合掌: 手をあわせること。インドでは古来の敬礼法の1つであったものが、仏教の礼拝の形式になった。
聞法: 仏が説く教え(法)を聴聞すること。
【仏教大辞典 より】

すなおな心を育てる
手を合わせ心を合わせよう
行慶寺ルンビニ幼稚園園長 小俣昌道

 園庭で身体をいっぱいに使って遊んだあと、それぞれのクラスに集まり「朝の統一」に参加します。楽しい歌や手遊び歌を声を合わせ、心を合わせて歌ったあとは、手を合わせて「ののさま」にお参りします。静かな瞑想の曲が流れる中、目をつぶり、合掌します。先程の活発さがウソのように静寂が流れ、お線香の香りが漂います。仏様に捧げられた小さな草花が輝きます。
 「みんなが良い子でいますように」「○○ちゃんの病気が早く治りますように」と保育者が「お参り」の言葉を静かに述べますと、頭をそっと下げます。
 合掌は一日の生活の始まりであり、心豊かで安全な一日への願いでもあります。指先が伸び、背筋がピンと伸びている子どもには今日一日への意欲が感じられます。
 静かな雰囲気の礼拝に続いて、保育者は嬉しかったこと、悲しかったこと、してはいけないことなど、この日のトピックスをお話しします。子ども達の心に呼びかけます。
 保育者の語りかけに子ども達は耳を傾けます。それは、お釈迦様の願い、明るい心で過ごすこと、お互いを尊重すること、助け合うこと、すなわち「法」を説くことなのです。ですから「先生のお話を聞いてくださいネ」と幼児に働きかけます。
 保育者自身の仏様の御心にそった生き方、信条が自然と現れるものです。しっかりと聞いてもらうためにも、私たち自身がまずは襟を正して「明るく、正しく、仲良く」の生活を実践していたいものです。

注1)本園では各保育室に誕生仏、ホールには阿弥陀如来立像が安置されています。

注2)本園では瞑想の曲として、ブルグミュラーの「清い流れ」を用いています。

月刊仏教保育カリキュラムより転載