REPORT風のクロノアG2 ドリームチャンプ・トーナメント
GAME BOY ADVANCE
2002年8月6日発売発売:ナムコ  

  最近のハードで3D化したマリオ、ソニックを他所に、 (ビーチバレー、アクションRPGっていう番外編を除けば)サイドビュージャンプアクションシリーズとして頑張っていた(過去形?)クロノアシリーズの、 GBA『風のクロノア 夢見る帝国』に続く、GBA第2弾。 一応、シリーズの最新作はGBA『クロノアヒーローズ』なんだけど、サイドビュージャンプアクションのクロノアとしては最新作ということになっている。


  これまで同様、射程の短いショットで敵を捕獲し、 ジャンプ中にその捕獲した敵を下に放出することで行う2段ジャンプが最大の特徴となるアクションゲームで、 自分は未プレイのWS版、そして前作『夢見る帝国』と、どうしても演出が弱くなってしまう携帯用機版は、 特にパズル色が強くなっているらしく、本作もその流れを汲んだゲームと言えるだろう。
  基本的な仕様は『夢見る帝国』と同様、単なるサイドビュージャンプアクションではなく、 ステージ内を探索し3つの「星の欠片」を見つけ、ゴールに辿り着くとステージクリアというもの。
  全5ワールドで、各ワールドは通常ステージ×6、擬似3Dステージ、強制スクロールステージ、ボスステージに、 ゲームクリア後、ワールド内の全てのステージで「太陽のかけら」というアイテムをゲットすると出現するEXステージからなり、計50ステージということになる。
  本作では各ステージに30個ある「夢のかけら」の収集率、 やり直した回数、受けたダメージ量によってステージクリア後にS・A・B・Cという4段階の評価が出て、 オールS評価(つまり、ノーダメージ、ノーリトライ、夢のかけらパーフェクト)を達成すると最後の隠し要素が出現するらしいけど、自分はそこまではパスということで。

  本作からのオリジナル要素は、新しい敵キャラ「リクリ」「エルビル」と「ムゥ植木鉢」で、 どれも、このクロノアのアクション性やパズル性を高める面白い要素だった。
  なかなかトリッキーで面白かったのがリクリという敵キャラで、 敵にぶつけるごとに、黄→青→赤と色が変化して手元に戻ってきて、その同色の岩にぶつけるとその岩を壊せることができるというもの。 敵にぶつけてから手元に戻ってくるまでにタイムラグがあるのがポイントで、 その間に、通常敵を持ってるときには行えないアクション(グミへのぶらさがりなど)が行えたり、 敵を持ってる状態では通れないサイズの通路を通れたりするわけ。 よって、アクション性とパズル性の両面でプラスになってた。
  エルビルは、こいつを捕まえた状態で2段ジャンプすると、木箱や敵をまとめて壊せるスーパージャンプが行えるという敵キャラ。 元々、捕まえて上昇する敵としては「テットン」がいたんだけど、あれより(このシリーズには欠けがちな)スピード感や爽快感があってナイス。
  ムゥ植木鉢も非常に面白い要素。 通常は押すことしかできない大き目のブロックなんだけど、 上から敵を投げ入れると(つまり、その上で2段ジャンプを行うと)茎が上方に伸びていき、その頂点で投げ入れた敵の花が咲く。 んで、茎はハシゴのように登れるし、頂点の花は再度敵としてキャッチできるというもの。 これはパズル的な面白みを増す要素と言えるだろう。
  ちなみに、前作にあった「磁石ブロック」は無くなってしまった。

  通常ステージでは、前作では意外に視点がネックになることがあったんだけど、 本作では、R+十字キーでそのステージを自由に見渡せるようになり、 その点で大きく改善されたのがポイント高し。 上記の新要素もグッドで、非常に面白かった。 唯一残念だったのは、背景がゴチャ付き過ぎてステージが見難いことがあったこと。
  ボーナスステージ的な雰囲気もある擬似3Dステージは、 クロノアが例のごとくスケボーに乗り、画面奥へ奥へと進んでいくもの。 慣れるまで距離感がかなり掴み辛く、クリアはまだしも、夢のかけらパーフェクトのためには結構繰り返してプレイしなくちゃならないし、 特に面白い仕掛けもなく、完全に覚えゲー状態。 難易度が高くないのが救いではあるけど、イマイチな要素だったな。
  本作のボス戦はライバルとの競走という形になっており、 (迫りくる敵を交わしたり、ボスを倒したりという要素を絡めながら)通常ステージに似た作りのステージを先にゴールに辿り付けて初めてクリアというもの。 非常に淡白に成りがちだった他のこのシリーズのボス戦に比べるとプレイし甲斐があってグッドだった。

  ストーリーは、初代のキャラ(といってもヒューポーだけだけど)を継承していた『夢見る帝国』とは違い、PS2『風のクロノア2』のキャラを継承。 さらに、GBA『クロノアヒーローズ』に繋がるガンツやガーレンが登場する(といっても、『クロノアヒーローズ』はまたキャラだけ共通なパラレルワールドなんだけども)。 まぁ、その内容は極めて平凡。プリレンダCGが元になってるっぽいイベントシーンのキャラグラフィックも魅力薄。
  このシリーズ、ストーリーに関しては、初代が例外的に良かっただけという感じになってきたな・・・。


  新要素も上手くクロノアのゲーム性にマッチングしており、物足りなかった前作『夢見る帝国』より、 パズル性・アクション性共によりコクがある感じで、なかなか楽しめた。 自分がプレイした中では、初代に続くクロノアシリーズのセカンドベストだと思う。

2003年8月29日記載