マーヴェリック  Maverick
ミョーにダレる
  メル・ギブソンとジョディ・フォスターが共演したドタバタ西部劇。 メル・ギブソン演ずる天才ギャンブラー「ブレット・マーヴェリック」が、賞金のデカいポーカーの試合に出ようとするものの、お金が足りない。 そこで、ジョディ・フォスター演ずる女スリ師の「アナベル」に出会ったり、 腕は立つがノラリクラリな「クーパー保安官」に出会ったりして、紆余曲折の末、ポーカーの大会に出場する・・・という話。 元々は5、60年代のTVシリーズだったそうな。 で、保安官役の人は、TVシリーズで主役をやってた人とのこと。 ここらへんが話に絡んでくるんだけども・・・。
  とりあえず、キャラクターは魅力的だったと思う。 天性のギャンブルの才能を持ち、銃の腕もたつが、 人が良く、どこか抜けてるマーヴェリックを筆頭に、アナベル、クーパー共に魅力的だった。 ジョディ・フォスターが若干キャラに合ってない感じも受けたけど、最後まで含めれば、まぁ許容範囲内といったところだろう。
  しかし、全体的にどうにも冗長。 小気味よく話が進行していくにも関わらず、なぜかタルい。やはり、話の展開に説得力が欠けてるのがイタかったかな。 人物像的にも、事柄的にも、上手く積み重なってかなかった感じ。 特に、ポーカーの大会後の展開は、 「話をまとめるにはいいのかもしれないけど、キャラを重視するならNGじゃ?」と思わせといて、 「なるほど、そういうことだったのね〜」と一瞬納得させといて、 「・・・やっぱり辻褄が合わなくないか?」というビミョーな感じだった。
  むしろ、(ちょい役で出てきて「リーサルウェポン」を匂わせる演出を見せるダニー・グローバーであるとか) ムダな部分を削って、肝心のカードゲームの部分を、もうちょっと緊張感豊かに見せて欲しかったな。


マイノリティ リポート  Minority Report
近未来SFサスペンスの、ゴージャスな佳作 ★★
  世間的には監督スピルバーグ、主演トム・クルーズってとこでアピールしてたSFサスペンス大作。 個人的には、「ブレードランナー」の原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の著者として有名かつ、 稀代のSF短編の書き手として知られるフィリップ・K・ディックの同名短編が原作になってるってとこに期待してた一本。
  予知能力を持つ「プレコグ」という超能力者によって、 犯罪者が犯行前に逮捕されてしまうという世界が舞台。 ある日、トム・クルーズ扮する犯罪予防局の主任「アンダートン」がプレコグから告げられた予知は、 自分が殺人を犯すというものだった。 全く見に覚えがないアンダートンは、何かの陰謀だと思い逃亡を図るが・・・というお話。 ちなみに、予知は3人のプレコグによって行われており、 3人の予知がズレた場合、少数派の(つまり1人だけが行った)予知は破棄される (ただ、ここらへんの扱いは原作とちょっと違ったと思う)。 それが、タイトルのマイノリティリポートということになるわけ。
  50年後の近未来という設定にしてはかなりブッとんだ未来描写になってて、 これ見よがしなシーンがちょっと鼻につくとか、 アクションシーンがハデに展開しすぎてドタバタコメディー化してる部分があるとか、 必要以上にヒューマンドラマ的になっちゃってるとか、 不満は結構あって、 原作とは違い、システムそのものが題材というよりも、 人間関係的なものが主題になっちゃってはいたものの、 SFサスペンスとしてはなかなかの秀作だと思う。 テンポも悪くなく、見せ方にはソツがないし、 一筋縄でいかないストーリーもグッド。 VFXもかなりパワフルで、色調に統一感を持たせたビジュアルも (思ってたほどインパクトはなかったんだけど)上々だし、 原作ではカードで行われた予知報告を、 木球に置き換えたところは絵的にかなりナイスアイデアだったと思う。
  ま、スピルバーグ映画にこれ以上を望むのは酷ってもんだろう。


マウス オブ マッドネス  In the Mouth of Madness
もっと怖い映画になれたはずなのに
  監督ジョン・カーペンター、主演サム・ニール(「ジュラシックパーク」の人ね)のサイコホラー。
  とある敏腕保険契約員が、行方不明のベストセラーホラー小説家を探すうちに、 その小説家の小説の中に迷い込んでしまうという話。
  ストーリー的には結構怖いはずなんだけど、演出のマズさが致命的なほどにその足を引っ張る。 時折挿入される、あからさまな驚かせ演出にも萎え。音楽もショボい。 暗示系の演出が上手い人が監督してたら、随分と良いモノになっていたんじゃないだろうか。 ただし、光るところがあるのも確かで、 以降のホラーゲーム、ホラー映画には結構な影響を与えてるような気も。


マキシマム リスク  Maximum Risk
ヴァン・ダム映画の中では面白い方だと思う
  最初は期待されてたんだけど、 なかなか代表作と呼べる作品が生まれないジャン・クロード・ヴァン・ダム主演の、ちょい前のアクションムービー。
  初期のは結構見てたんだけど最近のは見てなかったので、 「とりあえずここらへんから・・・」と借りたものの・・・これ見たことあったわ。 最初のうちは「似たような設定の(ヴァンダムの)映画を見たことあるような・・・」って感じで、 ヴァンダムの親友の刑事の名前「セバスチャン」で「あ、見たことあるわ」と。
  まぁ、確かにヴァンダムは表情、セリフ共に硬いんだけど、 相変わらずアクションシーンでの足技は冴えてるし、 フランスでのカーチェイスシーンには結構迫力があるしと、 ヴァン・ダムの映画の中ではいい方だろう。


マッチスティック メン  Matchstick Men
キャラクターは楽しめた ★
  リドリー・スコット監督、ニコラス・ケイジ主演のクライムサスペンス(?)映画 (詐欺師が主人公ということで、映画用語では「コンゲーム」というそうな)。
  病的な潔癖症である詐欺師「ロイ」は、相棒の「フランク」と共にそんなに大きくない詐欺を重ねて生活をしていた。 そのロイの元に、昔別れた奥さんの間に(ロイの知らぬ間に)生まれてた娘「アンジェラ」が現れて、話が展開していく。
  個性的なロイの役はニコラス・ケイジにピッタリ。 非常にハマってたと思うし、かなり楽しい部分だった。 演出も無難に上手く、やや過剰なところもあるけど、それも映画に馴染んでいった感じ。
  ただ、話に関しては「最後のドンデン返しが!」っていう話を聞いてたので、 そこが気になって素直に楽しめなかったところも。 実際、胡散臭い(不自然な)とこは多々あるし、 最後のオチに関しても驚く以前に「そりゃわかんねーわ」ってのに加え、説得力に欠けるように思える部分も。 逆にそれ以外の予備知識を持たずに見たので、最後の最後の後日談を見るまでは、結局「で?」というのもアリ。 肝心の詐欺の部分は、意外と緊張感なんかとは無縁だったりするので。 まぁ、あの方向性でまとまったと言えばまとまったんだろうけど、 まとまり切れたと言えるかっていうと疑問も残る。
  とりあえず、ニコラス・ケイジの個性が真っ当に生きた佳作であるにしても。
(2003年)


マトリックス  The Matrix
思ったよりSF臭いSF映画だった ★
  普通に見てもなかなかの良作SF映画だと思う。 ただ、確かに色んなアクションの発想が面白いんだけど、ちとTVCM等で見せすぎた感じも。 先入観ナシで見れば、もっと楽しめたんだろうなぁ。 っていうか、宣伝では(従来の)SFっぽい雰囲気を上手に隠してたよな・・・。 まぁ、そのお陰もあるんだろうけど、こういう映画がヒットしてくれるってのは嬉しい限り。
  そして、CG技術の進歩は偉大なり。10年くらい前にこんな発想で映画を作ったら、単なるカルトムービーで終わってた気がする。


マトリックス リローデッド  The Matrix Reloaded
期待に応えてくれる部分が十分に ★★
  超ヒット作「マトリックス」の続編というか、三部作の中編に相当する一本で、 完結編の「マトリックス レボリューション」は早くもこの年末に公開予定。
  予想通り、リアル世界の描写は(結構金と手間がかかってるっぽいんだけど)なんか安っぽく、 マトリックス世界はやりすぎてギャグになっちゃってる部分はある。 また、アクション(特に格闘シーン)は全体的に冗長な感じを受けるが、 そのアクションのアイデアとボリュームは、とんでもないことになってる。 確かに何でもアリのマトリックス世界だからこそではあるにしても、アイデア満載すぎ。 そして、キアヌは動きすぎでしょ。 動き自体にキレは足りないんだけど、全体的にフォームが綺麗だし、 VFXに助けられてる部分があるとはいえ、健闘を賞したいなぁ。 特に、エージェント・スミスが大量発生(これ自体もオモロイ)する群集格闘シーンは素晴らしい。 そんな格闘シーンもさることながら、カーチェイスのシーンもかなり見ごたえアリ。
  ストーリー進行はセリフに頼ってる部分が多く、 観念的な話が多くて分かりにくい(ここらへん、本来は海外SFの王道的な方向性ではあると思う)んだけど、 話のプロット自体はそう複雑ではないような・・・。 まぁ、ストーリーに関しては、あくまでも完結編まで込みでないと評価できないだろう。 前作はあそこで終わってもアリだったと思うけど、 本作はあくまでも完結編への繋ぎ的な意味合いが大きいので。
  序盤の現実世界メインの場面はややカッタルイけど、中盤以降はまさにジェットコースタームービー。 予想通りでダメな部分もあるけど、予想を超える良さが沢山あったところをむしろ評価したい。


マトリックス レボリューションズ  The Matrix Revolutions
もうちょっとまとめてほしかったが ★
  1作目から2作目「リローデッド」まで結構時間がかかったのとは違って、 2作目からあまり間を作らずに公開された「マトリックス」3部作の完結編。
  評判が芳しくなかったのであんまり期待してなかったんだけど、自分としては「結構面白いじゃん」ってところ。 確かに、本作はマトリックス世界より現実世界での戦争の場面がメインとなっており、 現実世界のデザインの野暮ったさもいよいよ気になるし、凄惨な場面も結構多い。 VFXはいぜんとして強力ながらも、前2作にあったようなスタイリッシュさは薄れてしまい、 何となく古い感覚のSFっていう感じがしてしまう。 マトリックス世界内での攻防も泥臭め。 でも、個人的にはそれはそれで嫌いじゃないし。 全体的に勢いもあったし、話の流れも悪くなかったと思う。
  ただし、話も3部作の最後として結構まとまってたと思うんだけど、 残念ながら、最後の最後(ネオvsスミスの結末以降)で思ったほど上手くまとまらなかった印象は否めず。 惜しいっちゃ惜しいんだけども、とりあえず3部作としては成功したんじゃないだろうか。
(2003年)


マルコビッチの穴  Being John Malkovich
いかんせんジョン・マルコビッチをよく知らんので
  確かにネタ的は面白かったんだけど、ちと期待しすぎてしまったか。 やはり、実際のジョン・マルコビッチを知っててナンボなとこもありそうだし。 全員マルコビッチ状態なとこと、チャーリー・シーンのネタには笑ったが。


マルホランド ドライブ  Mulholland Drive
リンチ節が空回り
  前回の「ストレイト ストーリー」はその名の通り直球勝負な感動系映画だったらしい、 デビッド・リンチ監督最新作。 んで、今回はリンチ節炸裂の不条理系サスペンス映画。
  まぁ、不条理なのはある意味“前フリ”の部分だけっちゃだけで、 話自体は割と分かり易い作りになってるんだけど、 いかんせんその前フリが長すぎ(全体の7割くらいか)。 かといって前フリが終わってからの展開もちと冗長な感じを受けたし、全体的にダレ気味だった。 どうせなら、不条理、不可解なまま突き進んでほしかったな。


ミッション インポッシブル  Mission: Impossible
もっと直球勝負でもよかったような ★
  TVドラマ「スパイ大作戦」のリメイクで、監督はブライアン・デ・パルマ。 久々のリニューアルにしちゃ、ちと変化球過ぎる気もするけど、 アクション、ストーリー共に上質な良作だった。 アクション部分にも工夫が感じられたし (まぁ見た目的なウリっていう意味では、TVCMで出し切っちゃってたとも思うけど)。
  「久しぶりにエリミオ・エステベスを見たな〜」と思ってたら、 速攻で死んでしまってややウケ。


ミート ザ ペアレンツ  Meet the Parents
弾けるような笑いが欲しかった
  彼女に結婚を申し込む前に、 彼女の父親に挨拶をしようと向こうの実家に出向くものの、 元CIAエージェントである気難しい父親の目の前で、 やることなすこと全て裏目に・・・というお話の、 ベン・スティラーとロバート・デ・ニーロが共演したコメディー映画。
  監督が「オースティンパワーズ」シリーズの人ということで、 もうちょっとバリバリのコメディーかと思ってたんだけど、そこらへんは案外地味で、 あくまでもコメディー風のドラマって感じの作りになっている。 とにかく、主人公の行動が裏目裏目に出っ放しでストレスが溜まってしまった。 それが発散される見事なオチかといえば、そうでもなく・・・。 もうちょっと、コメディらしいスカッとしたカタルシスがほしかったところ。
  んまぁ、主演の二人の熱演がハマってたところが救いではある。 特にベン・スティラーは、いよいよハマってきた感じ。 彼もサタデーナイトライブ出身らしいけど、 他の元コメディアン俳優とは一線を画してる。良いわ。


ミスティック リバー  Mystic River
確かに面白いけど、好かん
  ベストセラー小説を元に、 すっかり監督としての評価も確立したクリント・イーストウッドが監督を努めた(今回は俳優としては出演してない)映画で、 アカデミーでも、ショーン・ペンが主演男優賞、ティム・ロビンスが助演男優賞を受賞するなど、 この映画の方も非常に高い評価を受けた一本。
  他、ケビン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーンらも好演しており、確かに、俳優の演技は全体的に熱いものがある。 子役なんかもいい味だしてたと思う。 しかし、女優陣は・・・というより、女のイヤな面ばかりを出した映画(シナリオ)っていう印象なんだよねぇ。 残念ながら、印象はよくない。好かん。 観終わってもなんだか釈然としない(そもそもが、救われない内容なのだけど)。
  んで、例えば、ケビン・ベーコン演ずるショーンの妻が、 思わせぶりに描かれてた割に、大した役割がなかったことなど、 (元が小説っていう先入観もあるのだろうが)言葉足らずな感じもなくはないのだけど、 それでもかなり上手くまとめてあるなぁ、とも思う。 適度に淡々としたところも題材に合ってて、 かといって物語は意外とテンポよく進んでいき、 最後まで、飽きずに楽しめたことは楽しめたのだけど・・・。
  最後に、ケビン・ベーコン&ティム・ロビンスの音声解説がなかなか興味深かったことを付け加えておく。 例えば、冒頭にデイブだけが真実を言うってのが、 その後の映画を通した暗示みたくなってるという物語の補完的なとこであるとか、 クリント・イーストウッドの監督としてのやり方であるとか。
(2003年)


ミッション インポッシブル2  Mission: Impossible II
この監督を選んだのは誰なんだ?
  今度の監督はジョン・ウー。
  笑った。「サウスパーク」と同じくらい笑った。 ジョン・ウー全開、というよりも大暴走。 ストーリーの説得力的にはダメダメで、とにかくアクションのノリだけで押していく映画。 トム・クルーズの役は、髪型も変わったが、キャラも変わってしまったし・・・。 つまりは、トム・クルーズというキャラと、アクションのノリだけの映画になってしまった。 いや、そういう映画があっても構わないと思うんだけど、 チームワークと作戦で押すべき題材である「ミッション インポッシブル」には全く合わんて。 完全な人選ミス。 ちなみに、そのアクションにしても、アイデア的に優れている部分は特にナシ。 ジョン・ウーの演出も、全く洗練されていく気配がないな・・・。


ミッション トゥ マーズ  Mission to Mars
科学的な部分は楽しいんだが
  とにかく、まじめなSF描写は素晴らしい。
  ・・・が、それだけ。 テーマ的には「2001年宇宙の旅」に近いものがあるんだど、 VFX(&それを用いたイベント)が結構これ見よがしっぽいトコや、 焦点のボヤけたシナリオ、俗物的な終盤の描写などなど、ハッキリ言ってイマイチ。


メトロポリス
それなりに期待してたんだけど・・・
  手塚治虫の古典を原作に、 脚本・大友克之、監督・りんたろうで製作された大型アニメ映画。
  んー・・・。
  確かに、映像的には頑張ってると思う。 キャラの動きに枚数をかけてるのもよくわかるし、 CGも多用され、背景も凝ってる。 新鮮さこそないけど、テーマ的に面白そうな部分も多かった。
  ・・・でも、ツマンネ。 2時間映画にしては、ちょっと色々と詰め込みすぎた感じで (演出が冗長だからよりそう感じるのかもしれないけど)、 色んな要素が消化不良気味な印象。 特にマズかったのが、主人公であるはずの「ケンイチ」。 原作的には、読者の分身的な存在だったんだろうけど、 映画となるとどうにもキャラが定まらず、存在感が薄く、邪魔。 他のキャラが魅力的だっただけに・・・。 背景の描き込みからすると、果たしてキャラに手塚治虫テイストをここまで維持するべきだったのかも疑問。 面白そうなネタは豊富なわけだし、もっと脚本をいじった上で、 もっと写実的なキャラにしても良かったんじゃ・・・。 まぁ、手塚治虫映画ってことでアピールできないと、そんなに予算は使えなかったんだろうけどさ。 CGにしても、もうちょっとセル画とのマッチングに、 もうひと工夫というかもうひと手間ほしかったな。 どうも、スケール感がチャチく、軽い。 話の展開も「?」なとこがチョイチョイと目に付き、 イマイチ説得力に欠けるとこがある。 中身が伴わないと、オシャレなつもりのBGMも鼻に付くだけ。
  もうちょっとは良いものを期待してたんだけど・・・。


ミニミニ大作戦  The Italian Job
自分的にもスマッシュヒット ★★
  久々に上手いというか効果的な邦題だな〜、と感心してたんだけど、 60年代の同名映画のリメイク作だそうで、その当時の邦題をそのまま使っただけなそうな。 まぁ、そのまま使うっていう選択をしただけでも評価できるが。
  で、観た後で監督をチェックしたら、 なんと、自分のお気に入りの一本である「交渉人」の人だそうな。ほほー。
  内容は、犯罪版「ミッション・インポッシブル」ってな感じで、 “配役が(少なくとも日本的には)地味な割には結構面白い”っていう話は聞いていたんだけど、 なるほど、想像していたよりかなり面白い映画だった。 全てがソツなくまとまってるという印象。 といっても、地味に小ぢんまりとまとまっているというわけじゃなく、 派手さ、スピード感などでもソツがないということ。 各キャラクターも魅力的に描かれている。 配役も、確かに地味っちゃ地味なんだけど、名より実を取ったんじゃないかな (いや、実際は結構なメンツが集まってるんだけど)。
  いろんな意味で似たような企画の「オーシャンズ11」よか、遥かに面白かったぞ、と。
(2003年)


メメント  Memento
ヤラレタ ★★★
  妻が犯されて殺された事件を目撃し、 それ以後、新しい記憶はどんどん消えていってしまうようになってしまった男が、その犯人を探すという話。 主人公の記憶は消えてしまうので、ポラロイドカメラでの写真、メモ、そしてイレズミによって、 自分の行動を自分に対して残していく。
  何よりその設定が上手すぎるし、序盤を見る限りでは「Cube」みたいな一発ネタ映画かと思った。 でも、それプラス、どんどん過去にさかのぼって描くという手法も上手く、 思ってた以上に巧妙で、非常に面白かった。 「んなの分かるわけないじゃん」ってなオチではあるんだけど、正直、かなりヤラレタ。お見事。


メリーに首ったけ  There's Something About Mary
ベンに首ったけ ★★
  主役のメリーを演ずるキャメロン・ディアスが “セクシーだがやらしくは感じられず、実にキュート”というキャラで大ブレイクしたラブコメディー。 が、個人的な見所はやはり共演のベン・スティラー。 ナチュラルだけどツボを心得たキャラ&演技で、面白いところは大抵彼絡みだったな。
  ハイスクールのマドンナ的な存在であるメリーと、 ひょんなことからプロムに行くことになった イマイチ冴えない男テッド(ベン・スティラー)なんだけども、 当日の朝、あろうことかアソコをズボンのジッパーで挟んで大怪我をして入院という大失態を演じてしまい、 直後にメリーは親の転勤で引っ越し。 結局メリーとはそれ以来となってしまって10数年が経った。 物書きになっていたテッドは急にメリーのことを思い出し、彼女を探し出そうとするのだが・・・という導入。 で、テッドはとある探偵にメリーの調査を依頼するんだけど、 彼女を発見した探偵は彼女にホレてしまい・・・という話の流れになっている。
  そんなにコメディーコメディーしたテンポで描かれてるわけじゃないものの、 そのドタバタっぷりは何となく向こうのコメディーTVドラマを思わせる。 さらに、音楽の使い方が非常に効果的で、最後のスタッフロールも実に楽しかった。 「ブレット」のネタは反則的な面白さだったし、 最後のどんでん返し(?)もナイス(最後の最後のオチはどうかと思ったが)。 もっとメリーというキャラクターだけで勝負してるような映画かと思ってたんだけど、それを良い意味で裏切ってくれた。 幾つかの際どいネタもむしろメリーの天真爛漫さ、テッドの純粋さの演出と感じられたし、 主役の二人のキャラの良さがそのまま映画の面白さに繋がったナイスな一本だったと思う。


メン イン ブラックII  Men in Black II
無難
  大ヒットしたSFコメディーの続編。
  くだらない笑いで、結構ウケてしまったのも事実だし、 VFXのパワフルさも健在で、SFXの使い方も上手いっぽい。 若干パンチ不足な感は否めないものの、 まぁ、正統な続編なりの面白さといったところ。 相変わらず、スッとぼけたトミー・リー・ジョーンズがステキだ。
  本来なら、TVシリーズでやると面白そうなネタなんだけどな。


モンスターズ インク  Monsters, Inc.
ピクサー、恐るべし ★★★
  ディズニーというか、ピクサーのフルCG映画第4弾。
  人間世界に出向いて子供を驚かせる悲鳴を上げさせることでエネルギーを得てるモンスター世界が舞台で、 その子供を怖がらせることを専門にしてるエネルギー供給会社「モンスター社(Monsters, Inc.)」のエース“怖がらせ屋”が主人公の「サリヴァン」。 毛むくじゃらのモンスターで怖がらせるのが非常に上手い、 モンスター世界の有名人だが、性格的には気は優しくて力持ちのナイスガイ。 その相棒の1つ目のモンスター「マイク」は、口が達者なおしゃべりキャラクターで、ビリー・クリスタルが声を演じてたりする。 で、そこに本来いてはいけないはずの(そしてモンスターたちにとっては恐怖の対象である)人間世界の子供がまぎれこんでしまい・・・というお話。
  これまでと違って100%架空のキャラクターであるモンスターが活躍するわけだけども、それならではの笑える小ネタが満載。 個性的なモンスターたちも可愛いし、人間の女の子の動きも実にキュート。 そこに、いかにもな感動を絡めてくるという、予想通りの作り。 笑いと感動、共にベタだけども、なんせ作りが上手いもんで、笑いに笑ってホロリと感動と、共にモロにヒットしてしまった。 もちろん、CGは相当にハイレベル。 イキイキしたモンスターたちの仕草・表情もスゴければ、時折見せるリアルな箇所も相当な質感で素晴らしい。
  ・・・パーフェクトでしょ。
  さすがピクサー。ハズレ無し。 これまでの3本(トイストーリー×2&バグズライフ)も良かったけど、個人的にはコレがベスト。