Armored Core Variable Infinity Archives
GAZE HOUND




GAZE HOUND (CHEVRON-5)
レイヴンズ・フラック『シェヴロンズ』5番機。ポジションはバウンサ(支援)。背部に120mmリニアライフル砲を2門装備した超重量級AC。ACとしては最大級の火力を誇り、バウンサとしての後方支援を行う。
ACVIシリーズの『クレスト CR-C75U2 デルタVer.』と『クレスト CR-C06U5 ファシネイターVer.』を組み合わせたものです。前者の脚部と後者のコア、それにオリジナル・パーツを組み合わせた構成としました。独自設定のレイヴンズ・フラック(ACチーム)『シェヴロンズ』の仕様で作成しました。
『クレスト CR-C06U5 ファシネイターVer.』のコアパーツは、他の河森デザインのものに比べると、ハイエンドCGが存在しない為にかディティールに乏しかったりするので、各種パーツを使ってデザインを変更しています。コア上部前方のリブ状のモールドは削除し、ライトあるいはセンサと思しき「目」の様なディティールを付加して、全体の「表情」の変更を試みてみました。また、コア上部後方のガンダム的なルーバも全て削除し、ここはセンシング・ユニット・クラスタとして各種センサを増設しています。同じくその脇のブレードアンテナ的なパーツも削除。コア下部前方もモールドが乏しく思えたので流用パーツでデコレートしてあります。
全体的に塗装は他の『シェヴロンズ』の機体と同じ仕様としました。ベトナム戦争前後の米海軍カラースキームで、勿論、GSIクレオスのMrカラーでは#315(グレーFS16440)と#316(ホワイトFS17875)を使用。所謂「プロップ仕上げ」として過剰に塗装剥げ表現を施してあります。詳しくは『シェヴロンズ』のページを参照して下さい。
デカールの一部が、つや消しクリアを吹いたら白化してしまったのは今回の反省点です。シルバリングとは異なるのですが、相性が悪かったのか妙に曇った様な状態になってしまいました。
元パーツの構成と、オリジナルパーツを多量に組み合わせた結果、河森デザイン率が著しく低い、というか恐らくゼロの機体となってしまいしたが、フル装備にした常態では『GUNHED』的な雰囲気があって、個人的には大変に気に入っております。『アーマード・コア』のイメージ・ソースの一部は間違いなくあの映画だと思っているのです。




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ACに搭載可能な最大級の火砲としてドラッケンフェルズ社が開発したもの。破壊力に関しては、他のAC用の火砲の追随を許さない性能を誇るが、全長で通常の約1.5倍、総重量で数倍と、常軌を逸したサイズとなっている。特に初期加速を行う撃発装置周辺が非常に大きく、砲身の折畳も可能ではあるが、格納形態はあまりコンパクトにはならない。バレル部分には螺旋状にリニア・コイルが敷設されており、それによって弾体に強烈なスピンをかけた状態で射出される。
運用に関しては、発射装置へのチャージには非常に時間がかかる為、通常は1機のACの背部ハードポイントの左右両方に装備し、交互射撃を行うのが常となっている。通常は多脚型や車輌型で運用されるが、その重量から機動性が劣悪になるのは避けられないので、通常は常に護衛を必要とし、単体での運用が行われる事は殆どない。ジャンクパーツを組み合わせて製作したオリジナル武器。せっかく、プラモデルとしてACが発売されているならば、こうしてオリジナルの武器を作って遊ぶべきなのではないかと思って製作してみました。実際には、当コーナーが出来る随分前から作っていたものです。かつて、初代『アーマード・コア』が発売になった際にノベルティ・グッズとして配布された非売品のガレージキットを製作した際にもオリジナルの武器を作って遊んだのですが、ACの立体物にはそうやって遊びたくなる魅力がある様に思えてなりません。
前半部分はタミヤ製1:35 チャレンジャー2の砲身周辺、後半部分は同キットの車体後面部分を使用しています。他にトランペッター製1:35 チャレンジャー2、アカデミー製1:35 M60A1などのパーツ、コトブキヤやWAVEのディティールアップパーツを貼り付けてあります。また、弾倉はグリーンマックス製1:150東急3000系を切り刻んで作成しました。
当サイトではACを6m程度の存在として、ACVIの縮尺を1:35程度として解釈していますが、戦車砲並の砲をACが装備するとどうなるか、実際に1:35の120mm砲を流用する事でシミュレートしてみました。このクラスの砲は、やはり「餅は餅屋」といった感じで戦車に装備させるべき印象があります。極個人的に、ACの世界はACと戦車が共存し、ACは戦車程の火力も装甲も有せず、機動性や柔軟性でそれに対抗するといった世界を妄想しています。設定通りに1:72とすると280mm砲程度、K5(E)列車砲と同等のサイズという事になり、個人的には(初期作品世界での)ACは流石にそれ程のものを背負って飛んだり跳ねたりするものでは無い様に思えます。
名称は特に意味もなく『ウォーハンマー・ノベル』再刊記念と云う事で。
ドラッケンフェルズ 120mm リニアライフル砲 DRACHENFELS 120mm LINEAR RIFLE GUN

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カムウッド・システムズが開発した対電子機器用の指向性妨害波発振装置。特殊な帯電粒子をビーム兵器の様に発射し、目標に着弾すると、そのアンテナやセンサ類を過負荷状態にさせ、電装系を一時的にダウンさせる能力を持っている。直接的に相手にダメージを与える事はできないが、電装系をダウンさせる事によって、相手のヴェトロニクスを機能不全に陥らせる事によって、機動性を奪ったり、火器管制系に狂いを生じさせたり、通信系を途絶させて機体内、機体間のデータリンクを切断する等、様々な間接的損害を与える事が可能となっている。
基本的にギャグ。
見ての通り、バンダイ製『宇宙戦艦ヤマト』のメカコレNo.28『ラジェンドラ号』を、そのまま流用しています。以前から『ヤマト』のメカコレの何かを大胆に流用できないかと目論んでいたのですが、サイズ的に丁度良かったので使ってみました。『プラモ狂四郎』の山之辺のザクのオマージュでもあります。
設定の方は単純に、『ラジェンドラ号』といえば『敵は海賊』なので、そちらのラジェンドラ号の兵装の一つであるところのCDSをAC的にアレンジしてでっち上げてみました。(*1)
カムウッド・システムズ『ラジェンドラCDS』対電装指向性妨害波発振装置 KAMWOOD SYSTEMS "RAJENDRA CDS" ANTI-VETRONIX DIRECTIVITY JAMMER

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セシル社製の多機能ヘッド。シンプルな箱型形状の筐体に各種センシング・システムを満載している。正面側には偏光コーティングされた特殊フィルタが装着されている。センシング・システムの可動には低温状態の維持が必要とされ、後頭部に相当する部分には冷却システムとそれに付随する大型のヒートシンクが装着されている。これらによって筐体内部が常に低温状態に保たれている事が、『凍った目』なる愛称と関係があるかどうかは定かではない。
シンプルにも程があるといった形状ですが、M1A1HAのMCDの形状がシンプルで格好良かったのでそのまま流用してみました。勿論、タミヤの1:35 M1A2エイブラムスからの流用です。バラ売りランナーのものを使いましたが、普通にキットを買ってきてM1A2を組むと余剰となるパーツでもあります。あえて特にモールドは追加せず、単純な箱形状としてみました。正面側は現用戦車のレンジファインダ等のコーティングをイメージして、100円ショップで購入した携帯電話の液晶画面の覗き見防止シート(*2)を貼り付けてみました。若干加工をして反射率を大幅に向上させていますが、見る角度で色が違ったり、過剰に光を反射したりして、かなり楽しい印象です。
設定は『ラジェンドラ号』に引き続き神林長平作品から。勿論『セシル社』は『ライトジーンの遺産』、『凍った目』は最早説明不用と思われるので割愛。
セシル『凍った目』多機能センシング・ヘッド・システム CECIL "FROZEN EYE" MULTIPORPOSE SENSING HEAD SYSTEM

キットレビュー:クレスト CR-C75U2 デルタVer.&クレスト CR-C06U5 ファシネイターVer.
2008年春頃に発売になった『クレスト CR-C75U2 デルタVer.』と『クレスト CR-C06U5 ファシネイターVer.』は、いずれも既存のキットに一部新規パーツを追加、差し替える形で発売になりました。この製品の前に発売になった『クレスト CR-C98E2 ナインボールVer.』から導入されたタンポ印刷によるエンブレム表現も引き続き導入されています。このタンポ印刷によるエンブレムは、単純にコスト上昇の原因に思えるし、塗装する場合には邪魔にすら感じるのですが、非塗装で組んで飾る場合が相当数ありそうなのと、そうした目的での購入層を満足させるとなると、こうした仕様は仕方ない様にも思えます。とりあえずタンポ印刷でなく、シールあるいはデカールでの再現も考慮して欲しいところではあります。『クレスト CR-C75U2 デルタVer.』はシリーズ始まって以来の四脚型と云う事もあって、これがリリースされたのは大変に喜ばしく思えます。全体のかなりの割合を占める脚部パーツと、背部装備、肩部装備と、新金型、かつ、このキットでしか入手できないパーツが多く入っているのも魅力的です。定価4500円と、やや高額な価格設定となりましたが、それに見合ったボリュームのあるキットで、ACVIを並べて遊ぶならば是非とも購入したいキットの一つであると思います。
『クレスト CR-C06U5 ファシネイターVer.』は、とにかくこのキットから定価が大幅に上昇したのが印象的です。前作『クレスト CR-C75U2 デルタVer.』が4脚型で定価4500円だったのに対してこちらは通常の2脚型で定価4600円、部品構成的には新規金型部品はコアと頭部パーツのみで、ボリューム的にもパーツ内容的にも初期のキットの定価2800円、価格改定後でも定価3200円だったそれらに比べて非常に割高になっています。この価格帯だと、気軽に2個、3個と買って組み替えて遊ぶのはかなり困難になってきた印象があります。2008年に顕著だった原油価格の高騰その他の様々な要因から仕方の無い事とは思われますが、単純な消費者的感覚としては、そうした印象を受けざるを得ませんでした。
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*1 その後に『宇宙戦艦ヤマト2199』以降のリメイク、『2205』で再び注目されるとは当時は思っていませんでした。
*2 当時は未だ携帯電話主流の時代で『覗き見防止シート』も普通に手に入りました。その後にハセガワのフィニッシングシートなど各メーカから模型関連のマテリアルとして発売されましたね。
2024年追記
*注意*
当サイトでは、各種設定(機体のサイズ、武器や装備の性能や機能)に独自の解釈を加えています。
これは、公式設定、ゲーム本編等に一切関係なく、
これらに影響を与えるものではありません。