REPORTLady Sia
GAME BOY ADVANCE[海外]
2001年10月15日発売発売:TDK Mediactive  開発:RFX Interactive  

  スクリーンショットを見る限りではなかなか良さげだったサイドビューアクションゲーム。 十字キーで移動、Aでジャンプ、Bで剣振り攻撃という基本操作からすると、非常にオーソドックスなゲームに思えるんだけど・・・ これが、良くも悪くも日本のゲームの洗礼を受けてないゲーム内容だった。


  良いところは簡単、グラフィック。
  意外に縦方向にも広がってたりもする各ステージの背景は、パーツの集合体という感じではなく、全て一枚絵で描かれてるような雰囲気。 これは相当描きこまれてると思うし、評価できる部分だと思う。それゆえに、当たり判定というか、どこが足場なのかが分かりづらいとこがあるんだけども。
  また、キャラクターのパターンも良く描けてる。 特に主人公である女の子剣士「Sia」は、アクション自体も結構豊富なんだけど、そのアニメパターンがまた豊富で、かなり滑らかに動いてくれる。 妙に凝っててやはりパターンが豊富なノンキーアクション (ゲームをしばらく放置したときにキャラクターが勝手に行うアクション)は、その象徴だろう。 ちなみに、絵柄は微妙にジャパニメーションの影響が見受けられるけど、(特にドット絵になると)そこまで極端な感じはないな。

  Siaのステータスは、体力「Health」、魔法攻撃で消費する「Magic」の2つ。 Bを押しっぱなしにすると魔法を溜め出し、ボタンを離すと溜めた分の威力の「Energy Ball」を放出する。 移動しながら溜めることができないし、Magicはステージ内にある「Mana Sphere」をゲットすることでしか回復しないので、 使い勝手は良くないんだけど、貴重な遠距離攻撃として重宝することもある。
  通常ステージはゴールに到達することが目的になっていて、 4ステージ+ボスステージからなる「ワールド」が4つ用意されており、それを順番にクリアしていくことになる。 各ステージには、25個の「Diamond」(19個集めると1UP)、5人の捕虜(5人とも助けると1UP)があって、 ステージクリア時には、この集め具合と体力とMagicによって、100点満点で採点されることになり、 そのワールド全てで100点を取ると、そのワールドの隠しステージがプレイできるようになるというやりこみ要素が用意されている。 ・・・が、体力的に意外とキビしい上に、ノーヒントで歩ける透明な床があったりするので、ここに挑戦する気には全くなれず。

  とにかくイマイチなのが、アクションゲームとしての作りの雑さ。
  各ステージでの展開や、個々のギミックのアイデアは決して悪くないんだけど、 日本のアクションゲームではあり得ないような当たり判定とバランス調整になっている。
  なんせ、Siaは主に剣で攻撃するわけなんだけど、真っ向から攻撃するとどう考えても1発ダメージを食らっちゃう敵が多い (実際は、こちらの攻撃が先にヒットするという間合いが異常に狭いだけっぽい)し、 敵の体に触れただけでダメージを受けてしまうし、掴まれたら連打で逃げないとならない敵はかなりのマジ連打を要求されるし・・・。 その上、自キャラの当たり判定が、どう考えても見た目にそぐわない異常なデカさなもんで、ホントに参る。
  その難点を増長させるのが、効果音の貧弱さ。 効果音がショボい、とかじゃなく、敵が攻撃してくるときとか、こちらがダメージを受けたときなど、 効果音が発生しないことが多すぎるというもので、 特にボス戦ではダメージを与えたのか与えてないのか、ハッキリわからないことが常。
  また、剣攻撃は敵にヒットすると次々と攻撃が変化するコンボっぽくなるのに、そのヒット感もイマイチなら、活用する場面もナシ。 その代わりというか、剣を振ると地味に前進しちゃうので、それで間合いがズレてダメージを受けたり下に落下したりなんてことも。
  十字キー上下で上と下にある程度視点を動かせるものの、 それではフォローしきれず、下の状態がわからない状態で下に落ちなくちゃならないことがあったのも気になった。
  それでも全体的に理不尽で難しすぎというわけではないのが救いとはいえ、ムダに苦労させられてる感じが非常に強い。
  また、せっかく各ステージにDiamondと捕虜という残機増加要素があるにも関わらず、 ゲーム再開時には常に残機3つの状態からスタートというのも、意味がワカラン。 ステージごとに残機がリセットされるわけでもないし、典型的な(和ゲーでもたまに見かける)残機制の未消化っぷりと言えるだろう。


  キャラクターへの愛情は感じられるんだけど、それだけで面白いアクションゲームが作れるわけもなく。 特にポリゴン時代になってその質が上がったと言われる洋ゲーなんだけど、やっぱり2Dアクションゲームは和製に限るなぁ、と思った次第。

2003年7月9日記載