各種火砲 展示

タミヤの37mm対空機関砲37型(ヴェスターバルド)です。作り易くて完成度も高い傑作キットです。砲口の消炎器が迫力あります。
対空、対地に使われた傑作機関砲でした。6発のグリップ弾倉ごとに装填します。黄色くペイントされた砲弾は炸裂弾です。(黒は徹甲弾)
37mm砲弾は20mmに比べて格段に威力があり(20mmの150倍の破壊力といわれてます)、1発でも命中すれば撃墜が可能でした。最大射高は4800m、有効射高は3500m程度とのことです。
座席上部にある照準器はカール・ツァイス社製です。目標の距離、速度を入力すると照準線が修正され偏差射撃が可能とのことです。
ロシアのIL-2襲撃機は「空とぶ戦車」と呼ばれるほど重装甲で有名な攻撃機で20mmでは撃墜困難なことから東部戦線では特に本砲が必要でした。
この火砲もたくさん自走砲化されました。4号戦車の車体を利用して有名なメーベルワーゲン(家具用荷車の意味)やオストヴィント(東風)といった対空戦車が作られました。
1/35 独軍37mm対戦車砲です。独75mm砲と並びタミヤの傑作キットです。古いキットですが大変良く出来たキットです。ストレスなく組めることは模型にとって重要な要素だと思っています。
総重量は450kg程度なので比較的楽に移動できる砲でした。初速762m/s、457mの距離で48mmの装甲を貫通できる優秀な砲でした。
当時、戦車の発達がめざましく重装甲の戦車が登場すると貫通できなくなりました。このため「陸軍製ドアノッカー」などと仇名されてしまいました。
この砲は息が長く、新型のタングステン弾心徹甲弾が開発されると、貫通力が51mmと向上したり、砲口に装着し空砲で発射する成型炸薬弾の発射器となったり、十分に活用されました。
7.5cm対戦車砲(PaK40/L46)です。有名なドイツの傑作火砲です。戦車に対し優れた貫徹力を有するため、数々の車両に搭載されました。
古いキットですが大変良く出来たタミヤの決定版モデルです。可動部分がいくつもあります。ディテールより可動出来るところがうれしいのです。
ほとんどの戦車を遠距離から撃破できました。グループで陣を張り、待伏せることになります。一度火蓋を切ったら反撃を受ける前にすべて撃破しないと危険です。
砲の据付場所と陣地の構築が重要です。対戦車砲兵は初弾を撃つまで勇気と冷静さと忍耐力を要求されます。狙撃兵によく似ています。
20mm Flak38 4連装機関砲です。古いキットですが、良く出来た傑作キットだと思います。 20mm口径はのちに威力不足といわれましたが、その弾幕の多さは有名です。
予備の20mm弾装がいっぱいあります。でもすぐ使い切るので、段列(弾薬の補給部隊)との連携が特に重要です。
対空機関砲の照準器は環状のものが一番有効な様です。有名なボフォース40mm砲も簡素な照準器でした。
対空姿勢が一番似合います。その火力の多さから地上目標に使用する場合も多いです。
連合軍から魔の4連装と呼ばれるくらい優秀な対空砲です。もし日本海軍の全艦艇に1基でも装備していたら、航空機は迂闊に近寄れないくらい弾幕を張れたと思います。記録フィルムを見るとすばやくスムーズに銃座が動くのが印象的です。

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