REPORT『DEEP FEAR』
SEGA SATURN
04/29/99
ひとことで言うなら、深海版『バイオハザード』なアドベンチャーゲーム。 売り上げ的には「海洋SFモノにヒットなし」の例にもれなかった。
シナリオは、深海っていう設定が生かされていて、割と無理も少ない。 特にヒューマンドラマっぽい部分は、全体的にいい感じ。 ただ、人間関係の背景描写が希薄で、イマイチ感情移入度が低め。 また、そういった人間関係の希薄さは、ゲームとしてのおつかい傾向を強める結果にもなっている。 事件発生以前の日常、主人公の過去などを、もっと表現して欲しかった。 そのタイトルとは裏腹に、恐怖感は薄い。
ムービーは、画質こそ良くないものの、量も豊富で質も良い。 特に、海洋建造物の描写はかなり良い。表現が難しい水の表現にも工夫が見られる。
通常のゲーム部分のグラフィックは、 2Dの背景はいい感じだが、ポリゴンのキャラはヒドイ。 SSの限界を感じずにはいられない。 よって、ムービーじゃないときのイベントシーンもイマイチ、ということになる。 せめて、セリフの横に、キャラの顔を表示するなどのフォローが欲しかったところ。
また、韮沢さんの敵クリーチャーのデザインも、 そのデザイン自体はいいものの、突飛過ぎて、現実感がない。 今回のように、割りと現実に近いSFには合わない感じ。
戦闘シーンはヒット感が薄く、イマイチ。
時間制限のイベントは、制限が緩すぎて緊張感がなくなってる。 謎解きは普通。頭を使うというよりは、おつかい的なものが多い。 もうちょっとスイッチ的な謎解きがあってもよかったかも。
駄作、凡作、佳作、秀作とあるならば、凡作と佳作の中間か。 SSというハードで損してる部分はあるし、惜しい作品ってとこで。

REPORT『トゥームレイダー2』
PlayStation
04/26/99
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で、クリア。
基本的な感想は変わらず。 戦闘の比重が増えたこと、特に人を撃ち殺すっていうシチュエーションが非常に増えたことが気にかかる。 レイラの家に侵入してくる敵側の人間を全て撃ち殺せばクリアっていう最終面は、その象徴。
最初から難易度が高いためか、進めば進むほど難しくなるっていう感覚はあまりない。 ラスボス、最終面は、肩透かし。 エンディングも肩透かし(まぁ、これには元々期待してなかったけど)。
前作に比べて良くなった点は、 まず、舞台のバリエーションが増えたこと。 そして、壁に張り付くアクションの追加は、パズルに深みを増す結果となり、非常にグッド。 途中何回か挿入されるムービーも、かなり高レベルだった(特に、人物以外)。
まぁ、主人公との一体感と豊富なパズル、指を使って頭も使う、と、 ゲームらしいゲームであることは確か。

FIRST IMPRESSION『トゥームレイダー2』
PlayStation
04/22/99
英語タイトルは『TOMB RAIDER 2』と、単数形になった超有名洋モノ3Dアクションパズルゲームの続編。
典型的な、前作をクリアした人の為の続編。1面から難易度はかなり高い。即死トラップも増えた気がする。 個人的には、前作をSSでやってしまったので、操作系で混乱した事もあるけども。
グラフィックは、ビミョーに向上(SS版と比較してるのでアレだけど)。 レイラも女っぽく美人に(まぁ、あんまりコワくなくなった程度が妥当か)。 トーチというアイテムも登場、光を使った演出が増えた。 ただ、逆に言えば、(使用回数に限度がある)トーチがないと見難い場面があるわけで、プレイし易さは若干低下。
いつでもセーブできるようになったのは良し悪し。 確かに便利なんだけど、何か試す前にはセーブしておけばいいわけで、緊張感はやや低下。 前作はセーブポイントでパズルが区切られてる傾向があったけど、 今回は規模が大きいパズルができるようになったというのが良い点。
パズルを解くっていうのは、 「パズルの解法を見つけるために試行錯誤」する部分と、 「その見つけた解法の実行で試行錯誤」する部分に分かれるんだけど、 前作に比べて、後者の占める割合が増えた。個人的には、前者の方が好きなので、これは残念。 まぁ、前者の難易度を上昇させるのは難しいというのはわかるんだけど。
ローディング時間が短くなったのはプラス。
前作に比べて、戦闘の比率がアップ(特に、対人が増えた)し、 弾丸・回復薬などのアイテムは、主に敵を倒して得ることになった。
まだ、中盤なので何とも言えないけども、 「古代遺跡vsレイラ」っていう感じが激減し、 単に「敵vsレイラ」っていう雰囲気なのは残念。
この続編である『同3』の売り上げが、イマイチ伸び悩んだ理由もわからなくはない。 まぁ、基本は変わってないので、個人的には長く楽しめそうではあるんだけど。
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REPORT『トゥームレイダース』
SEGA SATURN
04/22/99
非常にイマサラな、超有名洋モノ3Dアクションパズルゲーム。 画面の照度調整ができるとのことでSS版を購入。
SSで、これだけ広大なフルポリゴン空間を作ってるっていうのはスゴい。 ただ、さすがにテクスチュアの荒さなどに限界を感じる。主人公のレイラの顔はコワい
操作系は『ALONE IN THE DARK』のような、いわゆるラジコン操作。 銃を構えるとある程度敵をホーミングするので、こういったゲームにしては、戦闘自体はかなり快適。
ゲーム性には、『プリンス・オブ・ペルシャ』の3D版というのを感じる。 パズル自体のバランスは絶妙。 ただし、アイテム・スイッチの見つけ難さ、判定の悪さで、無駄に難しくなってる部分はある(特に、水中ではさらに酷い)。 最終面、その前の面あたりは、即死トラップがテンコ盛。トライ・アンド・エラーならぬ、トライ・アンド・デス。 死んでからやり直す時のロード時間が長いので、かなりのストレス。
密かに、高所恐怖症の人はお断りなゲームか。 そうでない自分でも、こう、キューッとなる瞬間が何度も。
外人さんは、こういったパズルを作るのが本当にウマい。 根気のある人なら、そのパズルを十分に堪能できるかと。

REPORT『RISING ZAN
THE SAMURAI GUNMAN』
Playstation
04/18/99
パッケージの裏には、「スーパーウルトラセクシィヒーロー気分満喫!!」と書いてある、3Dアクションゲーム。
間違った日本観をベースにした、ゲーム内の世界観は良い。登場人物たちはいたって本気なのも良い。 各面の途中に挿入される、全てのボタンを連打するアホっぽいイベントも良い。 主題歌も、それ自体はちょっとインパクト不足だけど、ゲーム中に挿入される分には良い雰囲気。 点数化される要素が多く、やり込めそうなのも良い。
が、そういった不可要素・副要素だけのゲーム。 何より、基本的なアクション部分が酷すぎる。 まず視点。N64の『ゼルダ』のZ注目みたいなのがあるんだけど、1対1の戦闘以外ではてんで生きてない。 特に、画面中にいない敵はロックできないのと、 ロック中にもかかわらず左右のステップが敵に対してではなくあくまでも自分中心(説明しづらいんだけど)なのは、論外。 そして、見たい方向を向くのにワンテンポ時間がかかるのも、 結構激しいアクションが求められてることを考えれば、大きなマイナス。 また、ザコの多くが防御行動をするのもテンポを悪くしている。 その防御を崩す手段が少ないのも問題。 遠距離攻撃用のはずの銃は、防御され、イベント専用と化してる。 カタナで斬る行動も、スキが大きく、判定は小さい。 思った方向に出ず、暴発する必殺技も、やはり防御されがち。 パッケージ裏に書いてある「バンバン! ザクザク! ブッ放してブッタ斬る!」とは程遠い。 サムライガンマンっていう発想は魅力的だったんだけど。
他の要素は良かっただけに惜しいゲーム・・・とは思わない。 アクションが最低条件にも満たないアクションゲームじゃどうにもならない。 ただ、目指しているノリはハズしてない。ノリだけでゲームを満足できる人には悪くないかも。
しかし、今時これだけ人物のモデリングがカクカクしてるムービーも珍しいかな。 まぁ、確かに、ゲーム本編とムービーのギャップはなくなってるけども。

REPORT『ABE a GOGO』
Playstation
04/12/99
当時、「ハロ〜、ハロ〜♪」と歌いながら4人の女の子と不気味な生き物が踊るという、 意味不明なTVCM(by秋元康)だけが印象的だった、アクションパズルゲーム。 不気味な主人公エイブを操り、かなりハードで殺伐としたSF的世界の中、 容赦のない敵たちに殺されまくるゲームなんで、 そもそも、そんなゲームをポップなセンスで一般的に売ろうとしたのが大きな間違い。売れるわけがない。
ゲーム画面・ムービーともに、グラフィックは超A級特にSF好きにはタマラン。 やっぱ、SFは外人さんにかなわないな〜、と。特に、自分がシルエットになって疾走するシーンは印象的。 CGでできたキャラクターは、その細かく滑らかなモーションもあって、非常にリアル。2D系では最高峰。 音楽も効果的、効果音もリアル。
ゲーム的には、歴史的名作『プリンス・オブ・ペルシャ』の延長にある。っていうか、基本的なアクションは全く同じ。 『ペルシャ』との大きな違いは、追いかけられるシチュエーションが非常に多いことと、一部の敵を操れること。 前者は、その音楽とあいまって、非常によい緊張感が出てる。 後者は、銃を使って攻撃できるので爽快感が得られるのと、操った敵を爆弾に突っ込ませたりするサディスティックな快感がある (これらは、基本が「考える・慎重に動く・逃げる」というストレスの溜まるゲームなので、結構、重要な部分)。 そんな色々な要素が詰め込まれながらも、パズルとしては非常に良くできてる
100人の仲間を全員助けようとしないで、クリアだけしようと思えば、難易度も超絶に高いわけではない。 自分の場合、詰まってどうにもならない、っていう状況には一度もならなかった(仲間は10人程見捨てたけど)。 特に、ゲームに慣れてくる後半は、スイスイ進む(ってのはさすがに言い過ぎか)。 ただ、その肝心の敵の動きに、若干ランダムな要素があるらしく、突き詰めたパズルには無理も感じた。 一応、アクションとはいうものの、アドリブは通じるシーンはほとんどない。 反射神経よりも、自分が見つけた解法を忠実に再現するだけの指先が必要になり、タイミング重視。 理不尽な死に方をする、っていう非難があるみたいだけど、それは完全なお門違い。 典型的なトライ・アンド・エラーなゲームで、自分が死ぬことも解法までの道筋のひとつと理解するべき。残機制でもないわけだし。 (まぁ、死に方(撃たれたり、食われたり、潰れたり、爆発したり)がリアルな分、ストレスは溜まるかもしれないけど)。
セーブ関係は、かなり不親切。 上書き保存ができないんで、いちいち前のデータを消さなくちゃならない。 結構、頻繁にセーブしたいゲームなのに、それはない。
洋ゲーにしては、かなりしっかり日本語化されていて、好感が持てる。 まぁ逆に、ゲームバンクの本気さが伝わってきちゃって、ちょっと悲しくもある。
今なら安いし、パズル好き&SF好きなら、買って損なし。 個人的には、秀作というよりも、傑作に近いと思うな。
雑誌「ゲーム批評」の'98ザ・ベストゲームの7位に選ばれてて(ちなみに、8位は『メタルギア・ソリッド』)、 「・・・冗談?」と思ったけども、割と納得。割と、ね。プレイヤーを選ぶゲームには違いないし。

REPORT『風のクロノア』
Playstation
04/07/99
セールス的にはイマイチだった、ナムコのアクションゲーム。ベスト版で登場
キャラクターはレンダリング、背景・ボスはポリゴンと2Dと3Dの融合で表現されている。 そういったゲームは、総じてキャラが浮いた感じになりがちだけど、このゲームではそういう違和感は少ない。 表現としては新しめだけど、ゲーム性自体はどちらかというと古典的なジャンプアクション
さすがナムコ、という点がいくつも。 まず、古くからの伝統、ジャンプアクションの作りの上手さ。 今回は、攻撃とジャンプが一体になったアクションがキーとなってるものの、基本は変わらず。 アクションとパズルのバランスは絶妙。 そして、質の高いムービー。 ナムコの他のゲームでは、オープニングムービーというイメージが強いけど、 このゲームでは本編で効果的に使われていて、盛り上がる。 特に、主人公クロノアの生き生きとした表情は印象に残る。 最後に、背景やボス戦などの、PSを知り尽くしているようなポリゴンのグラフィック。 PSのゲームにありがちな、ポリゴンのガビガビした感じもなく、各種エフェクトも上手い。
ただ、難点がないわけじゃない。 基本的に、やり込む要素は少なめ。 各面、単にクリアする以外に、6人の住人を助けるという副要素があるんだけど、ほとんど考える必要無しに6人助けられちゃう。 難易度の鷹揚も少なめ。もうちょっと苦労して、長くこのゲームを楽しみたかった。 そして、ボス戦はやや単調で、間延びしがち。ラスボスも「え〜、そんなんでいいの!?」って感じ。 最後にキャラクター。 クロノア、敵キャラなどの、非人間的キャラはいいんだけど、 ヒロイン的存在の歌姫レフィスが可愛くなさ過ぎ。 クロノア程度の可愛さが丁度良いと思うんだけど、相棒のヒューポーは可愛さを狙い過ぎた感じで、声も耳障り。
ストーリーは悪くない。どんでん返しというか、最後に意外なヒネリもある。 夢というテーマが生かされきれず、全体的に説明不足の感があるけど、最後には感動するし、結構泣ける。 これはムービーの良さに依るところも大きい。 各キャラが日本語をしゃべらず、オリジナルな言葉をしゃべり日本語の字幕が付くっていう方式も、雰囲気を盛り上げる (ただ、その彼らのセリフの音声が、ちょっとこもりがちなのが残念)。 ところどころに、自然な笑いのエッセンスを盛り込むのも上手い。ソ・レールは笑った。
少なくともベスト版(2800円)なら、 アクションが得意でない人も含めて、ほとんどの人が満足できるゲームだと思うんでオススメ。 もうちょっと売れて欲しいゲームだなぁ。
そして、続編(かな?)がなぜワンダースワンで? PSでの続編がプレイしたい。

REPORT『サイキックフォース2012』
&『マーブルvsカプコン』
Dreamcast
04/01/99
ジョイスティック必須な対戦型アーケードゲームの移殖。 主に、前者は方向操作のためにジョイスティックが必要で、後者はボタン操作のためにジョイスティックが必要。
移植度は両方とも文句なし。 ローディング時間も少ない。特に『マブカプ』は、驚きのローディング時間の短さ。SSの4MRAMシリーズより短い。
共通の難点は、共に難易度を落としても結構ムズカシイこと。 せっかくの家庭用なんだから、簡単なCPU戦も用意してもらいたいところ。
『PF2012』は、若干マイナーながらも独特のゲームスタイルで高い評価を得た『サイキックフォース』の続編。 ただ、ゲーム性は大きく変化し、単純に必殺技を出しても相手に当たらないゲームになった。 ゲーム性は向上したものの、時間切れでサドンデスに突入する場合が多く、理不尽さはアップ。 キャラクター人気が高く、それが逆にゲームとしての評価に悪影響を与えているのは残念。 ストーリーも暗く、ハッピーエンドなキャラは極端に少ない。 ウォン&カルロをメインで使用。
『マブカプ』は『X-MENvsストリートファイター』『マーブルvsストリートファイター』に続くシリーズ3作目。 新作キャラクターは、アメコミで人気のスパイダーマンのライバル「ベノム」や、 カプコンの昔の人気ヒーロー「キャプテンコマンドー」「ストライダー飛竜」といい感じ。 前作『マブスト』では若干失われた爽快感も、今作では取り戻し、非常に楽しく完成度の高い作品といえる。 家庭用版の追加要素の目玉は、4つのコントローラーを接続することで4人同時対戦ができる、ってことだけど、 まぁ、そんな状況はそうそうないよなぁ・・・。 ベノム&キャプテンコマンドーをメインで使用。
共に、家庭用版で追加された要素は少ないものの、 移殖のレベルは非常に高く、そもそもゲームとしての完成度も高い。 単にゲーセンのゲームを家庭でも、ってことなら、かなり極まった感じがある。 これからのこのテの移殖モノは、家庭用ならではっていう部分が注目されることになりそう。