| 選手たちにはゲームの前にきょうは楽しんでこいと言いました。その楽しめというのは重要なゲームでないからという意味ではありません。もちろん重要なゲームでした。ただ、練習で選手たちは自信をつけているので、自分たちがやっていることを楽しむことが次のステップだと、私は思っています。 そして、このゲームがＪリーグ残り５試合のためのステップアップにもなったと思います。その残り５試合ではプレッシャーがどんどん大きくなっていきますから、だから非常にいいステップアップだったと思います。 選手たちの形、テンポやパターンとか、そういうところの理解を深めていくのが重要だと思います。 そのために我々はサッカーにかかわっています。楽しむためです。そして相手の戦術というのはなにも不意をつかれるようなところはなかったんですけど、ネガティブであったことによってエスパルスに有利になったと思います。 その形の中でエスパルスの選手たちは、全員がボールを触ってボールを待つことができました。そういう形でプレーするということは、要は守りの枚数が多いということになります。 でも、アレックスのようなダイナミックな選手がいるときは、１人や２人非常に早く抜くことができます。そういうふうに抜けば、相手の枚数も少なくなります。 もちろん先制点は重要だったと思います。その点を決めることによって、緊張があったならば、それがほぐれたと思います。 安永のプレーのためにも得点が必要だったと思います。そして久保山もＪリーグでもエスパルスで最も得点を決めている選手なんですけど、自分の点数をかせぐためにも良かったと思います。 ハーフタイムで選手たちに伝えたことは、相手が１点、コーナーキックやフリーキックから決めれば、それで状況ががらっと変わってしまうということでした。だから攻撃を仕掛け続けて、ヤスとクボをもちろん攻撃の選手ですけど、そこに市川やアレックスの両サイドで、前半はどちらかといえばアレックスの方に偏っていましたから、両サイドのバランスを取ることを要求しました。 そしてノボリが前線に絡んでいく形でしたけれど、その中でサントスとテルがしっかりコントロールすることが重要でした。 そして必要だった２点目を決める事ができて、非常に高いクオリティの得点でした。そのキラーと言えるような思い切り決めるという部分は欠けていたと思います。 点を入れてそのあと、試合を決定づける次の得点をすぐ決めることができませんでした。 でもＦＷはいい形でＤＦを助けていますから、無失点という形に貢献していると思います。だからすべてを含めて非常に嬉しく思います。練習でつけている自信にプラスになるいい自信になったと思います。 この２試合で西澤は素晴らしかったと思います。彼は常にいい練習をしていて、常にチームの一員です。西澤選手は、スタメンに入っていてもベンチに入っていてもメンバーに入れなくてもチームの勝利を願う選手です。そして西澤選手がこなす仕事という部分でも、彼のステップアップがあったと思います。そこで彼はベストを尽くしたと思いますから、非常に信頼できて私が自信を持つことができました。 その自信というのは、リーグの残り５試合でけが人や出場停止の選手が出たときに、使う選手を信頼して使えるという自信です。西澤選手はそういう信頼できる選手の１人です。大榎、ファビーニョ、西澤、健太、そして田坂選手の自信は回復しているものの、100％回復するためにはまずスタメンでプレーすることが必要だと思いますけど、今チームが好調ですからそれもちょっと難しい状況です。安藤もそうなんですけど、今ケガをしています。 今このカップウィナーズ戦が終わりましたから、今度はまた真剣にＪリーグの残りの試合に挑みます。 一回さぁ、そこでさぁ、ぜんぜんアッパーで肘入れてきたでしょ。で、レフェリーいたでしょ。レッドもらったと思ったら「お前演技だから次にやったらイエロー出すぞ」って言われて、ありゃ〜ないですね。 でもね、ホントああいうチームにね、うちのいいサッカーで勝てたということが大きいですね。 きょうはどっちかというと、引いて受けてコンビネーションでいくより、一発でウラを狙えたから、マークがすごいあやふやだったし、あの４バック、マークの受け渡しもできていなかったから、簡単にね、別になんにもしなくてもウラが狙えたから、そういう意味でずっとウラを狙っていて、で、テル君から自分が意図していたこととテル君の意図したことが一緒で、ノボリさんも間でスルーしてくれて、でもうあとは自分の思った通りにトラップうまく成功して、落ち着いて決めれたという感じですけどね。 イチとアレックスが持ったときに、僕とクボのアイデアが重なったときに重ならない場面が多いから、２人の中ではイメージができて、こういうパスが来たらっていうときに、アレックスが突っかけすぎていたり、イチが下がっちゃったり、どっちが悪いかといわれればそれをわかんないですけど、僕たちのタイミングが悪いのかもしれないし、向こうの見てくれるタイミングが悪いのかも、それはわからないですけど、そのへんをもう少しあわせていければ、もっといい攻撃ができると思うし、それがうまくいけば今度は外からえぐるのも簡単になってくると思うから、そういう意味でそのへんのコンビネーションをもう少しあわせれば、まあ難しいことじゃないです。 まあたまにはケンカするのもいいと思いますし、そういう意味でＦＷですから。やっぱりゴール前でいい形で絡めれば、これからもなんとか点が取れると思うんで、これからゲームのサッカーチームを作ろう２を買って、そしたらそれでめちゃめちゃ点を取っているプレーヤーだったんで、本人も点取らないと来年、点取んないプレーヤーになっちゃうから、そんなわけで最後、ちょっと頑張んないと。（記者たち大笑い） きょうは２対０で完勝、しかも余裕の試合運びだったように見えるんですけど、いかがでした？ そうですね。もっと点が入ってもおかしくないと思いましたし、相手の攻撃もうまく防げていたし、良かったと思いますね。 なんか３点目を取った人は罰ゲームとか、そういうことは無いでしたか？ あぁ、あそこでやっぱ決めれば完全に相手も、ほとんど相手もあきらめていたこともあるけど、３点目決めればもっと余裕になったし。 １戦目２戦目を戦って、上海というチーム、どうでした？ だからあんまり、こう手応えは感じなかったし、２試合やったけどそんなに怖いと思わなかったし、全体がうまく動いているっていうか組織的なところを感じなかったし。 このあいだ、０−０の引き分けということで、まあサッカーってどんな形で点が入っちゃうかわからないじゃないですか？そういう時に１−１だと負けになっちゃうじゃないですか？そういうちょっとした気にかかる部分ってあったんですか？ まあ、ちょっとだけだけど。でも点取られない自信はありましたし、ＤＦラインもすごい安定していたし、逆に点を取れる自信もありましたから、だからそんなには。一瞬ですね、そう思ったのは。あとはいつも通りやれば、結果を出せると思ったんで。 ヴェルディ戦なんかも早い時間に点を取って、そのあとコントロールしながらリスクの少ない戦い方をしていましたけど、きょうもそういう意味ではもう自分たちの思い通りの、まあ３点目以外は試合の支配とかそういう面ではできたって感じなんですか？ できていたと思いますね。まあ最後にみんなで３点目を取りに行ったんだけど、逆にもうちょっと回しても良かったかなと、そんなに無理して行かなくても良かったかなというのはあるけど。 Ｊリーグは中断していて、その中断期間にうまい具合ような感じで試合が２試合あって、そのリーグのいい状態、エスパルスの形を維持できてるなっていう感触はありますか？ そうですね。こういう国際試合がここに２試合入っていたんで、いい意味で緊張感を持って、これでまたＪリーグに向けて準備ができますから、まあこの２試合は非常に、勝利も大きいですけど、プレーできたていうのも大きいです。 でまあ、次の対戦相手ははっきりわかりませんが、おそらく韓国あたりに３回戦行くんじゃないかなというのがあるんですけど、チームとして日本を飛び出していくのは個人的にも嬉しいものがあるんじゃないですか？ そうですね。いろいろな海外のチームとやりたいですし、チームとしてもいい経験になると思うし。 このアジアカップウィナーズカップはね、絶対に制しようというそういう強い、リーグの方ではいま盛り上がっているじゃないですか？そういうのってこれからですかね？ だと思いますけどね。まず、まだリーグの試合が残っているんで、そこに全力を、明日からでもそこに向けて、全力を注いで、カップウィナーズはそれが終わってから、また考えればいいと思うし。 |