REPORT『レイマン 海賊船からの脱出!』
Dreamcast
03/30/2000
確かヨーロッパのソフトメーカーだったと思うUBIの3Dアクションゲーム。 ちなみに、2Dアクションゲームだった前作のプレイ経験はナシ。
結論から言えば、非常に良くできたジャンプアクションゲームとなってる。
グラフィックはファンタジックで美しい。 実は、モデリング自体は結構大雑把だったりするんだけど、総合的な雰囲気がいい。描画も滑らか。 キャラクターも思ってたほどクドくなく可愛らしい。 最初はやや地味に思われた主人公レイマンだけど、 だんだんとその飄々とした表情に愛着が湧いてくる。
映画を思わせるスケール感のあるBGMも良い。
ストーリー関係の演出がよくできていて、 それに絵、音の良さが加わって、 全体的にスペクタクル感を感じることができるというのがかなりグッド。
ゲームのメインとなる3Dアクションシーンは、 『ソニック』のようにグイグイ進んでいくという感じではなく、 探索しながら進んでいくという感じ。 ダッシュ系の操作がないので、ややモッタリした感じはあるものの、 舞台が多様で、アクションにもいろいろなアイデアが盛り込まれていて、 飽きさせない内容になっており、 しかも、ジャンプアクション、パズルのバランスが程よい。
残機制ではなく、落下しても体力が減ってちょっと前に戻るだけというのも親切 (体力がゼロになってもその面のチェックポイントからやり直しとなる)。 ただ、面をクリアしたらその時点で体力を回復してほしかった (割と体力を回復させるのが面倒臭い)。
視点は、N64の『マリオ64』と同じようなシステムで、 ほとんどのシーンで全体を見渡すことができるし、視点での不満は少ない。
敵をロックオンするようなボタンもあるので、戦闘も概ね快適。 また、ボス戦もバラエティに富む内容でグッド。
一方、その途中に何ヶ所か挿入される強制スクロールシーンは、 様々な舞台で楽しませてくれ、爽快感もあるんだけど、 メインのアクションシーンと比べるとやや難易度が高い。 特に、最後の方では、フライトシムのような操作を強いられるシーンがあり、 こういう操作に馴れてない人は、かなり苦労するかもしれない。
とはいえ、洋ゲーアクションゲームにありがちな理不尽な難易度の高さはない。 ドリマガのレビューの女性レビュアーが 「根気のある方専用」とコメントしてたけど、 むしろ「根気が皆無な方はお断り」っていう程度。 よっぽどジャンプアクションが苦手な人でない限り楽しめるはず。 同レビュアーの「ハマリポイント多すぎ!」っていうコメントにいたっては、 何を指してるのかすらワカラン。意味不明。
ステージ数は結構あるんだけど、 案外サクサク進むから、ちょいとボリューム不足感があるかも。
思ってた以上に間口が広い3Dアクションゲームの良作。 洋ゲーということで尻込みするのは勿体無い。

REPORT『ガンバード2』
Dreamcast
03/27/2000
以前から家庭用への移殖には定評がある彩京の縦スクロールシューティングで、 今回もやはり、ソツのない移殖となっている。 縦画面のゲームを横画面に移殖する時のムリムリさもかなり抑えられているし、 一人プレイでも二人プレイのステージ間デモを見ることができる。
また、今回、販売がカプコンに委託された関係から、 カプコンの格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズからモリガンが新キャラとして参加。 なかなか面白い試みだと思う。
ゲーム本編は、 一応、近接攻撃という新しい要素があるものの、 それによってゲーム自体が大きく変わった印象はない。 全てのキャラクターにそれなりに強力な近接攻撃という要素が加わった為、 逆に、キャラ毎の差別化という点ではマイナスになってしまったかも。 マンネリという声はあるものの、 破壊の爽快感、弾避けの快感、共にグッドだし、道中ダレることもなく、 やはり安定して面白い。
一見変わり映えしないようなグラフィックだけど、 よーくみると、中ボスやボスキャラのギミックがかなり凝っていてよく動いていたり、結構向上しているのがわかる。
ただ今回、ノーマルの難易度で考えると、かなり難易度が高くなってる気がする。 ま、しっかりとした難易度調整が付いてるから、あんまり気にすることはないと思うんだけど。
唯一、ACの時から残念だったのは、キャラデザが変わってしまったこと。 『ランドメーカー』でも感じたことだけど、 キャラ自体がアニメっぽいのに、(アニメっぽい彩色じゃない)手塗り風の彩色っていうのは、イマイチ映えない。
まぁゲーム自体は間違いのないデキだし、 このシューティングゲーム冬の時代に、移殖してくれるだけでも感謝なんだけど、 そろそろ、目新しさを感じる彩京のスクロールシューティングゲームをプレイしたいかな。

REPORT『G-POLICE』
Playstation
03/17/2000
前々からちょいちょい気になってた、 かなり前に発売された洋モノ3Dシューティング。
SFかつややサイバーな世界観、設定、ストーリーは期待通り。 時折挿入されるムービーも(やや説明不足な感じはあるものの)よくできてる。 ただ、人物や設定が結構複雑なので、説明書にその解説が皆無なのは不親切。
全部で30以上のミッションがあり、 その各ミッション中にも、色々指示があり幾つかの目標をこなしていくっていうタイプ。 とはいえ、各ミッション中にいろいろ指示されても、結局の行動の内容は「急いで敵を倒せ」って場合が多く、 やや緩急のメリハリに欠けてる気はする。
自機はヘリみたいな機体で、飛行機のような背面飛行や宙返りはできないものの、 かなりレスポンス良く空間を飛び回る。 建物や地面にぶつかっても跳ね返るだけ(ダメージを受けない)ということからもわかるように、 ゲームゲームした操作感で、アナログキーの敏感さに慣れるまでにやや時間がかかった。
ゲーム本編の最大の欠点は、見える範囲が狭いということ。 ハードの限界ってのはわかるんだけど、 (オプションで、描画の滑らかさと引き換えに見える範囲を広くしてもなお) 見える範囲が狭すぎて、敵を見失ったり、敵が見つけられなかったり、自分の位置を見失ったりする。 また、レーダーが使いづらく索敵にはほとんど使えない。 よって、敵の位置を確認するのにいちいちポーズをかけてマップを開くハメになる。
グラフィックは上々。 メカデザインはシブめでいい感じだし、武器のエフェクトなんかも非常に凝ってる。 敵、味方以外に、一般車両なんかも飛んでたりするし、 自機以外の味方機も各自の思考でちゃんと戦ってくれるので、ゲーム中の全体的な雰囲気はかなりグッド。
海外ゲームらしく、BGMとSEのボリュームを別々に調整できる。 で、自分の場合、かなりBGMを小さくするのが常なんだけど、 このゲームの場合、なぜかゲーム中の音声指示の音量もBGMの設定に左右されてしまうという謎の仕様なので、 結局デフォルトのまんまでプレイした。
結構問題なのが日本語化の部分に難アリなこと。 まず、日本語化してる部分が少ない。 絵的(文字的)に日本語になってる部分はなく、 音声を日本語に差し替えただけ。 一個所だけだけど、音声無しの文字だけで進む部分があって、そこに日本語のフォローがないのはイタい。 単語を数個、英和辞典で調べるハメにはった。 そして、日本語訳が直訳すぎて、言い回し、口調、語尾にセンスが感じられないのもマイナス。 これが、話の理解しづらさに拍車をかけてる。 で、(自分でも気付くような)誤訳をチラホラみかけるのも相当問題。 「1000kg爆弾2発」なハズなのに「2000kg爆弾」と訳してたり、 「君たち」と言ってるハズなのに「君」となってたり、 ちゃんとプロの翻訳者を使ってんのか? 論外。
洋ゲーにしては難易度が低い。 『ナイトメアクリーチャーズ』や『トゥームレイダー3』で感じたような不自然な簡単さも感じたので、 日本向けに難易度がアレンジされている能性もある。 せめて、難易度調整がほしかったところ。
ゲーム自体はなかなか面白かったんで、 せめて、レーダーの使い難さ、日本語化のマズさ、難易度の低さ、のどれか一つでも改善されていれば、というところ。 う〜ん、残念。

REPORT『CARRIER』
Dreamcast
03/11/2000
古くからあるメーカーな割に、いまだにカラーが定まらない感があるジャレコが出した『バイオ』系ADV。
その内容は勿体無いの一言。 ただ、その意味には2通りあって、 ひとつは「せめて『ベロニカ』の前に発売されていれば…」であって、 もうひとつは「もっと脱『バイオ』な方向に進化していれば…」。
基本的なシステムは『バイオ』と同じ。 違うのは、セーブに回数制限が無いこと、アイテムの持てる数に制限がないこと。 また、ゴーグルというアイテムを使うことで、常に自分視点で見れるっていうのはなかなか大きい。
基本的に丁寧に作られているとは思う。 グラフィックは、全般的に上々。 特に、背景はかなりよくできてる。 未来の空母の中が舞台ということもあって、ややメリハリに欠ける感じはあるものの、 SF調のデザインは上々で、質感もグッド。壁面のテクスチャなどよく描かれてる。 人物も、動きにぎこちなさはあるし、コスチュームデザインも中途半端な感じはするものの、 なかなかいい表情をしてるし、まぁOKなレベル。 クリーチャーのデザインは可も無く不可も無くっていう印象だけど、 メカ系のデザインは良好。 目立たないけど、音楽もなかなか上手に雰囲気を盛り上げる。
戦闘に関して、上下の狙いを微妙に調整できたり、 狙ってる相手に照準マークが付いたりして、工夫は見られるものの、 画面外の敵を撃つ必要があるという、このテのゲーム特有の欠点は相変わらず。 シーンが変わった直後に数体の敵が目前に迫ってたり、敵の配置が乱雑な印象があるので、 その欠点が余計に際立つ。 また、攻撃のヒット感は『バイオ』に遠く及ばない (SSの『DEEP FEAR』を思わせるレベル)。
案外敵が湧いてくる印象だけど、 弾丸無制限の標準武器がソコソコ強い(『バイオ』のナイフとは段違い)ので、 弾丸不足で困る事はない。
武器を使い分けて進めたいゲームなのに、武器交換が面倒なのはマイナス (Lボタンで持ってる武器をローテーションさせるんだけど、 逆周りにローテーションさせることができないから、結局メニューを開いて持ち替えることになる)。
基本的に秒間60フレームで、滑らかなのはいいんだけど、 処理落ちによりスローになるシーンが多すぎ。 特に、ゴーグルの使いはじめが必ずスローになるのが気になる(演出なんだろうか?)。 ゲーム的に、そういった滑らかさが生きるジャンルではないんだから、 落ち着いて秒間30フレームで安定させた方がよかったんじゃないだろうか。
日本語音声と英語音声の切り替えがあるものの、 ハッキリ言って、日本語音声はいらなかったと思う (あって悪いわけはないから、コストとの兼ね合いということなんだけど)。
敵クリーチャーが死んだ後に血痕が残り、そこを踏むと「グチャ」と音がし、 数歩は血のついた足跡が残る、っていう演出はグッド。
謎解き、ドラマ部分は中途半端。 謎解きはヒネりが少なく、結局全ての場所をくまなく探索するだけで先に進めてしまう。 また、ドラマ部分は、任務を達成するという目的がある分、『バイオ』にはない締まりのよさはあるものの、 結局自分は空母内の探索に終始する感じで、いまいちドラマに絡めてない。 また、肝心なところで演出が淡白になる傾向がある。
多分、100人いれば100人が「『ベロニカ』の方が良く出来たゲーム」と言うだろうけど、 100人が100人「『ベロニカ』の方が面白い」と答えるとは限らないっていう程度にはよくできてる。 と、『バイオ』の亜流としての評価はその程度。
このゲームの特色であるゴーグル。 主観視点になることで周りが見渡せたり、 人間が寄生されているかいないかを見分けられたり、 姿が消える敵が見えたり、隠し扉を発見したり、アイテムの場所がわかったりするんだけど、 これがもうちょっと生かせれば、また別のゲームとして良くなった可能性がある
まず大前提として、これが『バイオ』的な見せ方をする必要があるゲームだったのかということ。 ゴーグルを使って常に主観視点になれるというのは、 逆に、どの場所でも主観視点で見られることを想定して作られてるわけだと思う。 ならば、常に主観視点や、『トゥームレイダース』のような主人公を常に後ろから見る視点の方が、 より探索してる雰囲気が醸し出せただろうし、 よりこのゴーグルっていうアイテムがマッチしたんじゃないだろうか (で、部分的に『バイオ』的な見せ方を混ぜる、と)。
人間が既に寄生された敵か一般人か見分けるんだけど、 実際に見分けなくちゃならない場面は極々僅かで、見りゃ分かるよって場面がほとんど。 ただ、一般人が普通に歩いてるってのは結構新しい感覚だし、 もっと敵と味方の境界をグレーにして、一般人救出を大きな要素にすれば、 違った面白さになった可能性がある。
隠し扉を発見できるのに、 その前にマップが手に入ってそのマップ上にその隠し扉が表示されていては、意味が無いし、 いまいちこのゴーグルが生かされきれなかったのが残念。
自分はSFが好きなので、『バイオ』よりSF色の強いこのゲームがソコソコ楽しめた。 けど、人に『ベロニカ』を差し置いてこのゲームを進めることは出来ない。 まだ『ブルースティンガー』の方が、脱『バイオ』として評価できるんじゃないだろうか。

REPORT『エアロダンシングF』
Dreamcast
03/01/2000
リアルな操作感で人気を博したアクロフライトシミュレーション『エアロダンシング』の続編で、 今回は、リアルドッグファイトシミュレーションということで、空戦がテーマとなっている。
とはいえ、空戦に必要な飛行技術を身につけるという目的からして、 やはりそのノリは前作に近く、 いくら撃つといっても、『エアフォースデルタ』や『エースコンバット』みたいな フライトシューティングとはかなり違う。
モードも 基本から飛行技術を学んでいくファイターパイロットミッション (前作でのブルーインパルスミッションにあたる)、 15ステージある競技会に出場するタクティカルチャレンジ (前作でのスカイミッションアタックにあたる)、 そして、自由に空を飛べるフリーフライトからなり、 この辺も前作に近い。 美しいグラフィックには更に磨きがかかり、 特に、雨、雪、雷などのエフェクトが非常に美しい
まず、ファイターパイロットミッション。 一番大きいのが、ブリーフィング(ミッション前の内容説明)、デブリーフィング(ミッション後の結果解説)が非常に分かり易くなったこと。 前作ではムービーで説明していたのに対して、 今作ではリアルタイムポリゴンで説明されるようになった。 特にデブリーフィングでは自分の飛行がちゃんと画面に反映されるので、 かなり分かり易くなった。 ミッション自体は、採点基準が大雑把なモノが増え、操作もやや単純になり、 (オプションでのFlightの設定がStandardだと)飛行機の挙動がかなりマイルドになったので、 非常に簡単になった印象 (前作で壁だった、編隊飛行のミッションがほとんどなくなったのも大きい)。 自分の中では、勝手に90点を合格ラインにして進めたのに、かなりスイスイ進んでしまった。 それでも、空戦技術に関して1から勉強できるので、非常に楽しい。
で、タクティカルチャレンジは、 的を射撃する10ステージと、実際にドッグファイトをする5ステージからなる。 これもやや簡単な印象だけど、機体を変えていけば結構楽しめるかも (というか、クリアを前提とすると、自然に使用機体が決まってきてしまう)。
フリーフライトでも、もちろん空戦ができ、 今回、空母に着艦することもできるのが熱い。 ただ、今回は空戦が主役ということもあってか、地形はやや寂しくなった印象を受ける。
前述の通り、飛行機の挙動がマイルドになったので、 前作のような荒馬を乗りこなすような感覚は減ってしまったかも (少なくとも、前作をクリア済みな人は、オプション設定を変えた方がいい)。
個人的に残念だったのが、 まず、前作ではダンスミュージック系だったBGMがロック調になってしまったこと。 前作との差別化や「トップガン」を意識したんだろうけど、自分的にはイマイチ。 また、実際のゲーム画面をアレンジしたようなオープニングムービーも肩透かし。 前作のがカッコよかっただけに、ちょっと残念。 ま、これは両方とも、かなりどうでもいい部分なんだけど (前作同様、実際のプレイではBGMはオフにしてるんで)、 クリアするということに限って言えば、前作ほどチャレンジングではなくなったのは残念。
撃つこと自体よりも、それまでの過程(つまり、いかに良い位置でロックオンできるか)こそが重要なのだということがよくわかり、 そして、そこがドッグファイトの一番の醍醐味なんだということがよくわかる。 マニアックだと思われがちだけど、 ジャンルを考えれば、相当遊び易く作られてると思うので、前作同様、フライトシム入門としても良さそう。 当然、前作が気に入った人なら間違いなく買いだし、 また、前作未プレイで今作が気に入ったのなら、是非前作にも挑戦してほしいな。