FIRST IMPRESSION『天誅 忍百選』
Playstation
05/27/2000
『天誅』の海外版の逆移殖である『天誅 忍凱旋』に付いていたミッションエディターによって、 ユーザーが作ったミッションを100個集めたのがこのソフト。
自分の中でのPSベストゲームといえば『天誅』と『サイフォンフィルター』。 じゃあ、なんで今までこの『天誅 忍百選』を買わなかったのかというと、 ある心配があったわけで、その心配は的中することとなった。
『忍凱旋』は持ってないので、そのミッションエディターの内容は正確にはわからないけど、 推測するに、 いくつかのベースとなる舞台(屋敷の中、城中、山中、とか)を設定し、 皆殺し、暗殺、護衛、目的地への到着、という4種類のいずれかの目的が設定し、 地形を作り敵を配置するというものだと思われる。
で、その性質上、各ミッションは、 地形の立体感が薄れ、 展開が淡白になり、 本編にあった潜入感が薄れ、 まるで『ロードランナー』のような面クリア型のアクションパズルのような内容になってしまった。 各ミッションとも、クリア時間の短縮を考えなければ非常に単調で、 本編プレイ時にもクリア時間には全く興味がなかった自分が楽しめないのは当然か。
これは予想されたことで、 このソフトに本編の楽しさを求めたことが間違いだったんだろうなぁ。
元々値段が安いし(\2800)、ミッションの数自体は豊富だから、 全体的なコストパフォーマンスは悪くない。 オマケ的なファンディスクと考えれば、及第点の内容なのかもしれない。
『天誅2』は、個人的にPS2のキラーソフトになる可能性があるので、 そっちに期待することにしましょ。

REPORT『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』
Nintendo64
05/17/2000
アクションパズルの傑作だと思われる『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の番外編的な続編。 ちなみに今作はメモリ拡張パックが必須ということで、同梱版を購入。
一番の特徴は、ある3日間を繰り返しプレイするということ。 オカリナで時の歌を奏でると最初の日に戻り、その時点でセーブされるというシステム。 また、中心にある街が大きな舞台となっていて、 街の住人達が3日間をそれぞれのルーチンをもって生活している。
今作ではゲーム的な柱が2本ある。 ひとつは従来の『ゼルダ』のような、ダンジョン→世界の探索&イベント→ダンジョンという部分で、 やはりコレがゲームの主軸となっている。 もうひとつは、街の住人たちの悩みを解決するという部分で、 基本的にクリア自体には関係ない。
今回のシステムは、後者の為のシステムといえる。 3日間を繰り返しプレイすることで住人たちの生活パターンを調査、把握してイベントを探すというのは、 実際なかなか面白い。 が、ひとつひとつの悩みの解決にそれほど奥の深さも感じられず、 正直、前者の従来の『ゼルダ』の面白さを超えるものではない。
何より問題なのは、今回のシステムが前者の『ゼルダ』的な面白さには大きなマイナスとなってしまっていること。 つまり、『ゼルダ』の大きな面白味であるダンジョンの探索において、 (探索時間としては意外に少なく感じる)3日間という制限時間がついたことによる弊害が生まれてしまった。 探索しきれないとまた最初から、ということになり、 一度解いた謎を繰り返しプレイしなければならなず、非常に面倒臭い。 そして、その制限時間内に解けるように作られている為、 前作に比べるとダンジョンが淡白でこじんまりとしてしまったように感じられる。
最初の日に戻ると消費アイテム(お金や爆弾)がゼロになってしまうという仕様も、イマイチ理解に苦しむ。 そもそも、それぞれの消費アイテムの持てる数には限りがあるし、 制限としてはそれで十分じゃないかなぁ。
初日に戻ってから神殿をクリアっていうフラグを立てるためには、 また神殿のボスを倒さなくちゃならないっていうのも面倒。
という各々の要素から、 今回の『ゼルダ』の印象は、とにかく面倒
繰り返しが多くプレイ時間は短くないものの、 前作に比べると、内容的にはかなりボリュームが減った感がある。
新しい試みっていうのは評価したいんだけど、 それが本来の面白さを損なわせてしまっては本末転倒
じゃ、この『ムジュラの仮面』はダメゲームなのかっていうと、勿論そんなことはない。
それでも各神殿の謎解きは良くできてるし、 絵、音の演出も非常に良い。 音、楽器を使ったイベントは面白く、音楽は世界の共通言語っていうのを痛感する。 リアルタイムポリゴンのイベントの演出も、残像処理が多用されるなど、かなりパワーアップ。 セリフはテキストでのみ展開するんだけど、 テキスト自体がシンプルで、たまに挿入される効果音的なキャラクターの声により、 淡白さ、紙芝居っぽさを感じることはない。
個人的に大きく評価したいのは、 各キャラクターの何気ないモーションが、まさに何気なくよくできてること。 和製のゲームってのは、少なからず日本のアニメの影響を感じられる場合がほとんどなんだけど、 この『ゼルダ』にはそれが感じられない。ホントに上手いと思う。
仮面のシステムは面白い。 変身できる3つの仮面もそれぞれ面白いし、それ以外のサブ的な仮面も面白い。 ただ、他のアイテムと同列に扱われるので、 3つのCボタンにアイテムに登録するというシステムの使い勝手が悪くなってる (通常、3つのCボタンに1つ2つは仮面を置くことになり、一般アイテムを置く場所が減ってしまっている)のは残念。 仮面は別枠で管理したほうがよかったんじゃなかろうか。
ひとつのソフトとして考えた場合、「佳作以上、傑作未満」程度の評価は間違いないと思う。 が、『ゼルダ』としては失敗作、というのが今作に対する自分的な評価。

REPORT『パワーストーン2』
Dreamcast
05/09/2000
「やりたいことがなんでもできる」をキャッチフレーズに発売され、 アーケードはやや不発ぎみだったものの、家庭用版はスマッシュヒットした『パワーストーン』の続編。
前作では1vs1のゲームだったのに対して、 今回は4人までが同時に戦えるバトルロイヤル的なゲームになり、 それによりいろいろな要素にかなりの変更点が加えられた。
まず操作系の変化。 前作ではパンチとキックボタンがあったのに、今作では攻撃ボタンはひとつになり、 「つかむ」などを行うアクションボタンが追加された。 また、攻撃ボタンがひとつになったことにより、 パワードライブ(変身後の必殺技)の数もひとつになった。 これは決してマイナス要因ではなく、 逆にキャラクターの色を強める結果になったんじゃないかと思う。
前作は、突き詰めるとジャンプキックvs空中投げになったんだけど、 今作では、ジャンプキックがなくなり、空中投げが弱体化したことにより、 戦い方がかなり変わった。
変身後の能力も変化。 前作ではハイパーアーマーの能力が付き、投げ以外の攻撃は有効じゃなかったんだけど、 今回は通常時と同じように攻撃を受ける(ダメージは少ない)。 また、パワーフュージョン(超必殺技)を使ってもゲージが減るだけで変身は解けなくなった。 前作に比べると防御面が弱くなり、パワードライブの数が減り攻撃手段が限られたこともあって、 一見すると前作よりかは「変身したもん勝ち」っていう雰囲気が弱まった感じもするけど、 パワーフュージョン自体は避け難いものが増えて強くなり、変身解除の隙もなくなったから、 総合すると前作より変身有利か。まだこの点の結論は見えず。
今作では、各ステージとも大体3つの場面からなり、戦いながら時間と共に舞台を移すことになる。 あるステージを例を挙げると、 空を飛んでる飛行機の上で戦い、その飛行機が壊れ落下シーンになり、落下して地上の舞台に移る、 となっている。 各ステージの広さも前作に比べると大きくなったし、 それぞれのギミックも凝っている。 ただ、対戦用にシンプルなステージも用意して欲しかったな。
新キャラは4キャラ+隠し2キャラで、総勢14キャラクター。 前作の隠しキャラの二人がいないのは残念だけど、 シンプルなシステムの割には、バラエティ豊かに戦える。
とその数々の変更の結果、 よりアイテムの重要性が高まり、 格闘色がさらに薄くなり、アクション色が強まった
二人でプレイすることを前提と作られてるのか、 ボス戦はイマイチ(特にラストステージ)。 特に難易度を上げると、とにかく耐久力が強すぎで、 (パワーストーンを含む)アイテムの出方により倒しようがない場合もあるんじゃないだろうか。 『キカイオー』『マブカプ2』そして今回の『パワーストーン2』と、 最近のカプコンはどうにもラスボス戦が面白くないと思う。 ハイパーアーマーに頼り過ぎな面もあるし、全体的に力任せな感がある。 前作のラスボス「ヴァルガス(変身前)」戦が面白かっただけに、これは残念。
前作同様、家庭用要素も充実。 今回の目玉はアイテムの合成で、 アドベンチャーモードでアイテムやお金を集め、 アイテムショップでそれを合成したりアイテムを買ったりして新しいアイテムを作る、というもの。 (合成用アイテム、装備アイテムは除き)作ったアイテムはゲーム中に出現するし、 VMに登録することによって、自分用に出現させることもできる。 アイテム総数は120個を超え、合成も結構凝ってたりするので、思っていた以上に飽きさせない作りになってる。 ただ、難易度の高くしてアドベンチャーモードをプレイすると、 コンピュータ2人vsプレイヤー、コンピュータ3人vsプレイヤーのチーム戦(チーム内のキャラにはダメージを与えない)となり、 タコ殴られ状態。特に、3vs1はほとんどイジメ。 せめてコンピュータ同士もダメージを与えられあったらまだマシだったのに・・・。
最後に通信対戦について。 今回の『パワーストーン2』のメインは、4人によるバトルロイヤルなわけで、 この通信対戦サービスの2つのDCを繋ぐというシステム (つまり、4つのDCをネット上で繋ぐことができない)では、その魅力が最大限発揮されないというのが残念。 いかんともしがたい事ってのはわかるんだけどねぇ・・・。
結果から言って、今回の方向性の転換は正解だと思うし、 内容的には多くの人に楽しめるハズで、加えて1人で遊べる要素も充実のオススメゲーム。 前作同様、もうちょっと評価されてもいいunderratedなゲームだと思うな。
余談だけど、ジャックの声が変更になり、前作のようなプリティさが完全に失われてしまったのは案外ショック。 ジャックの使用頻度が激減してしまった・・・。