FMしみず マリンパル
キックオフサンデー
10月31日のオンエアー

 
試合後のペリマン監督の記者会見

 パフォーマンスも結果も非常にうれしいものです。エスパルスの典型的なつないで流れるサッカーというのとは、ちょっとまた違った形でした。時が変われば形も少し変わります。
 我々は自分たちのプレーの仕方について、プレーの形については強い信念を持っていますけど、今日のようにほかの要素があれば少し変えなければなりません。今日の要素というのはピッチの状態でした。
 だから危険なことは避けて、つまり中盤へつないで回していくということは避けて、早めに前にボールを出していました。自陣のゴールから遠いところでのプレーをするためでした。
 得点のところはやはりアレックスの高いクオリティのクロスから1点目が生まれて、ノボリもしっかり狙いを持ってヘディングのためにしっかりポジションに入っていました。それはすべて、トップクオリティだったと思います。
 プレーが出来た、エスパルスはプレー以外、パスを回したり動いたりする以外にも、ファイトの部分もありますから、非常にうれしく感じます。そして、エスパルスと対戦する相手チームにとって、これは非常に難しいと思います。まずボールのところにいつもプレッシャーがかかります。
 ハーフタイムのあと、後半の立ち上がりの10分から15分くらい動きが少なくなっていたかもしれません。ハーフラインから自陣のゴールの方に向かって、自陣のゴールのサイドでのプレーしている時間帯になっていました。サンガがプレッシャーをかけていたからです。
 爆発力はなかったかもしれませんが、非常にソリッド(堅い)なプレーをすることが出来ました。得点を見れば、その質の部分もわかると思います。そして、失点0というところも我々の自信につながると思います。

アレックスの交代については?

 試合が変われば形も変わります。今日の試合には戸田が左でプレーするのが適していたと思います。試合前から戸田を使うか西を使うか迷っていました。間違ったことをしていない2人の選手のうち、1人が外れなければならない試合でしたから、西を試合のどこかで使おうという考えでした。そういう意味のある交代があれば、西を使おうと思いました。
 アレックスのことを考えて、ノーリスクということで、ディフェンスを強化するために交代をしました。その一瞬で(アレックスが)ケガをすることもありますから、そういういろんなことを考えてこういうふうに交代しました。戸田は攻撃力もあります。

澤登正朗選手のコメント

すごいヘディングでしたね。

いやぁ、触っただけですよ。

飛び込みがあんだけねぇ。

まあたぶん、ここに上がってくるだろうと信じて飛び込んでいったんですけど。そこにたまたまいいボールが来てね、僕がたまたま触ったであって、あれはアレックスからホントにいいボールが来たんでね、僕自身点取れてうれしいですけどね。

また頭で取ると格別なものがあるんじゃあ?

この身長でもヘディングで取れるんだぞってね、みんなにアピールしたいと思います。

それはFWに対するイヤミじゃないですよね?

FWの動きがあるからこそ、僕がこうして生きるんだから。

今日の試合はどうでしたか?冷や冷やものでしたね?

多少押し込まれていましたけど、僕らはディフェンスにホントに自信を持っているんで、まあ押し込まれていても耐えようという気持ちがあったんでね、ここは辛抱強くやろうって言い合っていたし、そのうちに徐々にリズムが出てくるっていうことをみんな信じながらやっていたから、 まあこうしていい結果が出たんじゃないですかね。

これからプレッシャーがかかってくると思いますが?

ええ、90分の中で結果を出せばいいことなんで、たとえ先制点取られても、あわてずに、90分のうちに逆転できれば。そういう心のゆとりが出来ているから、まあこうしていい結果が出ているんじゃないかなぁって思います。

思うようにならないグラウンドでしたね。

やっぱりね、条件的にはグラウンドが悪かったり、相手がうちらよりもつぶしが早くて僕らのサッカーをさせてくれない時にどうするかっていうのがね、また大事だし。

この何試合かで点取られていないのは自信になりますね。

やっぱり安定していますよ、ディフェンスは。その分僕らはね点取ってやらないと、彼らの負担も大きくなっちゃうんで、なんとか点を取って、楽に守らせてやりたいなと思います。これを次の課題にして、もっともっと、研究されていてもそれを打ち破るような形を取れたらいい結果が出るんじゃないですか?

斉藤俊秀選手のコメント

2−0でしたが、どうでしょう?

けして完勝という感じじゃないし、試合の中で相手に押される場面もあったんですけど、まあそれはホントに、サッカーというものはそんなにいつもうまくいくものじゃないし、その中で今までここでやった過去の2試合だと、今日はうまくいかないうまくいかないって相手の術中にはまってしまって、最後にやられたりとか。そこをもう、ある程度準備段階から把握できていたんで、あせらずにみんながしっかりとした意識でやれたってことがこういう結果になったと思います。

後半の最初なんか押し込まれましたが、ある程度予測通り?

そうですね。だからまさにああいう状況になって負けたのが、このあいだのナビスコだったと思うし、去年のリーグ戦、3月頃のも確か最後、0−1でフリーキックからやられて、そういうあんまりいいイメージがないものも出てきていたんだけど、それをあえて試合前に想定して臨めたんで、だからそういうことが起こってもその場でなんでなんでというパニックにならずに戦えたと思います。

そのへんが落ち着きというか、余裕ですか?

そうですね。やっぱり、そこでパニックになっちゃったのが今までの3年間。せっかくいい試合をやっていても、1試合そういう状況があるとコロッとなっちゃったり。

最初に1点入ったでしょ。どうなるかと思いました。

最終的にどこで押さえるかとか。たとえばいいクロスを上げたときも体ぶつけたりとか。そういう準備もできていたんで、そこでこうどうなんだというパニックした状況だと、相手の方がリアクションが早い状況になって、うちの方が地に足がついていない状況なっちゃうので、そういう意味で今日は押されていても大丈夫だっていうのをみんなで声掛け合えていましたから。

たとえば追いつかれたとか先制されたとかシュミレートされているからもう大丈夫?

そうですね、スティーブ自身も試合前から、もちろんいいサッカーをやって楽しいサッカーをしようって言っていたけど、仮に先制点を食らってもやることは何も変わらないんだよってアドバイスとしてそこまで言っていたんで、だから僕らとしても勝って当たり前とかいう変なプレッシャーを持たずに臨めたと思います。

芝の状態も良くなかったし、ポイントで激しい当たり合いがありましたね?

こういう試合っていうのもあるし、逆に前半のような、言い表現じゃないけど14対11みたいな、そういうのも楽しめたんじゃないかなと。そういうので味方同士で奮い立たせてやれたんで、今日はこういう日だと、だからそういうところもみんなと意識統一もうまくいっていると思いますね。

気持ちが前に出た方がいいのでは?

そうですね、今日なんかはもちろんパスのつなぎとかもありますけど、昨日言ったようにディフェンス面でいいチャレンジとか激しいものを見せられたと思うんで、やっぱりそういうものっていうのは試合の雰囲気からそういうものが出てきたから、そういった意味からもいい流れというか。結局こうなるようなプレーが出来たんじゃないかなと思います。

これでまた、自信がつきましたね。

そうですね、今日はグラウンドが悪いことによって、最初タテとかなかなかグラウンダーのボールが通らなかったんで、後半とか中へダイレクトで届くボール、クロスボールというのがヤスとかクボとかいい関係を築けたんで、またそこで1つそういう意味での自信みたいのも、こういうグラウンドだったらああいうような戦い方という目安もまた出来たし、ただこれだけの1試合という意味ではなくて、また一つ一つチームが成長している過程での試合という位置付けは出来たと思います。


アルディレスのザグレブ解任についてペリマン監督

オジー・アルディレスも、今日のような試合を見れば、このチームを誇りに思うと思います。彼はクロアチアのチームでの仕事を失いました。そういうニュースを聞くのは非常に悲しいです。特に彼のチームはリーグでは1位でしたから、オジーは常にエスパルスにプレーの部分を求めていましたが、同時にファイトの部分も要求していました。今日のソリッド(堅い)なパフォーマンスをオジーに捧げます。



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