7.◆核酸(DNA/RNA)◆ Nucleic acid
■ 概要 ■
核酸は、細胞の核の中にある遺伝情報を持つ物質のことです。
遺伝子情報といえばDNAやRNAがすぐに思い浮かびますが、これ
らを作っているものが核酸です。細胞核で見つかった酸性物質なので
核酸という名前がついています。
DNAは遺伝子情報を持っており、いわば人体の設計図です。私たち
の体は日々新陳代謝を行って細胞をリフレッシュしていますが、細胞
分裂するたびにDNAも2つ、4つ、8つ…と分かれていきます。つ
まり、若さを保つためには活発な新陳代謝と十分な核酸が必要になり
ます。
また、いろんな外的な要因のためにDNAが絶えず損傷を受け、毎日、
数十から数百個の細胞がガン化しています。体はこのガン化した細胞
を正常に戻す能力を持っていますが、ここに核酸が大きく係わってき
ます。
核酸はもともと体内で作られているのですが、残念ながら生産のピー
クは20歳といわれています。つまり、細胞レベルでは20歳を過ぎ
れば老化が始まっているということなのです。
■ 核酸が不足すると ■
核酸が不足すると新陳代謝が低調になり、シミ、シワ、皮膚のたるみ
をはじめとした全身の衰えやガン細胞の増殖がはじまります。
そこで、核酸を多く含む食品を取ることで核酸を外から補わなければ
なりません。核酸を含む食品の代表格はサケの白子です。
年齢がすすむにつれて肝機能も落ち、核酸を合成する力が衰えますか
ら、高核酸食を利用するほうが体の負担は少なくなります。しかしサ
ケの白子を毎日食べるわけにもいきませんから、核酸サプリメントの
利用は効率の良い摂取方法です。
サプリメントはサケの白子を原料としたものが多いようです。また、
『核酸』という名前でなく『DNA』とか『DNA/RNA』という
名前の場合もありますが、できるだけDNAとRNAの両方が摂取で
きるものがよいでしょう。
年月の流れるままに任せていると、老化は進むだけで遅らせることは
できません。核酸は意識して取らなければなりません。
なお、核酸の主要成分はアデニンやグアニンです。これらはいわゆる
プリン体なので、核酸サプリメントを大量に摂ることは血中の尿酸値
上昇してが痛風を起こす可能性があります。
◆一日の摂取量◆(参考値)
◆主な働き◆
・新陳代謝を促進
・血流をよくする
・抗酸化作用
・脂質の吸収を遅くする
・記憶力を改善
◆欠乏すると◆
・皮膚や体全体が老化 ・体力低下
・薄毛、脱毛 ・白髪
・肉体、筋肉疲労 ・眼精疲労
・耳鳴り、難聴 ・老眼
・白内障 ・性機能低下
・記憶力、思考力が低下 ・ボケ
・免疫力の低下 ・脳軟化症、脳動脈硬化
・心不全、狭心症、心筋症 ・動脈硬化
・胃腸の働きが低下 ・肝機能の衰え
・骨髄機能が低下 ・貧血
・糖尿病 ・高血圧
・関節痛 ・ガン
◆気をつけたいこと◆
・大量摂取は痛風を起こす可能性がある
◆多く含まれる食品◆
・サケの白子
・ふぐの白子
・じゃこ
・かつお節
・いわし
・しいたけ(0.3g)
・その他、ビール酵母、大豆、さば など
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