ラスト サマー  I Know What You Did Last Summer
意外にサスペンス気味
  もっとホラー映画っぽいのを期待してたんだけど、意外にホラー色は薄めでサスペンスっぽい感じだった。 でも、サスペンスにしちゃあ最後のオチは蛇足だしなぁで、ちと中途半端な印象。 まぁ恐怖感はイマイチだけど、安っぽさはそんなにないし、それなりに楽しい一本かな。 ヒロインの地味めな顔の割にのナイスバディーっぷりがついつい気になってしまった。
  しかし、続編ができるような話ではないと思うんだけど・・・。


ラスト サムライ  The Last Samurai
ちゃんと武士道 ★★
  最早説明不要であろう、ハリウッド時代劇。
  いや〜、うっかり感動。んー、こういうのには弱い。 正直、背景に日本っぽさが欠けてしまうことがなかったわけじゃない。 建物は作りようがあるけど、やっぱり自然はどうにもならない。 バイオレンス表現も、予想以上に時代劇的で、ちょっと押しが弱く感じられた。 アクションシーン自体はやや迫力不足。 しかし、なるほど、武士道的精神が上手くシナリオに組み込まれ、海外産とは思えぬ映画に仕上がってたと思う。 もちろん、純日本映画としてはできえなかたろう。 背景にしても、肯定的に捉えれば、自分たちが既存の時代劇的な風景に囚われてるという部分もあるはず。 ダイナミックな美しさがあったのは確か。
  そしてキャスティング。 渡辺謙は言わずもがな。トム・クルーズも本当に素晴らしい。 ただそれだけじゃなく、真田広之も相当に印象的。 さらに、個人的にはどちらかっていうと生理的に×な小雪も、役柄にとても上手く合ってたと思う。
  最後の流れはどうかと思ったけどもねぇ。 あとNINJAも。まぁ、あそこは楽しくもあったが。
  ちなみに、監督に対してはさほど興味が持てなかったけど、 脚本を書いた人はエラいな〜と思ったら、 何と「スタートレック ネメシス」の人だったので、ちょっと驚いてしまった。
(2003年)


ラット レース  Rat Race
素直に笑ってしまった ★
  200万ドルを目指して6組がルール無用のレースを展開する、 アメリカでは穴馬的にヒットしたらしいドタバタ・ロードムービー。
  くだらなすぎて大笑い。 6組がちゃんと交錯しつつ話が進んでく作りも上手いと思う。 予告編なんかを見た限りでは「キャノンボール」の焼き直しっていうイメージだったんだけど、 見終わってみると思ってたより違う印象を受けたな。 最後のネタにも大笑い。
  ちなみに、自分は知らんのだけど、キャストには結構なコメディアンが集まってるらしい。 で、6組の内の1つはMrビーンことローワン・アトキンソンがそのまんまな感じの役で登場し、 メイキングでは知的な素の表情を見せてくれて、これも興味深い。 また、金髪ポニーテールの女優さんが個人的にツボだったのもポイント高し。 アメリカンなコメディが嫌いじゃなければオススメの一本で、 特典映像がオモロイので、是非DVD版を見ることを薦めたい。


ラン ローラ ラン  Lola Rennt
予想以上にトリッキーな作りだが、それがあまり生きず
  国際的に高い評価を得たらしく、日本でもTVCMが流されたドイツ映画。
  赤毛でズボンにタンクトップな少女「ローラ」の彼であるチンピラ「マニ」が、 とある取引に出向いき、金を受け取ったものの、その金を地下鉄に置き忘れてしまうという大失態。 彼のボスは絶対にそれを許すわけがない。そのボスに合うまで後20分。 その話を電話で受けたローラは、彼を助けるために彼の元に走り出すのだが・・・という話。
  TVCMなんかの印象からして、そのローラがテクノBGMにのって力強く走りまくる「走れメロス」的なだけの映画かと思ってた。 もちろん、そういう部分も大きいし、そこに魅力があるのも確かなんだけど、 実際は、事態が上手く行かず「こんなはずでは・・・」ってところで、 また最初に戻って同じシチュエーションを繰り返し、 ifの世界を描く、これを3回繰り返すという、なかなかトリッキーな作りになってる映画だった。
  んー、2回目までは「どういうオチにするんだろ?」と興味津々だったんだけど、 肝心の3回目の流れがあまりにも納得いかなすぎた。 激しく「で?」という。


リディック  The Chronicles of Riddick
良いとこもあった
  2000年に公開されたマイナーなSFアクション映画「Pitch Black」 (個人的には、お金がかかってなさそうな割にビジュアルが悪くなかったのと、リディックのキャラが良かっただけの映画という印象)の続編。 前作とは違って莫大な制作費が投入された大作なんだけども、興行的には振るわなかったらしい。
  内容としては、多額の賞金がかけられた賞金首リディックが、 なぜかネクロモンガーなる邪悪な軍団から宇宙を守ることに!ってな感じ。 ピッチブラック、ゲーム版「The Chronicles of Riddick」の後に観ると、 そのネクロモンガーなるワルモノや、魂やら一族やら予言やら、そういう話に、どうしても「へ?」って感じが・・・。 肝心なところが説明不足気味なこともあり、 印象としては、特撮アニメに毛が生えたようなもんだったりする。 ワルなリディックvs邪悪なネクロモンガー、というのがウリのはずなのに、 リディックが普通にイイ人なのも気になる。 映像的には、実写であろう部分がややチャチい。 まぁ、「スターウォーズ」みたいな小奇麗なSFではなく、 やや小汚い系のSF描写なので、チープさが目立つってのもあるんだけど。
  それでも、特にスケールがデカいところのVFXは圧巻で、 ポイントポイントで見栄えがする場面が用意されている。 ネクロモンガーの禍々しいデザインも、(VFXな部分に限れば)なかなか魅力的。 こういう路線でグッとくるSF映画は、それこそ「砂の惑星」以来じゃないだろうか。 そして、アクションシーンのデキもなかなか。 で、やはり、ヴィン・ディーゼル演ずるリディックはカッコいい。 ん、思っていたほど酷くもなかったぞ、と。
(2004年)


リトル・ニッキー  Little Nicky
そりゃコケるわな
  100億円という巨額をかけて作られ、そしてコケたらしいコメディー大作。 「オースティンパワーズ」の二匹目のドジョウを狙って作られた感じがアリアリなんだけども、 なんせこの映画にはポップさが皆無なもんで、下品さだけが目立ってしまっているし、 かといって「サウスパーク」ほど社会風刺にキレがあるわけでもなく。 キャラクターは総じて魅力薄で、ネタのひとつひとつも空回り気味。 笑ったのは、ダン・マリーノが登場したネタと、オジー・オズボーンが登場するネタのみ。 って、そういう隠れキャラ的なもの(まぁ、オジーの方は重要な役だったんだけど)が 映画のスパイスではなく、目立っちゃってる時点で、 ダメさ具合がわかるというもの。


リバース  Retroactive
タイムスリップという要素をそれなりに消化してる ★
  きしくも、今プレイ中のDC『Never7』同様、同じ過去を繰り返し体験するネタの映画。
  主人公は、任務に失敗して6人の人質を犠牲にしてしまった退職願を出したばっかりのネゴシエーター(♀)。 傷心のままテキサスの道をドライブしてたんだけど、車が故障。 ヒッチハイクしてとある車に乗り込んだものの・・・。 で、紆余曲折があって、Retroactiveという装置の実験に巻き込まれ、20分後の世界に記憶はそのままで逆戻り。 なんとか悲劇を止めようとするものの失敗、装置を使ってまた過去に戻り・・・そんなお話。
  同じ過去を繰り返し経験するという点と、 主人公が「過去を変えなくては!」と行動するところに『Never7』との共通点がある。
  笑えるのは、主人公の無能っぷり。 過去に戻って歴史を繰り返せば繰り返すほど、状況はより悪化していく。 そりゃ、任務にも失敗するわな・・・。 Retroactiveという装置そのものが胡散臭すぎで、 最後にはタイムパラドックス的な部分はあるものの、 タイプスリップというネタそのものは上手に消化してると思う。 まぁ、一発ネタの佳作といったところ。 「Cube」ほどの納まりのよさはないけど、近いものがある。


リベリオン  Equilibrium
SF的には悪くないが、アクション部分が不発気味
  「サラマンダー」での孤軍奮闘っぷりが記憶に新しく、 次回のバットマンで主演が決まってるらしいクリスチャン・ベール主演のSFアクションムービー。 第三次世界大戦後、同じ過ちを繰り返さぬようにと、戦争の原因を人間の感情に求め、 薬を投与することによって感情を抑えているという未来社会が舞台。 感情を表すものや、文化的なものに興味を持つものは重罰に処せられ、 そういう違反者を見つけ出し、処刑するのが「クラリック」と呼ばれるエリート集団。 主人公はそのクラリックの中でも抜群な成績を残している男なんだけど、 フとしたキッカケで感情を取り戻し・・・というお話。
  プロット自体は、社会派SFとしちゃ何となく古臭さも感じさせるけど、 逆に最近はあまりなかったタイプかも。 その社会の絵的な描写は、若干チープめながらも頑張ってるところはあるし、結構好印象。 落ち着いたデザイン&色調もグッド。 ただ、社会性をテーマにするにしては、そういう社会における一般人の描写が足りなかったろう。 結局、いまいちピンとこないところが。 一方で、主人公が感情を知っていく様の描き方は良かったと思うし、 クリスチャン・ベールもそういう役に合ってた。 とはいえ、全体的にちょっとクドめで、 なかなか話が進んでいかないし、話の展開はちょっと説得力に欠けるとこがあるしと、 こういう要素だけで引っ張るというのもムリな話。
  そういう意味じゃ、期待していたアクション部分が不発気味だったのがイタかった。 クラリックは、武道における“型”を銃の扱いに当てはめた 「ガン・カタ」という武術を習得しており、主人公はその達人。 確かに、その発想は良かったし、個々のアクションの発想も決して悪くはなかった。 でも、その見せ方が凡庸すぎたなぁ。 ポイントポイントでバッと決めるようなとこはいいにしても、 その繋ぎの見せ方がなんだかぎこちなく、躍動感に欠ける。 また、破壊美みたいなものも十分には感じられなかった。 ここらへん、アクションシーンを“型”と捉えすぎた結果なのかもしれない。 演技や表情は良かったクリスチャン・ベールも、アクションシーンではイマイチ決まらなかったし、 全体的に、期待していたほどのスピード感、爽快感は得られず終い。
  あと実は、ヒロイン的な役割を演ずる女性が、生理的にダメだったのもツラかったんだけどね。 惹かれないどころか、キモいという印象が・・・。


REM レム  Chasing Sleep
地味な上にオチもバレバレだが
  不眠症で苦しんでた大学教授の妻が失踪。 いよいよ不眠症が酷くなり、幻覚に襲われながら、事件の真相が明らかに・・・というサイコサスペンス映画。 形式としては、その大学教授の一人芝居に近い形になってる。
  つーか、いきなり精神衰弱気味の男の元から妻が失踪、と始まっちゃった時点で、話のオチはバレバレ。 あとはそれをどう描いていくかっていうことなんだろうけど・・・。 とりあえず、意外性に欠けたそのシナリオ的には、サスペンスとは言い難いものがある。 ビジュアルイメージに鮮烈さがあるわけでもなく。
  でも、ほぼ皆無に近いBGMでの、妙に淡々とした進行は、実は、意外とツボにハマり気味だったりして。 サスペンス的なカタルシスを楽しむ映画ではなく、その過程のジンワリ感を楽しむ映画なんだろう。 まぁ、もう一味ほしかったところではあるが。
(2000年)


レインメーカー  The Rainmaker
グリシャム原作映画ではベストか ★
  ジョン・グリシャム原作、コッポラ監督の法廷モノ。 個人的には「ペリカン文書」「依頼人」に続くグリシャム原作映画 (一応、かなり昔に「ザ ファーム」も観てるはず)で、 これまでのは「ソコソコ面白いんだけど、なんだか記憶に残らんなー」って感じだったんだけど、 今作は結構心に残るモノがあった。 主人公の青臭さとマット・デイモンっていう配役がよくあってたし、 そのパートナーとなるダニー・デビートがまたナイスだった。
  ただ、元が小説ということもあって、所々描写が窮屈になってるところもあったし、 序盤では音楽の使い方が大業に感じられることも。 まぁ、これまでのグリシャムものではベストだったのは確か。


レクイエム フォー ドリーム  Requiem for a Dream
病んでますなぁ ★
  「π」で一躍注目を浴びたダレン・アロノフスキー監督作品。
  主人公、その相棒の黒人、主人公の恋人、主人公の母、 それぞれがそれぞれのささやかな夢に向かっていくんだけど、 最後にはタイトルから分かる通りの救いようのない結末に、というお話。
  ドラッグが関わってくる話で、「アメリカ、病んでんな・・・」というのが第一の感想。 特に、主人公の母の存在が、この作品を一般的な若者破滅型のドラッグムービーとは一線を画したものにしている。 なんとなくビデオクリップを思わせる各種演出は、 個人的には鼻に付くだけな感じで、中盤まではイマイチな印象だったんだけど、 そこからの流れはテンポ良く、なかなか面白かった。BGMの使い方が良いのかも。 結局は、思ってたより面白かったな、という映画だった。
  この監督の次回作はバットマンの新作ということで、そこで真価が問われることになりそう。
  ちなみに、主人公の恋人役はジェニファー・コネリー。 顔の造形は整ってるのになんだか美人とは言い難い、そんな特性に研きがかかった感じがする。


レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード  Once Upon a Time in Mexico
ロドリゲス&デップのマッチング ★★
  最近「スパイキッズ」シリーズをヒットさせてしまっていたロバート・ロドリゲスが、 久々に「デスペラード」「フロム ダスク ティル ドーン」のノリで撮った、メキシコを舞台にしたドタバタ銃撃戦アクション映画。
  タイトルを聞いたときは「なんじゃこりゃ?」だったんだけど、 主人公の1人はアントニオ・バンデラス扮するエル・マリアッチということで、 一応、「デスペラード」の続編ということになっているらしい(でも、予備知識は不要)。 で、もう一人の主役ともいえる役にジョニー・デップ。 そして、悪ボスはウィレム・デフォー、悪ボスの側近にミッキー・ロークという、 この濃厚すぎるな配役だけでも、既に楽しいわな。
  若き日のジョン・ウーを思わせる派手でドタバタな銃撃戦にしても、 エグめなバイオレンス表現にしても、コミカルな部分にしても、 非常に独特なものがあって、メキシコの雰囲気と相まってなかなか面白い映画としてまとまってたと思う。 特に、全体的に濃ゆい雰囲気の中で、飄々としてて良いアクセントになってたジョニー・デップがまたしても絶品。 やっぱカッコいいわ。 話の方も(もちろん、基本的にドタバタでノリ重視なとこはいいとして)、 エル・マリアッチが捕まってしまうくだりだけがイマイチ必要性が感じられなかったけど、他はまぁ無難な感じ。 良くも悪くも想像通りな内容だった。
(2003年)


レッド ドラゴン  Red Dragon
監督の意外性という意味ではピカイチ
  「羊たちの沈黙」「ハンニバル」に続く、 ハンニバル・レクター博士シリーズ第3弾。 というか、話的にも、出版順的にも、「羊たちの沈黙」の前のもので、 レクター博士の初出の小説が元らしい。
  話はレクター博士が初めて逮捕される場面から始まる。 そのレクター博士を追い詰めるFBI捜査官にエドワード・ノートンで、 結局、彼はそれを機にFBIをやめてしまう。 んで、数年後、猟奇的な連続殺人事件解決のために、 引退していた彼に白羽の矢がたつ。 彼は事件解決のためにレクター博士の元に赴くことになり・・・というお話。 その彼を誘いにくるベテラン捜査官役にハーベイ・カイテル、 もちろんレクター博士役はアンソニー・ホプキンスと、 なかなか魅力的なメンツが揃った一本となった。
  結構ソツなく描けてるサスペンスの佳作ではあるんだけど、 思った以上に話がスキッとまとまらず、 かといって人物描写に趣があるわけでもなくと、 かなり中途半端に感じられた。 小説が原作の映画らしく、若干散漫な感じも否めず。 ちなみに、一番の見所はエドワード・ノートンでもなく、 アンソニー・ホプキンスでもなく、ハーベイ・カイテルでもなく、 犯人役のレイフ・ファインズだったりする。 レッド・ドラゴンを絡めた描写といい、確かにそこらへんは悪くなかったんだけど、 やっぱりちょっと押しが弱い感じ。 ストーリーの構造そのもので楽しめる映画じゃないってのは、まず前提として。
  つーか、一番驚いたのは、 この監督が、「ラッシュアワー」シリーズの監督だったってこと。 カラーが違いすぎる・・・。


レッド プラネット  Red Planet
典型的なB級SF映画
  主演はヴァル・キルマーと「マトリックス」の女の人。 「ミッション トゥ マーズ」同様、火星に行くお話なんだけど、こちらは小ネタとCGによるゴリ押し風味が強いSF映画。 キャラが弱く、ストーリーの大筋・流れとか演出もイマイチなんで、 どちらかといえば「ミッション〜」の方がマシかな、っていう程度の内容だった。


レプリカント  Replicant
レプリカント?
  で、ヴァン・ダムの最新作がコレ。 今回は、連続殺人犯とその逮捕の為に作られたそのクローンの1人2役。 そのクローンとタッグを組む退職した刑事にはこんなん感じの無骨な警官役が多いマイケル・ルーカーで、 どちらかというと彼が主役っぽいところがある。 監督はやはりヴァン・ダムと組んだ「マキシマム リスク」がハリウッド進出第1弾だったらしい、香港出身のリンゴ・ラム。
  いかんせん、肝心のクローンの(性質、製作目的等の)設定がウソ臭すぎるのが困りもの。 その上、クローンと警官の友情関係の描き方が中途半端なので、 ドラマ的にも非常に中途半端になってしまった感がある。 ただし、アクションシーンはなかなかの迫力。 ヴァン・ダムvsヴァン・ダムは、1人2役ということでぎこちないところがあってイマイチ盛り上がりに欠けるんだけど、 シリアルキラーの長髪ヴァン・ダムの暴れっぷりは良い感じだし、カーアクションシーンも迫力があった。
  にしても、タイトルにもあるように、劇中でもただのクローンがレプリカントと呼ばれてるんだけど、 こりゃ誤用に近いよなぁ。


ロード オブ ザ リング
The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
思いっきりto be continuedなわけだが ★★
  トールキンの小説「指輪物語」を三部作で映画化しようという大型企画で、これがその第一作目。 ちなみに、原作は読んだことがなかったりする (というか、1巻の早々で断念した過去が)。
  しかし、さすがにこれはスゴいかも。
  まず、やっぱり映像がイイ。 引いたカメラで風景を広くを映し出すシーンが多く、それが自然のシーン、架空のシーン共に素晴らしい。 架空の建物は、ちょっと規模が大きすぎるような気もするけど、デザインがシッカリしてるので、そこまでの違和感もないし。 VFX的に迫力があるシーンは随所にあるし、 序盤〜中盤ではイマイチだったアクションシーン(ガンダルフvsサルマンとか、なんだかなぁ)も、 中盤以降は結構迫力が出てきて、特にエルフのアクションは実にカッコよかった。 まぁ、ホビット達にミョーにバストアップのシーンが目立ったり、 瞬間的に主演のイライジャ・ウッドがホビットに見えないところがなくもないけど、 SFX&VFXでホビットを表現しようってんだから、その時点でスゲェ話だ。
  で、話の流れも悪くない。 3時間近くの長い映画にも関わらず、見所が多いこともあって全然ダレなかったし、 時間が長い分、小説の映画化でありがちな散漫でありながら窮屈な感じもしない。 その性質上、「スターウォーズ」や「ハリーポッター」なんかに比べて、 この1作で起承転結でオチがシッカリってとこはないんだけど、この勢いで3本作られれば相当スゴいことになりそう。


ロード オブ ザ リング 二つの塔
The Lord of the Rings: The Two Towers
順当 ★★
  「指輪物語」映画化三部作の第2作目。
  本作は、前作の最後で味方がバラバラになってしまったところから物語が始まり、 フロドとサム、アラゴルンとレゴラスとギムリ、ピピンとメリーという3つの軸で話が描かれていくことになる。 それもあって、中盤まではちょっとカッタルイところがあったりもするし、 例のごとくカメラ引き気味で撮った風景も、綺麗なのは確かなんだけどそれを増長してる部分もある。 ただ、それも中盤までかな。
  中盤以降は流れるようにストーリーは展開していくし、 物量で押すビジュアルも、中盤以降はそこに動きも追加されてきて、素晴らしい迫力。 特に、合戦シーンの迫力は凄まじい。 もちろん、前作同様丁寧に描かれたファンタジックというより中世欧風な描写はグッドだし、それぞれのキャラクターも良い。 VFXも超パワフルだけど、舞台が舞台だけにそこまでの違和感もなく。
  前作同様ほぼ3時間という長い映画なんだけど、終わってみれば、やはりムダに長いという印象は全く残らなかった。 舞台説明的な部分も多かった前作の3時間とは、また違った価値のある3時間と言えるんじゃないだろうか。 あえて言うなら、フロドチームが話に直接的には絡んでこなくて見せ場もないので、 間延びした印象を残しがちなんだけど、描写としては重要なところだろうし、三部作としてはやむを得ないところだろう。 そこらへんは次の最終作にお任せということで。


ロード オブ ザ リング 王の帰還
The Lord of the Rings: The Return of the King
順当に完結 ★★
  ご存知「指輪物語」三部作の完結編。
  いやいや、なるほどなるほど。 前半(というか序盤)は、スケールのデカさが天然のギャグっぽくなっちゃってる部分があったりと、 ややタルいところもあるんだけど、前作同様、やはり中盤の合戦のシーンあたりから一気にテンションが上がって、 そのままラストまでゴーってなもんだ。 これまでの2作と同様、あっという間の3時間。面白かった。 指輪破壊後のエピソードも、余韻があって良い感じだった。
  あえて難点を言うなら、レゴラス(&ギムリ)の活躍の場が少なかったことと、 巨大鷹の登場がかなり唐突だったことくらいかな。
  とりあえず、シリーズ通してのMVPはサムだね。ケナゲすぎ。
(2003年)


ロード トゥ パーディション  Road to Perdition
なんか鼻につく割にそこまで面白くもなく
  トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウという配役以上に、 「アメリカンビューティー」のサム・メンデス監督作品ということで注目を集めたマフィア映画。
  大恐慌時代の1930年代が舞台で、 とあるマフィアのボスに仕えていた殺し屋マイケル・サリヴァンが、 その殺しの現場を息子に見られてしまう。 ボスの息子は、ボスに慕われるマイケルに対する嫉妬を込め、 口封じということで、 サリヴァン一家殺害を目論むも、 妻と次男を殺せただけで、 肝心のマイケルとその長男は生き延びてしまう。 そこから、親子の復讐&逃亡の旅が始まる・・・そんな感じの物語。
  マフィア映画といっても、主演がトム・ハンクスということからも分かるとおり、 いわゆるマフィア映画的な泥臭さみたいなのはかなり押さえ気味で、 それでもバカ息子をかばいながら、 息子のように可愛がっていたマイケルを殺さなくちゃならないボスの葛藤、 それまで触れ合うことが少なかった (現場を目撃するまで息子は親父の職業を知らなかった)親子が、 2人旅の間に深める親睦、 そこらへんの人間模様がメインテーマになってる。 ちなみに、タイトルの“パーディション”ってのは、 この親子が逃亡先に選んだ街の名前であると同時に、 “破滅”という意味の英単語でもある。 ってなとこからも分かるとおり、 (基本的には淡々とした映画なんだけども部分的に) 演出過剰というか、凝った演出が鼻に付く部分も。 アクション部分にウリがある映画でもないし、最後のオチがバレバレだったのも×。
  ただ、1930年代を見事に再現した風景は一見の価値アリだし、話自体もそれなりに面白い。 もうちょっとストレートにドラマチックな映画にした方が、 普通に面白い映画になったんじゃないかと思うんだけども。


ロスト イン スペース  Lost in Space
いまだにテーマ曲が耳に残ってる ★
  久々に、ワクワクできたSF (「スターシップ トゥルーパーズ」もいいSFだったけど、健全なワクワク感はなかったからなぁ)。
  ちょっとクセのある悪役に、ゲイリー・オールドマンっていうのはベタだけども、 全体的に配役はグッド。特に、長男ウィル・ロビンソンはカワイイ。 ストーリーは典型的なタイムパラドックスで、 最後の脱出方法もウソくさく、イマイチ科学的ではない。 が、展開自体は悪くないんで、飽きることなく楽しめた。 敵(?)クリーチャーを除けば、デザイン全般も良かった。若干レトロ風なところが逆に今風みたいな。 映画の最後のスタッフロールも、大作映画には珍しいノリでグッド。 テーマミュージックもいい感じ。 終わり方からしても、続編の期待が持てそうなんだけど、 果たしてシリーズ化してくれるんだろうか。
  まぁ何にしても、金がかかったSFってのは、それだけでも見てて楽しいもんだ。 ベタなSF映画として、かなり楽しめた。満足。


ロスト ソウルズ  Lost Souls
666は悪魔の数字…と言われても感覚的にピンとこないわけで
  日本でも時折そのお騒がせっぷりが話題になるウィノナ・ライダー主演の、 オカルトホラームービー。
  簡単に言えば、現代的な「エクソシスト」って感じの話で、 悪魔の転生を防ぐべく孤軍奮闘する精神衰弱気味の主人公の役柄は、 なるほど、ウィノナ・ライダーにピッタリでなかなかハマってた。 色調を抑えたモノクロームっぽい映像も悪くない。話自体も結構面白いはず。 それでものめり込めないのは、 上品で淡々としすぎな演出もさることながら、 「エクソシスト」や「オーメン」がそうだったように、 やっぱり欧米人的な宗教観に馴染みきれないからなんだろう。 もうちょっとホラー色を強めるなり、 もうちょっとドラマをシッカリ描くなりしないと、 「面白い!」っていう印象が残る映画にはならんよなぁ・・・。


ロスト チルドレン  La Cite des Enfants Perdus
アクの強さが上手く出てたSFファンタジー ★
  「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネ監督による、フランス産のSFファンタジー映画。 もっとも、「デリカテッセン」同様、 マーク・キャロとの共同監督だからかどうかは知らないけど、作品の方向性としては、そっちに近いものがある。 カオスで歪んでるレトロSF的な世界観で、絵的にはかなりアクが強い。
  夢を見ることができずに苦しんでる悪の科学者が、子供たちを誘拐し、強制的に彼らから夢を奪おうとするんだけど、奪える夢は悪夢ばかり。 次から次へと子供を誘拐することに・・・。 このワルモノ軍団のメンツは、ボス、水槽に浮いてる脳ミソ、小人症の女、6人のクローンと、この時点でかなりカオス。 で、彼らに弟を連れ去られた、ややオツムの弱い怪力の大男が、弟を取り戻そうとする話。 途中で、ちょっと生意気な感じの女の子と一緒になり、大男と女の子という2人の冒険物語という内容になっている。
  いや〜、この女の子がカワイイんだわ。 顔がガッチリでき上がってる感じで、顔だけ見るととても子役には見えないというアンバランスさが何とも・・・。
  まぁそれはそれとして、(世界観も含めて)映像的にはかなり独特で面白く、そこが最大の見所なのは間違いない。 ここがハマれば、割と楽しめる映画なんじゃないかな。 “おとき話”って感じの予定調和的な話の展開ではあるけど、 (もちろん、ハリウッド映画的ではないにしろ)それほど話のテンポは悪くないし。 「デリカテッセン」を観ながら途中で寝てしまった自分でも、これは結構楽しめた。


ロック ユー!  A Knight's Tale
快作 ★★
  中世ヨーロッパの騎馬戦(ランスを持って1vs1で突撃しあうやつ)を題材にした映画で、 騎士の従士をしていた主人公がヒョンなことから身分を隠して騎馬戦に出ることになり・・・という話。
  公開当時は、そんな題材にロック系ミュージックを合わせたことで、ちょっと話題になってたはず。 なんせ、最初の騎馬戦のシーンでは、オープニングミュージックとして、観客がQueenの「We will rock you」を大合唱。 途中で舞踏会がディスコ化するようなシーンがあったりするけど、決して、そういうキワモノな映画じゃない。 風景や服飾、鎧とかで、中世ヨーロッパの雰囲気をシッカリと再現してて、 そういう部分をちゃんとベースにしながら、そこに現代的なエッセンスを盛り込むという塩梅が非常に上手い。
  迫力のある騎馬戦を舞台にしてのサクセスストーリーで、 イカした仲間たち、身分の違うヒロインとの恋、ライバルとの戦い、挫折、それを乗り越えてのラスト。 予想に反するような展開があるわけじゃないけど、コレが実に楽しかった。 笑いあり、涙あり、感動ありという、絵に描いたような娯楽作で、 映画史に残る傑作ではないだろうし、いわゆる大作でもないけど、快作。 いい意味で期待を裏切ってくれた一本だった。


ロミオ マスト ダイ  Romeo Must Die
もっとジェット・リー(のアクション)を見せてくれい
  本気で強い人らしいジェット・リー主演のアクションムービー。 ひとつひとつのアクションシーンはいいんだけど、どうにも展開がマッタリとしてて盛り上がりに欠ける。 しかも、思ってたほどジェット・リー全開って感じでもないし。


ロリータ  Lolita
ノー・モラルな今の時代には退屈な一本かも
  原作ナボコフ、監督キューブリックな白黒映画。 ロリータはなるほど可愛らしい(ちなみに、今のロリータって言葉から想像されるほどロリータじゃない)。 ただ、時代を考えれば、確かに(映画的にも、おそらく原作的にも)先進的だったんだろうけど、 義父のサイコっぷりは今となってはベタな感じでちと退屈。