小野不由美 |
私のお薦め
「月の影 影の海」
「風の万里 黎明の空」
「図南の翼」
「ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか」
「御前を離れず、勅命に背かず、忠誠を誓うと誓約申しあげる」
「許す」 (「月の影 影の海」より)
綾辻行人さんの奥さんである小野不由美さんです。ホラーやファンタジーを書
いていますが、私はその中にあるミステリのエッセンスが好きです。元々、会社
の同僚に薦められて「十二国記」から読んだのですが、これが面白くて立て続け
に読破してしまいました。その後、ホラー作品を数冊読んだ後、同じく同僚に薦
められて「悪霊シリーズ」にまで手を出してしまいました。これは最初の頃、そ
の雰囲気に慣れるのが大変でしたが、シリーズ全部を読み通すと一本の筋が通っ
ていたのに気付いて、浅読みしていた自分が情けない。
さて「十二国記」ですが、凄いです。たぶん本を手に取ったら、立て続けに読
んでしまうのではないかと・・・。おもしろいストーリーはもちろんの事、後半
になるほど物語の展開が早くなるのでテンポも非常に良く、集中して読んでしま
います。もし興味をもたれた方は、順番通りに読むことをお薦めします。それぞ
れの話で完結している形になっていますが、ストーリーや伏線などから順番に読
むのが無難です。余談ですが、「ゴースト・ハント」シリーズも「悪霊シリーズ」
を読んでからの方が良いでしょう(こちらは、完全なネタばらしがあるため)。
あと、本を買うのに抵抗を感じるかもしれませんが(講談社X文庫だから)、そ
れは初めだけです。その内、まとめ買いするようになるかもしれません。買って
後悔はしないと思いますよ。
また「ゲームマシンは・・・」はゲームをやる人にとっては、お薦めです。
もともとゲーム雑誌に連載されていたエッセイ+書き下ろしらしいのですが、と
てもおもしろく笑えます。DQ3(ぐらいかな)からVF2ぐらいまでのゲーム
が紹介(?)されています。時代的に今となっては古いものですが(発売が昔な
ので)、それでもいろいろな方面からゲームにアプローチして書かれている話は、
最高に面白いです。とても「十二国記」と同じ作者が書いたとは思えないほどゲ
ームが好きな事が溢れる文章で、ゲームのエッセイとしては絶品だとおもいます。
ぜひ、一度ご購読を・・・。これを読んだら昔のゲームがやりたくなる・・・か
もしれない。
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