADVで、一応、コマンド総当り的に解ける作りになっている。 アイテムの使い方は割と唐突なところがあり、あまり「アイテムの使い方を考えて・・・」というゲームではない。 また、ストーリー的にも人間関係的に意外なドラマがあるようなタイプではなく、話の展開を楽しむタイプのゲームと言えるだろう。


  かなり都合の良いアイテムの使われ方は目立つし、もうちょっとゲーム的な仕掛けが欲しかったところだけども、 そういう意味で割り切れれば悪くないゲームだと思うし、 こういうタイプのADVは自分が洋ゲーに求めてるものの1つだったので、ほぼ期待していた通りに楽しめたと言える。
  ただし、このゲームの英語は結構難物だった。 リアルタイムに英語が要求されることはないし、最低限の理解があればゲームをクリアすることができそうだけど、 このゲームの場合は会話が大きな魅力となってるので、できるだけそれを理解したいところ。 が、ウィットがきいてるからなのか、中世ヨーロッパが絡んできて見慣れない単語が結構出てくるからか、その英語が意外に難しい。 自分程度の英語力だと、かなり頻繁に辞書のお世話になってしまったし、それでも100%の理解はムリだった。 職業的に英語に慣れ親しんでるようなレベルじゃないと、辞書なしでのプレイはかなりキビしいんじゃないだろうか。 その時点で携帯性が失われちゃうわけで、携帯用ゲームとしてはちょっとイタかったな。

2003年7月4日記載