高崎市の女性セミナーで、「産婦人科医の話」を担当しました。内容は、以下の通りです。

 更年期とは、閉経の前後5年の10年位、とされています。
この時期、卵巣から分泌されるホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が激減します。

 エストロゲンには、コレステロール値を正常化する働き、骨粗鬆症、アルツハイマー予防の働き、乳房、皮膚、生殖器に対して、弾力性、みずみずしさを与える働き等、さまざまな働きがありますから、エストロゲンが不足する更年期には、いろいろなトラブルが起こりやすくなるのです。

 例えば、のぼせ、ほてり、腰痛、関節痛、頭痛、興奮、冷感、しびれ感、頻尿、排尿障害、腹痛、食欲不振、睡眠障害、易疲労性等、各種トラブルが挙げられます。このようなトラブルが日常生活に支障を来すほど強くなったとき、更年期障害が疑われます。

 更年期障害かな、と思ったら、自分で簡単にできるテストをやってみるのもよいでしょう。例えば、簡略更年期指数を使った調査票でチェックすることができます。(注1)

 更年期障害のさまざまな症状はホルモン補充療法(注2)をはじめとするいろいろな療法で軽減することができますし、また更年期障害だろうから・・と我慢してしまうと、その症状の陰に隠れた重大な病気を見逃してしまうこともあります。また、うつ症状のように、放置しておくと危険なものもあります。少しでも心配な症状があったら医師の診察を受けるとともに、定期検診も忘れずに受けるようにしましょう。

(注1)
 更年期指数を使った調査票は、ナイスミディヘルスブック(当院窓口に用意してあります)3頁にあります。
当院では、さらに詳細に全体症状を把握するために、クッパーマンの更年期指数、コーネルメディカルインデックスなどのテストを行っています。
保険診療できますので、お気軽にお問い合わせください。

(注2)
 当院では、エストロゲンの不足によって引き起こされる様々な症状を改善するために、ホルモン補充療法を採用しています。保険診療できますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

海老原医院  
027(322)4721