REPORT伝説のスタフィー2
GAME BOY ADVANCE
2003年9月5日発売発売:任天堂  開発:トーセ  

  完全オリジナルタイトルながら地味にスマッシュヒット作となった前作GBA『伝説のスタフィー』から、丁度1年後にリリースされた続編。 ちなみに、自分は最近前作をプレイし、そのクリア後直にこの続編をプレイすることになった。


  当然のようにゲームの概要は前作と同じなので、前作のレビューも参照のこと。
  前作の最後でツボに封印された魔物「オーグラ」は、ツボの中で長い間脱出方法を考えた末、10体の自分のミニ分身「プチオーグラ」を生み出し、彼らをツボの外に放出。 彼らがもたらした大混乱の隙を突き、オーグラ自身もツボから脱出し、「スタフィー」の母「ママスタ」を連れ去ってしまう。 で、スタフィーのその相棒、ハマグリの「キョロスケ」は、ママスタ救出、オーグラ再封印の旅に出るのだった、というお話。
  最大の変化は全体的なステージ構成だろう。 前作は全9ステージという構成だったんだけど、本作はひとつの舞台に4つ程度のステージがあって、 それを順番にクリアしていき、最後のボスを倒すと次の舞台へ・・・という作りになった。 さらに、前作ではクリア後には各ステージ内に隠された(つまり、以前そのステージに来たときにはいけなかった場所へ行って)お宝を探すことになるんだけど、 本作では各舞台に4つ程度の新ステージが追加され、そこでお宝を探すことになる。 形としては分かりやすくなったし、その上、かなりボリュームアップした印象が残った。 前作もクリア後に(本編よりかは)歯応えがあるステージが出現したんだけども、 本作も同様の作りで、クリア後のステージはそれなりにやり応えがあるし、その分量が大幅増なのが嬉しいところ。
  また、当然のように新アクションも追加されている。 ちなみに、前作の道中ではスピンアタックのみが強化されていったんだけど、 本作では、道中(の序盤)で、(既知のものも含めた)各アクションを徐々に覚えていく仕様に変化した。 前作では最初から使えた、ジャンプ中にジャンプボタン押しっぱなしでゆっくりと落下するというアクションができるようになるのが意外に遅く、ちょっと戸惑う。 で、まず、地上では十字キー下でしゃがめるようになる。 例えば、前から迫ってくる障害物を避けたりもできるし、ダッシュからズサァー!としゃがみこむことで、細い場所を通り抜けたりも。 そして、二段ジャンプができるようになって、前作以上にその動きはダイナミックに。 この2点はゲームに上手くアクセントを与えている。 さらに、二段ジャンプ中に十字キー下+アタックボタンで、真下に急降下アタックする「りゅうせいあたっく」というアクションが追加。 コレの面白いところは、りゅうせいあたっくで敵を倒すと、上に跳ね上がり、もう一回ジャンプできて、そこからまたりゅうせいあたっくを行えるという点。 つまり、空中に敵が並んでいれば、次々とりゅうせいあたっくを繰り返すことによって、空中をドンドンと進んでいけるということになる。 予想通り、なかなかテクニカルなアクションとなっており、 そのポテンシャルを最大限に生かされてたかは別にしても、 特にクリア後のステージでは結構使うことになって、なかなか面白かった。
  本作も難易度的にはヌルめなんだけども、アクションそのものに関しては、結構シビアなところがあったりもする。 やはり、難易度の低さはヌルい体力回復の仕様によるところが大。 チェックポイントでの体力回復はいらなかったと思うし、体力が5つってのも、ちょっと多すぎる感じが。
  話的には、前作では“天界に戻る”という目的のために冒険するという大局的なストーリーの流れがあったのに対し、 本作では舞台から次への舞台への繋がりは希薄。 例えば、前作はステージの前後に一枚絵によるストーリー解説があったんだけど、本作にはそういうのはナシ。 で、次々と(各舞台のボスとなってる)プチオーグラを倒していき、最後の大ボス、オーグラを目指すという内容になっている。 その反面、個性豊かなそれぞれのプチオーグラを交えた各舞台でのストーリーは、 ゆる〜い感じでなかなか良いんだけど、全体的な面白みという点では、前作にはやや劣るか。 また、キョロスケのいいヤツっぷりをアピールしすぎな感じも。 鼻につくほどではないにしろ、もうちょっと軽いヤツなままでいてほしかったな。 最後(エンディングではなくスタッフロールでシンミリさせてどうするよ・・・。
  最後に、あまり変化のない(見た目的には全く変化のない)ラスボス戦は残念だった。


  とりあえず、いつでも中断可という嬉しい仕様は当然のように継承されているし、 4種類の「のりもの」によるミニゲームステージが上手く散りばめられてあって良いアクセントになってるのも前作同様。 可愛らしいドット絵、工夫されたステージ内容などは、前作からさらに(地味ながらも)パワーアップしてると思う。 で、歯応えとボリューム感はアップ、と。 いぜんとしてアクションゲームとしてのシビアさには欠けるし、期待のしすぎは禁物だけども、なかなかの佳作なのは間違いない。
  ゲーム的には本作からプレイしても全然OKだけど、キャラへの思い入れも重要だと思うので、前作からのプレイをオススメする。

2003年10月18日記載