日本海軍 潜水艦のページ

ピットロードの1/700 呂35型潜水艦です。傑作キットの1つです。フルハルとウォーターラインのどちらも作れるお得なキットです。呂35型は海中七型とも称される中型の日本潜水艦です。有名な伊号に比べれば小型で作戦海域は限定されますが機敏な運動性と素早い潜行が可能な優秀な艦でした。
船体に比較して背の高い艦橋の潜水艦です。見張り能力を重視しています。水中性能も良く、天敵の護送駆逐艦の撃沈も記録されています。
資料や写真等は無いのですが、末期には電探も装備されたと考えて22号水上電探を取り付けてみました。呂50は戦後しばらく佐世保に停泊していたので、その頃の艦橋の状況が分かる写真が発掘されるのを期待しています。
癖のない、潜水艦らしい船体だと思います。本級の実績をみると、最も優秀な日本潜水艦ではないかとも考えています。潜水艦本来の通商戦に限定すれば、有効な戦果を挙げ得たと思います。
呂号の魚雷発射管は4門です。対潜攻撃法が著しく進歩した末期でも、優れた水中運動性を活かして目標に肉薄できる潜水艦でした。隣の小さな潜水艦は陸軍が作った「まるゆ」艇です。大きさを比較する楽しみも模型ならではです。
伊号 第58潜水艦 後期型です。水偵を格納筒に搭載した大型新鋭の乙型潜水艦として竣工しましたが、戦況により格納筒は撤去され回天搭載艦として改装されました。
末期の日本潜水艦は生存性を高めるため出来る限りの儀装が施されました。シュノーケル、対空、対水上電探、逆探、防探塗装等々、初期の頃と比べて著しく進歩しています。
タミヤの1/700 伊58潜キットはシャープなモールドと十分なディテールのパーツ群が揃い、特に手を加える必要もないくらいです。作りやすく誰でも簡単に完成できます。大変お気に入りの潜水艦模型なのです。
回天を6基も搭載した姿は迫力に溢れています。伊58は武運に恵まれた艦でした。終戦間近には重巡インディアナポリス号を雷撃で撃沈しています。また終戦まで生存した数少ない攻撃型潜水艦でした。
日本潜水艦の集合写真です。こうして観ると日本潜水艦は他国にはないユニークな性格の艦が多いと思います。航空機や特潜、回天の母艦となったり、または輸送用に特化したりと複雑多岐に渡り、各艦種の研究に興味が尽きません。
各種潜水艦を並べて比較できるのも模型ならではです。伊400型の大きさはやはり群を抜いています。戦力化されなかった水中高速艦の伊201型(潜高大型とも呼ばれています)も何処かでキット化して欲しいと思います。模型作成を通じて日本海軍の潜水艦技術に対する進歩の過程を再確認していきたいと考えています。
伊-370です。 千早隊として回天搭載艦となった潜水艦です。丁型という輸送任務に特化した潜水艦でした。特異な艦橋形状は電探に対する反射効果を狙ったものでした。
潜輸大とよばれる輸送型潜水艦です。艦の性格上、各種潜水艦の中でも隠密性を非常に重視しています。回天を搭載し攻撃用潜水艦となることにより凄みが増しています。
この艦種ができたことにより、物資搭載量の少ない攻撃型潜水艦を輸送任務にあてることも少なくなりました。
輸送用のため太い艦形ですが、水中航続力は大きいです。潜水艦としての能力は優れています。大戦末期の艦橋は電探や逆探などの電子戦用の装備がより多く占めています。
攻撃用潜水艦と並べてみました。伊号68潜は水上速力が23ノットという高速を出せました。スマートな艦形が魅力的な潜水艦です。
日本の攻撃型潜水艦は遠洋作戦を実施する必要から有名なUボートと比べるとかなり大型です。
回天を搭載し出撃する母艦はよく大きな白い菊水マークが艦橋に施されています。厳重な対潜監視区へ突っ込むため母艦自体の生還率はかなり低いのです。
警戒厳重な艦船停泊地への襲撃が困難になったため、輸送ルートの航行艦襲撃に切り替えられました。
潜水艦の雷撃は艦長のウデにかかっています。いかに絶好の射点に艦をもっていくかが重要です。目標の艦種や速度、距離、方位角を素早く判定したりと大忙しです。
ファインモールド社の1/72 回天 一型です。少ない部品数ですが大変すばらしいモールドが施されています。溶接跡は執念を感じさせます。さすがはファインモールド社です。
酸素魚雷が実用化されたことで完成することができたともいえる必中兵器でした。「天を回らす」可能性を秘めています。菊水マークが良く合います。
搭乗員は航行艦の襲撃にも対処するため潜水艦長と同じように射角を算出するため、少ない観測時間で目標の距離、速度、方位角を判定する技量を備える雷撃のエキスパートでした。
ハッチは上部と下部にあります。潜水艦に交通筒がある場合、下部ハッチから乗り込みます。閉塞ハンドルは内部にあり、外からはロックできません。海面に浮かぶ回天は神秘的な美しさをたたえていたと言われます。

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