15.◆α-リポ酸◆ Alpha lipoic acid
■ 概要 ■
αリポ酸はもともとはチオクト酸と呼ばれていましたが、αリポイック酸と
呼び名が変わり、これを縮めてαリポ酸と呼んでいます。
細胞の中にエネルギーを生み出すミトコンドリアという器官がありますが、
αリポ酸はここに存在してエネルギーを生み出しています。ビタミンやミネ
ラルと同じく補酵素の一つです。
エネルギーを生み出していますからそれだけでも重要な働きをしているので
すが、実はもっと特徴的なことは非常に強い抗酸化力を持っていることです。
抗酸化ビタミンといえばビタミンCやEですが、αリポ酸はこれらの400倍の
抗酸化力を持つと言われています。
抗酸化力が強いということは、細胞を傷つけ、老化を早める活性酸素を除去
する力が強いということです。
抗酸化力を持つものにはビタミンCやEがありますが、これらは役目を終え
ると自分自身が酸化されて抗酸化力がなくなります。
ところが、αリポ酸があると再び活性化されて抗酸化力を持つようになりま
す。
■ 糖化を防ぐ ■
体内で余った糖がもとで起こる糖化という現象は、肌や血管を硬くさせたり
弾力を失わせたりして、たるみやシワ、もろい血管の原因となります。つま
り糖化は老化現象なのです。これは年齢に関係なく起こりますから、若い人
でも糖分の摂りすぎは油断できません。
αリポ酸はもともと糖尿病の治療薬として使われていたように、余った糖を
ミトコンドリアへ運んでエネルギーに変えます。
■ 歳とともに減少する ■
αリポ酸は体内でも合成されているのですが、20歳を過ぎると産生能力が落
ちはじめ、老化が始まります。
◆一日の摂取量◆(参考値)
個人差や年齢差はありますが、100mg以上は必要とされています。
◆欠乏すると◆
・肥満
・シミ
・シワ
・糖尿病
・老化が進む
・疲れやすい
◆多く含まれる食品◆
・じゃがいも
・ほうれん草
・ブロッコリー
・トマト
・にんじん
・レバー
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