Armored Core Variable Infinity Archives
INTRODUCTION このアーカイヴについて
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このアーカイヴでは、コトブキヤから発売されているプラモデル『ARMORED CORE VARIABLE INFINITY (A.C.V.I.)』を使って、楽しく遊ぶのを目的としています。
私自身、一個人として、『A.C.V.I.』シリーズのプラモデルが大好きです。
この傑作プラモデルシリーズで、多くの人が楽しんでもらえる様、ネットの片隅から、ほんの微力であれ応援したいと思って、このコーナーを作りました。
あまり難しい事は考えず、ゆるゆると脱力しながらも、一緒に楽しんで頂ければ、あるいは既に存分に楽しんでいられる方は、こんな遊び方をしているヒトもあるのだと見て下されば幸いです。 -
私自身は、最近の『アーマード・コア』のゲーム本編に詳しく無く、寧ろ、殆ど解りません。
ゲームの『アーマード・コア』に関しては、初代『ARMORED CORE』と、その次に出た『PROJECT PHANTASMA』に関してしか詳しく解らないといった状態です。その為、ゲームの『アーマード・コア』に関する知識は、そこで止まってしまっています。その後の作品群に関しては、各種設定資料集などで幾らか内容を追ってはいますが、殆ど解りません。
ですから、このコーナーに掲載されている機体の殆どが、ゲーム本編では重量過多だったり、碌に使えないアセンブルになっていたりといった事が、多々有ると思いますが、その辺はご容赦して下されば幸いです。
見た目だけで遊んでいますので、装備の設定がおかしくなっている部分も多くあるかもしれません。ミサイルランチャなのにプラズマガンとしていたり、イクシード・オービットの存在が解らずミサイルランチャだと思い込んでいたり、ゲーム本編のファンからすると憤慨される様な状態になっているかもしれませんが、こちらも同じ様にご容赦下さい。
尤も、本編ではとても使えない様なアセンブルの機体でも、格好良さ優先で組み上げて眺めて遊べるのも、A.C.V.I.の良いところだと思います。
キャラクタ系のプラモデルは、実物を元にした所謂スケール・モデルに対して、自由度の高さが魅力だと思います。ですが、昨今のそれは、どうも設定や考証でガチガチになって、自由に楽しむといった事が出来難くなっている様に思えます。子供の頃、流用パーツをベタベタと貼り付けて『自分だけの最強ロボット』を作って遊んだ、そんな気楽さがキャラクタ・モデルには有って良いと思います。特にA.C.V.I.はそうした『自分だけの機体』を作るのに非常に向いているというか、寧ろそれが本来の楽しみ方とも言えるプラモデル・シリーズです。ゲーム本編の設定の枠にとらわれず、自由に様々なパーツをアセンブルして自分だけのACを組み上げられる楽しみ方が有って良いと思います。 -
ゲームの『アーマード・コア』の最近作に詳しく無く、旧来の、初代『AC』や『ACPP』のイメージのままでA.C.V.I.を作っているので、現在の設定とは食い違いが生じている部分があります。
A.C.V.I.のスケール表記が1:72なので、現在の設定ではACの機体の全高は10m程度となります。ですが、初期の『アーマード・コア』に於いては、ACの機体の全高は6m程度だったので、そのイメージのまま、作っています。ちょっと無理があるのは承知で、A.C.V.I.を1:35程度として扱ってみました。
フィギュアと並べた時「人間が大きすぎ!これじゃコアに入らない!」と思う方が大半だとは思うのですが、そういう楽しみ方もあるんだなあと(半ば呆れつつも)軽く流してくだされば幸いです。
各種設定に関して、独自の解釈を加えている部分があります。
世代的な問題なのか、自分が最もゲームに夢中になった時期、実に今から30年も前になってしまうのですが、その頃は、ゲーム内の世界設定、特にメカニック設定などは、実にいい加減なものでした(ゲームに限らず、大抵のアニメやマンガも、作者よりファンであるアマチュアの方が詳しかったりと、そんな状態が普通にある時代でした)。そんな中で、僅かなドット絵を頼りにイラストを描いたり、ゲーム会社が片手間に作ったような設定を自分等で補完したりと、そうした楽しみ方でもって遊んできた過去があります。
その延長で、こうして今になってA.C.V.I.を手にすると、キットそのものが持つ情報量の多さに、そうした楽しみ方をしたくなってしまうのです。設定上で、単にマシンガンと説明されているものが、実際には口径はどのくらいなのか、装弾数はどれくらいなのか、そんな妄想をしながらA.C.V.I.を作っています。勿論、ゲーム的に仕方の無い事、例えば装甲が『AP』という数値で全て表される事や、ミサイルを何十発も携行する事などは、おかしいとは全く思いませんし、無理に設定をこじつけようとも思いません。そうした部分と、現実の延長と、適当な折り合いをつけつつ、設定を妄想して楽しめれば良いと思っています。
故にこのコーナーで書かれている設定の殆どは個人的な妄想であり、資料価値は無いどころか、何の役にも立たない事が殆どです。勿論、公式設定やゲーム本編に何の影響も与えるものではありません。
捏造設定と云われるかもしれませんが、本編とは全く関係ないので、単なる妄想設定と云った方が正しいかもしれません。 -
このコーナーでは、A.C.V.I.のキットを基本的に素組みしています。
最近は『素組み』の意味がイロイロと変化している様ですが、昔ながらの、説明書通りに組み立てて、最低限の合わせ目消しなどの加工をして、塗装をして仕上げた状態です。最近は無塗装で組み上げたものを『素組み』という事も多い様ですが、そちらではありません。特に大幅な改造を施したりといった事はしていません。
最低限の加工とは言っても、細かいところでは割と手を抜いたりと、いい加減です。合わせ目やゲート跡が残っているところが多々あるとは思いますが、こちらも大目に見てください。気楽に楽しく、自分で満足いく範囲で作っています。 -
A.C.V.I.のキットそのものに関して。
キャラクタ系キットという事でよくガンプラと対比される事が多いのですが、個人的にガンプラに高すぎる評価を与えていないので、両者を比較するならば、A.C.V.I.の方が「プラモデルとして楽しい」と思っています。昨今のガンプラが、組み立てトイとしては非常に高い完成度を誇る反面、きちんとプラモデルとして仕上げようとすると余計な手間をかけねばならないなど、ジャンルを問わず様々なプラモデルを作って遊んでいる身からするとあまり褒められたものではない方向を目指しているのに対し、このA.C.V.I.は、組み立てトイとして一般のファンが手を出すには難しそうな反面、全力でもってプラモデルである事を主張している様に思えます。
よく、組み立てが難しいと言われますが、若干厳しい物言いをすれば、説明書の通りに組めば誰にでも完成品が手に入れられますので、特に難しいといった事は全く無いと思います。説明書の通りに組めないというのは個人に問題がある訳だし、世の中には説明書の通りに組んでも組めなかったり、説明書がいいかげんだったりと、もっと凄まじいキットは幾らでもあるのですから。
個人的に、プラモデルというのは、箱の中に素材が入っていて、買った人間が手間暇をかけて、十分に手を入れる事で初めて立派な完成品が得られる物だと思っています。組み立てトイの様に、誰の手にも同じ様な完成品が得られるものではありません。A.C.V.I.は世界最高クラスのキャラクタ系プラモデルであると思います(同率一位はファインモールドの『スターウォーズ』シリーズ)。
パーツ分割に妥協が無く、ディティールの再現に全力を尽くしているところ、ディティールの彫刻の美しさ、エッジの鋭さが気に入っています。ガンプラでは安全基準の関係上や素材の関係で、どうしてもエッジが甘くなってしまう所が多かったり、ギミックの為にその他のものが犠牲になってしまったりと、プラモデルとして残念な部分が多すぎる様に思います。可動範囲に関しては、この種の人間型ロボットが、必ずしも人間の動きを再現できる必要は無いと思っているので、問題無いと思っています。
異論反論などあるとは思いますが、全て個人的な見解です。1:144HGUCデンドロビウムを予約して買ったり、80年代初期の最初のガンプラブームの頃に毎週日曜日朝に近所のスーパーの行列に並んだり、東欧の簡易インジェクションのキットを買ったり、アジア圏の新興メーカのキットを作ったり、そうして遊んでいる一人のプラモデル好きの戯言として流して下さい。 -
A.C.V.I.は、とても楽しいプラモデルです。
このコーナーを読んでくれた方も、一緒にA.C.V.I.で楽しく遊んでくれれば嬉しく思います。
(初稿:2008年5月・改稿:2023年8月)
- 『ARMORED CORE VARIABLE INFINITY (A.C.V.I.)』も発売から15年以上が経過し、2015年頃を最後に基本的に新製品としては発売されない状態が長く続き、製品も生産中止、市場在庫も殆ど存在しない状態となってしまいました。幸い、このコラムを改稿している2023年夏の時点で幾つかの再販と新製品の発売が予告されており、シリーズ復活の兆しも見えている様です。アニメ原作ではないゲームのプラモデルが15年以上に渡って展開されると云うのは異例で非常に幸運な事と思います。今後も様々な形でシリーズが継続される事を希望します。
2023年追記
*注意*
当サイトでは、各種設定(機体のサイズ、武器や装備の性能や機能)に独自の解釈を加えています。
これは、公式設定、ゲーム本編等に一切関係なく、
これらに影響を与えるものではありません。