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園長挨拶

小俣昌道園長 ここ数年、子育て事情は大きく変化しつつあります。
幼児期においては、文部科学省所管の幼稚園と厚生労働省所管の保育所の制度を統一するという「幼保一元化」の動きが進み、学童期においては品川区では全国に先駆けて「小中一貫教育」が始まるなど、新しい動きが活発になっています。

 幼児の保育時間が長くなる傾向の中、ルンビニ幼稚園では、ただ長い時間子どもを預かるのではなく、子どもの生活体験を豊かにする「体験学習型保育」を提供するものとして「ナースリー(預かり保育)」を位置づけて参りました。今年度4・5月度のナースリープログラムをご紹介します。

○ホットケーキを作ろう ○ナースリープール
○野菜を植えよう ○こんにちはナースリー
○たくさんあそぼう ○戸越公園に行こう
○ナースリー生け花 ○紙ヒコーキをとばそう

 このような「幼児期の体験を豊かなものにする」という取組みの他、今年度からは新しく「ポップアップの日」を設け、子どもの発達や学びの連続性をふまえた幼児教育の充実に向け取組むことに致しました。

 「ポップアップの日」は異学年との触れ合いを多くした縦割り保育で、年長・年中・年少をそれぞれA・B・Cの3つのグループに分けて行います。この縦割り保育で、たとえば「笹飾りの造形」の活動を行うと、年長さんが年少さんのお手伝いをしたり、教えてあげたりなどの触れ合いも生まれます。子どもの経験の量を増やすメリットと、複数の保育者の目で子どもの成長を見守るメリットなどが考えられます。

 「子どもの発達や学びの連続性」について、ルンビニの実践からもう少しお話ししましょう。
子どもの育ちへの援助に、次の3つの連続性が大切です。

1) 一日の生活の中での連続性
  朝早く起きて、朝食をしっかり摂る
家 庭 で
幼稚園に元気に歩いて登園する
午後1時40分まで集団で遊び学ぶ
幼 稚 園 で
公園や路地裏で子ども同士異年齢で群れて遊ぶ泥んこになって5時の鐘の音で家に帰る
放課後を戸外で
ナースリーで好きなことを中心に、生活体験を深める遊びを異年齢の集団で楽しむ
泥んこになって5時の鐘の音で家に帰る
ナースリーで
2) 0歳から就学までも連続性
1. 就園前の親子のグループ活動

縦の連続性

2. 「もうすぐ幼稚園」への体験保育
3. 3歳児〜5歳児の混成の縦割りグループ活動
4. 年長児と小学校1年生の交流保育、体験入学
3) 地域で共に育つ連続性
1. お買い物や公園などの園外保育での、 商店街や地域のおじさん、おばさんとのふれあい
大人も子どもも、赤ちゃんからお年寄りまで、4世代を横につなぐ、横の連続性
2. 東戸越保育園など、保育園のお友だちとの交流保育
3. 宮前小学校の1年生など、近隣の小学校の児童や先生との交流保育
4. 戸越台中学校2年生の保育実習など、 中学生のお兄さん・お姉さんとの交流保育
5. 戸越台特別養護老人ホームの訪問など、近隣のお年寄りとの交流保育
3つの連続性は、共に育つ、共に育ちあう世界を創り出すこと

 さて次に「牛乳券」のお話をいたしましょう。
ルンビニ幼稚園には「牛乳券」「ヨーグルト券」をお家から持ってきて提出すると、お弁当の時間に牛乳やヨーグルトが配られるという仕組みがあります。
要冷蔵の補食品を提供するという意味のほかに、「券を持ってこないと食べられない」、「券を持ってきても、決められた時間までに自分で提出しないと食べられない」というようなルールから、子どもの社会性を育むという意味もあります。 また「みんなが一緒でなくてもいい。あなたは牛乳、あなたはヨーグルト、わたしは どちらもありません。」といった、色々あってそれでいいという多様性を受容する機会にもなっているのです。

 しかしここ数年、アレルギーなどで牛乳の人気が落ちてきたせいか、牛乳券を利用されるご家庭の数がめっきり少なくなりました。「もっと牛乳を飲みましょう」ということではありませんが、牛乳券が社会性や多様性の学びになっていることをご理解いただき、今一度見直して頂けたらと思います。

 「牛乳券」のようなものは、ともすると「幼稚園のサービス」としてしかとらえられませんが、そうした小さな仕組みにも教育の種を見出して工夫しているのがルンビニの保育です。さまざまな子育て支援サービスが広がる中、子どもの体験を豊かにし、発達のタイミングに合わせて学べる仕組みを提供する良質のサービスを見抜く眼を、保護者や保育者に持って頂きたいと願っています。


園長 小俣 昌道

 

 

 

 
 

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